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選び方と比較

iFLYTEKのAIレコーダーは3機種——うち1つだけ、通信しません

P1(定価19,800円)とP1 Pro(29,800円)はクラウドで文字起こしをする11言語対応機、VOITER SR302 Pro(39,600円)は本体内で完結する完全オフライン機です。同じブランドですが中身は別物で、選ぶ基準も変わります。3機種の公表値を並べて整理しました。

iFLYTEKは1999年に中国・合肥で設立された音声認識の会社で、日本法人が国内向けにレコーダーを売っています。ボイスレコーダーは公式サイトに3機種並んでいますが、このうち1機種だけが、他の2機種とまったく違う作りをしています。同じブランドで並んでいるので混同されやすいところなので、まずそこから整理します。従来型のICレコーダーやスマートフォンまで含めた3系統の比較はボイスレコーダーはどれを買うかにあります。

この記事の内容(22項目)
  1. 3機種の位置づけ
  2. 公式ストアのレコーダーは、実際には5機種あります
  3. VOITER SR302 Pro——通信しないことの意味と、その代償
  4. VOITER SR502J——買えませんが、置き場所だけは唯一はっきりしています
  5. P1——軽さで選ぶ機種です
  6. P1 Pro——録音そのものの質を上げた機種です
  7. S6——公式ストアでいちばん高いレコーダー
  8. 対応言語は、機種ごとに中身が違います
  9. 月額はいくらか——公式サイトに料金ページがありません
  10. 買う前に確かめること
  11. 録音データがどこに置かれるかは、機種ごとに4つの答えがあります
  12. 話者分離の書かれ方は3段階です
  13. 「64GB」と「25時間」は別の数字です
  14. 保証・返品・返金は、期間で扱いが変わります
  15. 壊れたときにいくらかかるか——公表されている交換費用は定価の7割です
  16. 買う相手は、日本法人ではなく香港法人です
  17. 買ってから使えるようになるまで
  18. 書き出せる形式は公表されていません
  19. 第三者認証は確認できませんでした
  20. 公式サイトの中で、数字が食い違っているところ
  21. 向く場面・向かない場面
  22. どの機種を誰が買うと得をするか

3機種の位置づけ

P1P1 ProVOITER SR302 Pro
定価(税込)¥19,800¥29,800¥39,600
文字起こしの場所クラウドクラウド本体内(通信しない)
対応言語11言語11言語5言語
マイク全指向/指向の2モード3基(指向1+全方位2)6基(指向2+無指向4)
集音距離最大5m記載なし最大5m
ストレージ64GB(約700時間)記載なし2GB+32GB(約175時間)
画面記載なし3インチOLEDタッチ2.0インチタッチ
重量22.5g記載なし96g
話者の自動区別ありあり記載なし
AI要約・ToDo抽出ありあり記載なし

上の表でいちばん重要な行は「文字起こしの場所」です。ここが違うと、同じ「AIレコーダー」という言葉で呼んでいても、買ったあとの使い方も、社内で通るかどうかも変わります。

音声を社外に出せないSR302 Pro本体内で完結する外国語の会議があるP1/P1 Pro11言語に対応つけていることを忘れたいP122.5gで3通りの装着録音そのものの質を上げたいP1 Proハイレゾ対応
どの機種を選ぶかは、最初のひとつで決まります。

公式ストアのレコーダーは、実際には5機種あります

上の3機種は、この記事が最初に比較の対象にした範囲です。公式ストアのレコーダーのコレクションページを開くと、実際には5機種が載っています。上の3機種に加えて、いちばん上位のS6と、旧シリーズのVOITER SR502Jがあります。

価格はすべて税込です。特定商取引法に基づく表示のページに「サイト内全ての価格表示は税込価格です。」と明記があるので、この記事の金額はすべて税込として読めます。

機種品番定価(税込)状態
iFLYTEK S6RE00003¥69,800販売中
iFLYTEK P1RE00004¥19,800販売中
iFLYTEK P1 ProRE00005¥29,800販売中
VOITER SR302 ProRE00001¥39,600販売中
VOITER SR502JRE00002¥59,900売り切れ表示

公式ストアは、S6・P1・P1 Proの3機種について割引後の価格と定価を並べて表示しています。この記事に載せているのは定価のほうです。VOITER SR302 ProとVOITER SR502Jには割引の併記がなく、表示価格がそのまま定価になります。

録音と文字起こしができる製品は、レコーダーのコレクション以外にもあります。電子ペーパー端末のAINOTEシリーズと、翻訳機です。会議の記録に使う道具として比べるなら、この4点も同じ棚に並びます。

機種定価(税込)種類
iFLYTEK デュアルスクリーン AI翻訳機¥99,800翻訳機(録音・翻訳)
iFLYTEK AINOTE 2¥98,800電子ペーパー端末
iFLYTEK AINOTE Air 2¥71,800電子ペーパー端末
iFLYTEK Smart Dictionary Pen¥24,900辞書ペン

AINOTE Air 2の価格には注意が要ります。製品ページを開いたときの初期表示は78,780円ですが、これは保護ケースと替え芯が付いたバンドルの価格です。Style欄を本体のみに切り替えると71,800円になり、全製品一覧の定価表示も71,800円です。本体に替え芯だけを足した構成が73,780円になります。

翻訳機は、翻訳の対応範囲がレコーダーとまったく違います。音声翻訳が143言語、オフラインが17言語ペア、同時通訳と会話翻訳が21言語の相互翻訳と公式に記載があります。アクティベーション日から2年間のグローバルデータ通信が無料で付き、140カ国以上に対応し、期間が終わったあとは本体からデータカードを購入して更新する作りです。

VOITER SR302 Pro——通信しないことの意味と、その代償

公式は「完全オフライン文字起こし」を掲げていて、「文字起こしの際に一切通信を行いません」と明記しています。通信が要るのは普通は文字起こしと要約の両方で、そこを端末内に閉じている点がこの製品の特徴です(AI議事録とは何か)。デバイス内にAI音声認識エンジンを載せていて、音声もテキストもクラウドへ出ません。データはUSB経由でPCへ移す作りです。

これは「AIの学習に使われるのが不安」という話とは、もう一段違うところにある性質です。学習に使わないと約束しているサービスは多くありますが、その場合でも音声はいったん外部のサーバーへ渡っています。オフライン機は、渡す経路そのものがありません。社内の規定で「録音データを外部に送信しないこと」が条件になっている場合、この差は決定的です。

一方で、代償もはっきり出ています。

項目クラウド機(P1/P1 Pro)SR302 Pro
対応言語11言語5言語(日・英・中・韓・露)
AI要約あり記載なし
ToDoの自動抽出あり記載なし
話者の自動区別あり記載なし
スマートフォン連携あり(deeptingアプリ)記載なし(USB転送)

端末に載せられる計算資源は、クラウドに比べればどうしても限られます。その制約が、言語数と、文字起こしから先の処理に出ているという読み方ができます。この機種で手に入るのは「文字にするところまで」で、議事録の形に整えるのは別の手段が要ると考えておくのが実際に近いはずです。決定事項やToDoまで欲しい場合に何を見ればよいかは議事録アプリの比較にまとめました。

本体は117.5×46×15mmで96g、2インチのタッチスクリーンとオクタコアのプロセッサを積んでいます。ストレージは2GB+32GBで約175時間ぶん、バッテリーは2000mAhです。録音モードは自動・会議・講演・インタビューの4つが用意されています。

なお、iPhone1台でオフラインの文字起こしをする方法もあります。そちらの限界と使い分けは別の記事にまとめています。

VOITER SR502J——買えませんが、置き場所だけは唯一はっきりしています

定価59,900円のVOITER SR502Jは、確認した時点で公式ストアが「売り切れ」と表示していて購入できません。再入荷の予定については、公式に記載を確認できませんでした。フッターの製品メニューからも外れています。

それでもこの機種に触れる理由が1つあります。iFLYTEKの製品のうち、データを日本国内に置くと明言しているのはこの機種だけです。専用のプライバシーポリシーに「日本国内に構築された情報システムで例外なくiFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS 株式会社により管理されます」「個人情報が国境を越えて転送されたり、または共有されたりすることはありません」と記載があります。

項目公表値
定価(税込)¥59,900(売り切れ表示)
本体サイズ・重量125 × 62.2 × 14.8mm・166g
ストレージ内蔵16GB+クラウド10GB
画面3.5インチ
バッテリー2500mAh
そのほか800万画素カメラ・Wi-Fiは2.4GHzのみ

通信の条件が独特です。録音そのものにネット接続は要りませんが、文字起こしとクラウド保存にはWi-Fiか、別売SIMによる4G接続が必要です。公式FAQは「MVNOが提供するSIMカード(通称:格安SIM)は動作未検証で、APN設定にも対応しておりません。」と書いています。会社支給の格安SIMを挿して使うつもりなら、ここは先に確認する項目です。

費用の書き方も他機種と違います。公式FAQに「費用等は、本体代金のみになります。別途月額費用などは発生いたしません。」と明記があります。iFLYTEKの製品で月額が発生しないとはっきり書かれているのは、この機種だけです。

対応言語は日本語と英語の2つだけで、録音モードは標準・会議・講演・取材・メモの5つです。データの管理は専用WEBアプリ「RECORDER STATION」で行い、ログイン画面はrecstation.jpにあります。個人情報についての問い合わせ窓口もこの機種だけ別で、support@recstation.jpが指定されています。

保管先が国内である一方で、利用規約は別の話を書いています。利用者のコンテンツについて「世界的かつ非独占的な、無償の、永続的な、取り消し不可能なライセンス」をiFLYTEKに付与させ、その用途に「音声認識精度を向上させるため」と「当社の新しい技術およびサービスを開発するため」が含まれています。保管先が日本であることと、そのデータを何に使えるかは、別々に確認する必要があります。

削除の手順は用意されています。利用者がログインして音声・映像を削除でき、アカウントごと削除すれば紐づく個人情報をまとめて消せます。削除したデータは「定められた一定期間後」に情報システムから完全に削除されると記載があります。日数そのものの記載は確認できませんでした。

P1——軽さで選ぶ機種です

22.5gという重量が、この機種のいちばんの特徴です。装着方法が3通り用意されていて、磁気クリップが標準付属、ネックストラップとリストバンドは別売のアクセサリーになります。手で持つ必要がないので、ノートを取りながら、資料をめくりながら録るという使い方ができます。

ストレージは64GBで、公式は約700時間ぶんと案内しています。転送はBluetoothとWi-Fiの両方に対応していて、Wi-Fi高速転送に切り替えると1時間ぶんの音声を1分以内に送れるとされています。この「転送の速さ」は、実際に毎日使うと効いてくる部分です。録ったあとに待たされる時間が長い機種は、だんだん使われなくなります。

マイクは全指向モードと指向モードを切り替えられます。全指向は360度から拾うのでグループの議論向き、指向は2つのマイクを話者の方向に向けて正面の声を重点的に拾う設定で、襟元につけて自分の声を録る用途に向く、と公式のよくある質問に説明があります。集音距離は最大5mです。

文字起こしは11言語のリアルタイム対応で、複数人の会話も話者を自動で区別すると記載があります。AIの要約、キーワード抽出、話者ごとの発言のまとめ、ToDoの自動抽出にも対応していて、「この打ち合わせで決まったことは?」といった質問にも答えるとされています。アプリは「deepting」という名前です。

P1 Pro——録音そのものの質を上げた機種です

3マイク構成(指向性1+全方位2)で、96kHz/24bitのハイレゾ録音に対応し、ハイレゾオーディオのゴールド認証を取得しているとされています。画面は3インチのOLEDタッチスクリーンで、メタルボディです。P1との差は、記録の質と操作性にお金を払うかどうかという形で出ています。

同時通訳の作りも違います。P1は原文と訳文をテキストで残す形ですが、P1 Proは訳した内容を音声で聞ける同時通訳に対応しています。海外メンバーとの会議で、相手の発言を耳から理解しながら記録は端末に任せる、という使い方ができます。英語や日英が混ざる会議の記録で困っている場合は、ここが選ぶ理由になりえます。

充電は、バッテリー残量が75%以下のときに急速充電が働き、5分の充電で2時間の録音ができるとされています。残量が75%を超えると充電速度は落ちる、という条件まで公式のよくある質問に書かれていました。条件つきの数字を条件ごと書いている点は、この分野では誠実なほうです。

セキュリティ面では画面ロックパスワードに対応しています。ただしP1・P1 Proともクラウドで処理する機種なので、オフライン機と同じ扱いにはできません。

S6——公式ストアでいちばん高いレコーダー

定価69,800円で、P1 Proの2倍以上です。この機種は上の3機種とは別系統で、連携するアプリもクラウドも違います。P1・P1 Proが使う「deepting」は、S6の製品ページには出てきません。

項目公表値
本体ストレージ64GB・最大225時間の録音
メモリーカード拡張に対応しない
クラウド初期1GB+5年間限定で10GB
マイク8基・最大20mの集音
バッテリー3010mAh

録音形式はWAVとAACの2種類で、接続はBluetooth・Wi-Fi・5Gに対応します。話者識別は「AI話者識別機能、誰が何を喋っているか正確に聞き取る」として、独立した見出しで公式に記載があります。

課金の面では、この機種だけ扱いが違います。デバイス登録を行うと5年間無料のProプランが付き、公式製品ページはその期間中「AI機能を回数制限なしで使える」と書いています。5年が経過したあとの料金と、Proプランの通常価格については、公式に記載を確認できませんでした。

オフラインの作りも公式マニュアルに書かれています。オフラインモードは本体のローカルエンジンで文字起こしと翻訳を行い、データをクラウドへ送らず、ネットワークもログインも要りません。加えて、暗号化したファイルについては「ローカルにのみ保存され、クラウドアップロードは一切行いません」とFAQに記載があります。クラウドへ上がらないのは暗号化ファイルとオフラインモードの範囲で、通常のファイルの同期機能は別に案内されています。

AI要約は本体で完結します。マニュアルの手順では、ファイルから録音データを選び、左上のAI要約をタップし、使うテンプレートを選んで実行します。生成し直すこともできます。Web版はcloud.iflytekrecord.comで、レコーダーのアカウントでログインしてファイルを管理する作りです。

分からなかった点も書いておきます。S6の本体サイズ・重量・画面サイズは、FAQにも仕様表にも記載を確認できませんでした。自動字幕生成の欄には「単一動画の最大録音時間は30分まで対応し」という注記がありますが、これが字幕生成そのものの上限を指すのかどうかは、公式の書き方からは確定できませんでした。

対応言語は、機種ごとに中身が違います

「11言語対応」という同じ言葉が、S6とP1系で違うものを指しています。ここは数だけを見ると取り違えます。

機種文字起こしの対応言語
S6(オンライン)11言語
S6(オフライン)6言語
P1/P1 Pro11言語(S6とは内訳が違う)
VOITER SR302 Pro5言語(内訳の記載なし)
VOITER SR502J2言語(日本語・英語)

S6のオンライン11言語は、日本語・英語・中国語・中英混合・広東語・韓国語・ロシア語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・タイ語です。オフラインの6言語は、日本語・英語・中国語・広東語・韓国語・ロシア語に絞られます。いずれも公式のFAQに言語名まで記載があります。

P1とP1 Proの11言語は、アラビア語・中国語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・日本語・韓国語・スペイン語・タイ語・ベトナム語です。S6にある広東語とロシア語が入っておらず、代わりにアラビア語・イタリア語・ベトナム語が入ります。ロシア語や広東語が混ざる会議ならS6、ベトナム語やアラビア語ならP1系、という分かれ方になります。

VOITER SR302 Proは「オフライン文字起こし 5言語対応」と数だけが書かれていて、言語名の記載は公式ページに確認できませんでした。オフライン機を検討していて、日本語と英語以外を録る予定があるなら、購入前に内訳を問い合わせる価値があります。

翻訳のほうも整理しておきます。S6はオンラインで8言語間の相互翻訳に対応し、オフライン翻訳は英語・中国語と日本語・韓国語・ロシア語との組み合わせに限られると記載があります。単体の翻訳機を検討しているなら、対応範囲はレコーダーとは桁が違うので、そちらを見たほうが早いです。

月額はいくらか——公式サイトに料金ページがありません

ここがこの製品群でいちばん見通しの悪いところです。日本語公式サイトには料金プランのページ自体が存在せず、サイトマップにも料金・プラン関連のページが1つもありません。月払いと年払いの差、年払いで何か月ぶん得になるかは、公式に記載を確認できませんでした。

分かるのは断片だけです。公式に書かれている枠を機種ごとに並べます。

機種公式に書かれている枠
S6デバイス登録で5年間無料のProプラン(期間中は回数制限なしと記載)
P1 Pro購入特典として文字起こし300分
P1/P1 Pro(deeptingの料金表)Basic 月30分/Pro 月1,800分
VOITER SR502J本体代金のみ・月額は発生しないと明記
VOITER SR302 Pro通信しない作りで、料金の記載なし

P1とP1 Proが使うアプリ「deepting」には公式の料金表があります。無料のBasicが月30分、有料のProが月額12.99米ドルで月1,800分です。円建ての価格は公式に記載を確認できませんでした。年額の表示もありますが割引バッジが付いた金額なので、この記事では定価として扱っていません。

月30分という無料枠は、1時間の会議が1本入っただけで足りません。P1 Proに付く300分の特典は、1時間の会議なら5本ぶんです。週に2本録る働き方なら1か月もちません。端末を買ったあとの費用がいくらになるかは、サブスク不要をうたう他社の製品と同じく、無料枠の外側を見ないと分かりません。アプリ側で同じ観点を比べたものは文字起こしアプリの比較にあります。

S6のProプランについても、5年後の価格は公式に記載を確認できませんでした。S6はdeeptingを使わない系統なので、このProプランとdeeptingのProプランが同じものかどうかも分かりません。5年という数字を根拠に総額を見積もるなら、6年目の扱いを購入前に問い合わせてください。

法人向けの価格表も公開されていません。SOLUTIONSメニューの実体は音声認識API・音声合成API・OCR APIを案内するページで、資料請求フォームには「法人のお客様のみお問い合わせを受け付けております。」と書かれていますが、金額の記載はありません。レコーダー側のFAQは「全国の家電量販店や、オンラインショップ、各種法人向け代理店で販売しています。」としています。

買う前に確かめること

公式ページを読んだうえで、それでも分からなかった点を書いておきます。ここは購入前に問い合わせる価値があります。

文字起こし時間の上限です。P1 Proの案内に「今すぐ購入して、300分の文字起こし時間をプレゼント」という記載があります。特典として時間が付くということは、時間に枠がある作りだと読むのが自然です。ところが枠の上限、超過したときの価格、月ごとに戻るのかどうかについては、公式ページに記載を確認できませんでした。毎日録る使い方をするなら、ここは最初に確認すべき項目です。

SR302 Proの話者識別です。オフライン機の公式ページに話者識別の記載を見つけられませんでした。会議の記録で「誰が言ったか」が要るなら、対応の有無は決定的な差になります。仮に対応していても、話者分離は人数と声質で崩れ方が変わるので、そこも織り込んでください。

連続録音時間です。3機種とも、バッテリーで何時間録り続けられるかの数字を公式の仕様欄に見つけられませんでした。SR302 Proのよくあるご質問に項目はありますが、ページ上では折りたたまれています。1日の会議をまとめて録る使い方なら、ここも確認が要ります。

録音データがどこに置かれるかは、機種ごとに4つの答えがあります

ここがこのブランドを検討するときにいちばん効く差です。同じiFLYTEKでも、データの行き先は機種ごとにまったく違います。混ぜて理解すると、社内の説明で間違えます。

VOITER SR502J日本国内のサーバーと明記P1・P1 Pro(deepting)管理はハンガリー、保管は独と愛翻訳機の製品シンガポールの委託先へストアの購入者情報中国のグループ会社へ提供
同じブランドでも、データの行き先は4つに分かれる。

VOITER SR502Jは、専用のプライバシーポリシーで日本国内保管と越境移転の否定を明記しています。P1とP1 Proが使うdeeptingは、公式のプライバシーポリシーにデータ管理者がハンガリーのDanuTech Europe Kft.、クラウドの保管先がドイツとアイルランド、翻訳の委託先がシンガポールと書かれています。日本国内保管の記載はありません。

翻訳機の製品では、クラウド音声翻訳などの取扱業務をシンガポールのSYNLAN TECHNOLOGY PTE.LTD.へ委託していると明記があり、オンライン利用時の音声情報・画像情報が国外へ移転します。オフラインで使う場合は越境移転しないとも書かれています。この越境の話は翻訳機の製品プライバシーポリシーのもので、レコーダーの話ではありません。

4つめは種類が違います。公式ストアのプライバシーポリシーは、購入者の個人データを中華人民共和国にあるグループ会社へ提供することにあらかじめ同意する扱いになっています。これは注文情報などストア側の個人情報の話で、録音データの保管先とは別のものです。ここを取り違えると、事実と違う説明を社内でしてしまいます。

S6については、製品別のプライバシーポリシーのページ自体が用意されておらず、音声と文字起こし結果をどの国のサーバーで処理・保管するかは公式に記載を確認できませんでした。手掛かりとしては、Web版のログイン画面(cloud.iflytekrecord.com)の著作権表記がシンガポールのSYNLAN TECHNOLOGY PTE. LTD.になっています。P1とP1 Proについても、製品ページのプライバシーの説明はUSBデータ保護・画面ロック・GDPR遵守にとどまります。

保管期間の書かれ方も揃っていません。SR302 Proのプライバシーポリシーは「保持する必要がなくなった場合、14日以内に削除」と日数まで書いています。SR502Jは「一定期間後」、S6とP1系は日数の記載を確認できませんでした。録音データを持ち出すときに何を確認するかを社内で決めているなら、この欄はそのまま比較表に使えます。

学習利用についても、機種で書き方が違います。SR502Jの利用規約は用途に音声認識精度の向上と新技術・新サービスの開発を含めています。deeptingの利用規約はライセンスの範囲を「サービスの提供のため」と限定して書いていて、AIモデルの学習に使うとも使わないとも記載を確認できませんでした。学習利用の線引きは製品ごとに読むしかありません

話者分離の書かれ方は3段階です

「誰が言ったか」を残す機能は、公式の書き方が機種で3段階に分かれています。明記があるもの、記載が見当たらないもの、そして無料枠でも使えると書かれているものです。

機種公式の記載
S6「AI話者識別機能」として独立した見出しあり
P1「複数人の会話も話者を自動で区別して記録する」
P1 Pro「複数人の議論も話者を自動で区別」、翻訳時も同様
VOITER SR302 Pro記載を確認できませんでした
VOITER SR502J記載を確認できませんでした

VOITERの2機種については、製品ページの本文・仕様表・FAQ・プライバシーポリシーを見ましたが、話者分離や話者識別に関する記載を見つけられませんでした。ここで大事なのは、記載が無いことと機能が無いことは別だという点です。「話者分離に対応していない」と断定できる公式の記述も、同じく見つかっていません。

P1とP1 Proの側には、もう1つ補足があります。deeptingの公式料金表では、無料のBasicプランの側にも「Speaker identification」の項目が並んでいます。話者識別を使うために有料プランへ上げる必要があるとは書かれていません。

一方で、何人まで正しく分かれるかの数字は、どの機種にも記載がありません。声質の近い人がまとめられる、途中から入った人が既存の話者に吸収される、といった崩れ方は製品を問わず起こります。人数の多い会議で使うなら、対応の有無より、自分の会議に近い条件で試せるかどうかを見たほうが実務では役に立ちます。

「64GB」と「25時間」は別の数字です

カタログの数字でいちばん混同されるのがここです。容量の話と、連続で録れる時間の話が、同じ欄に並んで書かれていることがあります。

機種保存できる量連続録音時間
S664GB・最大225時間記載を確認できませんでした
P164GB・約700時間最大25時間
P1 Pro記載を確認できませんでした記載を確認できませんでした
VOITER SR302 Pro32GB・約175時間記載を確認できませんでした
VOITER SR502J内蔵16GB+クラウド10GB記載を確認できませんでした

「64GBで約700時間」は、本体に貯めておける総量です。1回の充電で700時間録れるという意味ではありません。連続録音時間が公式にはっきり書かれているのはP1の最大25時間だけで、ほかの4機種は仕様欄に数値を見つけられませんでした。P1とP1 Proについては、バッテリー容量と連続録音時間の数値が製品ページの画像の中にしかなく、テキストとしては確認できていません。

1回の録音の上限も、機種ごとに条件があります。VOITER SR302 Proは1ファイルの最長録音時間が4時間55分で、超えると自動で停止して保存されると公式FAQに記載があります。deepting側は1件あたり5時間まで、アップロードのファイルサイズはアプリが1GB未満、Webが2GBまでです。丸1日の研修を1本で録るつもりなら、この上限は先に見ておく数字です。

充電の条件は、公表されている範囲では細かく書かれています。P1は待機85日、5分の充電で約2時間の録音、フル充電が約1.5時間です。P1 Proはバッテリー残量が75%以下のときに急速充電が働き、5分の充電で2時間ぶん録れます。条件つきの数字を条件ごと公表している点は、この分野では丁寧なほうです。

VOITER SR302 Proはバッテリーが2000mAhで、画面消灯・非通信の状態で録音7時間、待機680時間、充電1時間40分と公表されています。OSはAndroid 9.0で、無線通信機能を持ちません。7時間という数字は「画面を消して通信しない」条件つきである点に注意してください。

保証・返品・返金は、期間で扱いが変わります

公式の保証ポリシーと特定商取引法に基づく表示に、期間ごとの扱いが書かれています。購入からの経過期間だけでなく、故障の原因でも切り分けが変わります。

30日以内返品・交換・修理1年以内無償の修理か交換3年以内有償で交換3年経過後受付対象外
期間で対応が切り替わる。3年を過ぎると受け付けない。
期間対象内容
30日以内初期不良全額返金・同一型番との交換・無償修理のいずれか
30日以内自己都合の返品未開封・未使用が条件。送料は購入者負担
1年以内初期不良・自然故障無償で修理または交換
3年以内上記に当たらない故障有償で交換
3年経過後修理受付の対象外

30日以内の初期不良で示された3つの対応について、1つ補足があります。保証ポリシーの原文は「当社は以下のいずれかの対応を行うものとします」で、どれを行うかを選ぶのはiFLYTEK側です。同じポリシーの別のところにも「修理か交換かは当社が選択して決定いたします」とあります。購入者が返金を選べる仕組みではありません。

自己都合の返品も条件が厳しめです。購入日から30日以内という点は同じですが、「開封、使用、摩耗、改変がなく、全てのラベルが付いている必要があります。」と書かれています。商品ページの「30日間返金保証」バッジだけを見て、使ってみて合わなければ返せると読むと条件が違います。このバッジが初期不良の30日と自己都合の30日のどちらを指すのかは、公式に記載を確認できませんでした。

有償交換の価格も公表されています。無償保証に当たらない故障の場合、購入から3年以内であれば下の金額で交換できます。

機種有償交換の費用(税込)
iFLYTEK AI Recorder S6¥48,860
VOITER SR302 Pro¥27,720
VOITER SR502J¥41,930
iFLYTEK AINOTE 2¥69,160

同じ表に、デュアルスクリーンAI翻訳機が69,860円、AINOTE Air 2が51,646円、Smart Dictionary Penが17,430円と載っています。P1とP1 Proはこの表に載っていません。この2機種が有償交換の対象になるのかどうかは、購入前に確認する項目です。

注文のキャンセルと返金の流れも書かれています。キャンセルは発送前に限られ、発送後は受け付けられません。キャンセル時は全額返金、返品が承認された場合は連絡から7営業日以内に元の支払い方法へ返金が処理されます。無償保証を受けるときは、保証書とレシートまたは領収書の提示が必要です。

壊れたときにいくらかかるか——公表されている交換費用は定価の7割です

保証ポリシーに載っている有償交換の費用を、定価と並べてみると規則性が見えます。公表されている費用は、いずれも定価のちょうど7割にあたる金額です。

機種定価(税込)有償交換(税込)定価に対する比
iFLYTEK AI Recorder S6¥69,800¥48,86070%
VOITER SR302 Pro¥39,600¥27,72070%
VOITER SR502J¥59,900¥41,93070%
iFLYTEK AINOTE 2¥98,800¥69,16070%

翻訳機とペンも同じ比率です。デュアルスクリーンAI翻訳機は99,800円に対して69,860円、Smart Dictionary Penは24,900円に対して17,430円で、どちらも7割ちょうどになります。AINOTE Air 2の51,646円は、本体単体の71,800円ではなく、本体に替え芯を足した73,780円の7割にあたります。

この比率が意味するのは、保証の対象にならない故障が起きた場合、買い直しに近い金額がもう一度かかるということです。S6を買って3年目に落として壊した場合、48,860円を追加で払うか、その時点の新機種を買うかの選択になります。修理ではなく交換なので、金額の下がりようがありません。

3年を過ぎると、この有償交換も受け付けられません。保証ポリシーは「ご購入日から満3年を経過後の保証は行っておりません。」と書いています。3年より長く使う前提なら、壊れた時点で買い直しになると考えておくのが実際に近いはずです。

P1とP1 Proがこの価格表に載っていないことは、もう一度書いておきます。定価19,800円と29,800円という価格帯なので、7割にあたる金額を払うより買い直したほうが早い、という判断になりやすい機種でもあります。取り扱いがどうなるかは公式に記載を確認できませんでした。

買う相手は、日本法人ではなく香港法人です

意外に知られていない点です。公式ストアの特定商取引法に基づく表示に載っている販売事業者は、IFLYTEK (HONG KONG) COMPANY LIMITEDで、代表責任者は李伦军です。日本語のサイトで日本円で買いますが、注文の契約相手は香港法人になります。

日本法人は別にあります。iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS株式会社で、設立は2020年1月8日、代表取締役は趙翔です。本社は2026年8月4日から東京都千代田区九段北1丁目15-12 ミナト九段下ビル8Fで、移転のお知らせが公式サイトに掲載されています。

支払い方法は絞られています。クレジットカード5ブランド(JCB・Visa・MasterCard・American Express・Diners)とGoogle Pay、Apple Payです。代金引換や請求書払いの記載はありません。社内の規定で請求書払いが必須なら、公式ストアでは買えないことになります。分割払いの手数料はカード会社へ別途支払う扱いです。

送料は全国無料です。発送までの日数は、特定商取引法のページが「原則としてご注文から3営業日以内に発送いたします。」、配送ポリシーのページが「通常、注文を処理して倉庫から発送するまでに1~2営業日かかります」と書いていて、公式の中で数字が揃っていません。地域別の目安は配送ポリシーの側にあり、北海道・四国・九州が1〜2日、沖縄を含む離島が2〜3日とされています。

問い合わせ窓口は、ページによって案内が違います。特定商取引法のページには電話番号03-6809-2765の記載がありますが、サポートのページは電話を載せず、メール(c-support@iflytek.co.jp)と入力フォームのみを案内しています。フォームは製品名・購入日・シリアルを入力する形式です。VOITER SR502Jの個人情報についてだけは窓口が別で、support@recstation.jpが指定されています。

買ってから使えるようになるまで

注文から実際に録れるようになるまでの流れを、公式に書かれている範囲で並べます。この流れの中に、返品の条件が変わる地点が1つあります。

注文発送前ならキャンセル可到着未開封なら30日返品可開封自己都合の返品は不可登録アプリかWebで管理
開封した時点で、自己都合の返品はできなくなる。

注文のキャンセルができるのは発送前までです。発送されたあとはキャンセルを受け付けないと明記があります。発送は特定商取引法のページで原則3営業日以内とされているので、迷っている段階で注文するのは避けたほうが無難です。

届いてから開ける前が、自己都合で返せる最後の地点になります。返品の条件は「開封、使用、摩耗、改変がなく、全てのラベルが付いている必要があります。」で、送料は購入者の負担です。開けて試してから返す、という使い方は想定されていません。初期不良の場合は別枠で、購入日から30日以内であれば対応が受けられます。

使い始めの手順は機種で分かれます。S6はデバイス登録を行うことで5年間無料のProプランが付く作りなので、登録を飛ばすと条件が変わります。P1とP1 Proは、App StoreまたはGoogle Playで「deepting」を検索してアプリを入れるところから始まります。VOITER SR502JはWEBアプリのRECORDER STATIONに、S6はcloud.iflytekrecord.comにログインして管理します。

VOITER SR302 Proだけは、この流れにログインが入りません。無線通信機能を持たない機種なので、録ったデータはUSBでPCへ移します。アカウントを作らずに使い始められる代わりに、スマートフォンから内容を見る導線もありません。

書き出せる形式は公表されていません

録った音声とテキストをどこで管理するかは、機種でばらばらです。同じブランドを社内で複数台使うなら、管理の入口が分かれることを先に把握しておいたほうが混乱しません。

機種データの管理場所
S6cloud.iflytekrecord.com(レコーダーのアカウントでログイン)
P1/P1 Proスマホアプリ「deepting」(App Store/Google Play)
VOITER SR502J専用WEBアプリ「RECORDER STATION」(recstation.jp)
VOITER SR302 ProUSBでPCへ転送

書き出しの形式については、どの機種も具体名を見つけられませんでした。S6のマニュアルはUSB接続でファイルを出力する手順が載っているだけ、SR302 ProのFAQは「音声ファイルやテキストファイル」とだけ書いています。deeptingは複数の形式へ無制限に書き出せるとしていますが、形式名の記載はありません。txt・docx・srt・pdfといった拡張子の記載は、公式に確認できませんでした。

決まった議事録テンプレートへ流し込む運用をしているなら、ここは購入前に確認する項目です。書き出しがPDFだけの製品と、テキストで出せる製品とでは、そのあとの手間がまったく違います。

持ち込みのほうは範囲が広めです。deeptingが受け付ける音声・動画の形式は、mp3・wav・m4a・pcm・wma・amr・aac・mp4・3gp・mov・avi・mpegの12種類と公式FAQに記載があります。手元にある録音をアップロードして文字起こしさせる使い方はできます。

Web会議については、記載が見当たりませんでした。Zoom・Microsoft Teams・Google Meetにボットを参加させて録音・文字起こしする機能は、今回開いたどの公式ページにも記載を確認できませんでした。オンライン会議が中心なら、この製品群は別の手段と組み合わせる前提になります。

第三者認証は確認できませんでした

社内の情報セキュリティ部門に説明する場面を想定して書いておきます。iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONSは、2020年12月1日制定の「情報セキュリティ基本方針」を公開しています。「情報セキュリティ管理責任者を設置することにより情報セキュリティに関する権限および責任を明確にします」といった内容です。

一方で、ISO/IEC 27001・ISO 27017・SOC 2・Pマークといった第三者認証については、この方針のページにも会社概要のページにも記載を確認できませんでした。登録番号も見つかっていません。方針を公開していることと、第三者の認証を取得していることは別のものです。

社内の規定で監査報告書や認証番号の提出を求められる場合、この点は購入前に問い合わせる必要があります。認証の有無で判断が変わる組織では、ここが最初の関門になります。セキュリティを何で判断するかを先に決めておくと、製品ごとの比較が早く済みます。

なお、当サイトを運営しているRecoryもこれらの第三者認証を取得していません。そこは事実として書いておきます。

公式サイトの中で、数字が食い違っているところ

調べるうちに、公式サイトの中で記述が揃っていない箇所が見つかりました。どちらが正しいかを公式で確定できなかったので、両方を書いておきます。購入前に問い合わせるときの材料になります。

項目一方の記載もう一方の記載
SR302 Proの重量製品ページは96g英語の仕様ページは99.6g
発送までの日数特商法ページは3営業日以内配送ポリシーは1〜2営業日
本社の住所会社概要は千代田区九段北全ページのフッターは港区芝公園

住所については、実際には3つが並存しています。会社概要が2026年8月4日移転後の千代田区九段北、サイトのフッターが移転前の港区芝公園、翻訳機の製品プライバシーポリシーが中央区京橋の住所と別の電話番号です。S6のユーザーマニュアルに載っている製造元住所も、港区のままになっています。

製品名の呼び方も揃っていません。商品名は「iFLYTEK デュアルスクリーン AI翻訳機」ですが、同じページのFAQの中では「デュアルスクリーン翻訳機2.0」と呼んでいます。検索するときに引っかかる名前が変わるので、調べものをするときは両方で当たったほうが確実です。

もう1つ、販売状況が読み取れない製品があります。単体翻訳機の「iFLYTEK Smart Translator」は、有償保証の価格表・問い合わせフォームの製品リスト・ダウンロードページに名前が残っていますが、公式ストアの製品一覧にもコレクションにもサイトマップの製品欄にもありません。販売終了である旨の公式アナウンスは確認できませんでした。

向く場面・向かない場面

向く

  • 音声を社外に出せない規定がある。SR302 Proは通信しない作りで、この条件を満たせる数少ない選択肢です
  • 外国語が混ざる会議がある。P1・P1 Proの11言語対応と同時通訳は、この価格帯では厚いほうです
  • 身につけて自然に録りたい。P1の22.5gと3通りの装着方法は、常時携帯に向きます
  • 録音の質そのものを上げたい。P1 Proのハイレゾ録音は、聞き直す前提の記録に効きます

向かない

  • オフラインで議事録の形まで欲しい。SR302 Proは文字にするところまでで、要約やToDo抽出の記載がありません
  • 月にどれだけ録るか読めないまま契約したくない。文字起こし時間の枠が公表されていないので、事前に見積もれません
  • 軽さを最優先する。SR302 Proは96gで、カード型の製品(Comulytic Note Proは27.6g)と比べると重い部類です
  • 端末を増やしたくない場合。まずはiPhoneで足りるかを確かめるほうが早いことがあります。手元の端末の録音機能は、買う前の比較の基準にもなります

価格と仕様は2026年9月2日時点の公式サイト(iflytek.co.jp)の表示です。公式サイトでは割引が案内されていることがありますが、この記事では定価を載せています。内容は変わることがあるので、購入前に公式でご確認ください。

どの機種を誰が買うと得をするか

ここまでの内容を、選ぶ側の条件に置き換えて整理します。5機種のどれを選ぶかは、値段より先に決まる条件が3つあります。

音声を社外に出せないSR302 Pro本体内で完結する国内保管を書面で示したいSR502Jただし売り切れ表示5年ぶん先に払っておきたいS65年間無料のProプラン録る言語が日英以外にあるS6かP1系内訳が違うので確認
3つの条件で、候補はほぼ絞れる。

向く人

  • 音声を外部に出せない規定がある。SR302 Proは文字起こしの際に一切通信しないと公式に記載があり、この条件を満たせる数少ない選択肢です
  • 保管先が国内であることを社内文書で示したい。SR502Jだけが日本国内保管と越境移転の否定を明記しています。ただし現在は売り切れ表示です
  • ロシア語や広東語が混ざる会議がある。この2言語に対応しているのはS6だけです
  • 追加課金を当面気にしたくない。S6の5年間無料Proプランは、期間中は回数制限なしと公式に書かれています
  • 手元の音声ファイルを持ち込んで文字起こししたい。deeptingは12形式を受け付けます

向かない人

  • 月々の費用を先に見積もりたい。日本語公式サイトに料金プランのページ自体が無く、超過時の価格を事前に確認できません
  • 請求書払いや代金引換で買う必要がある。公式ストアの支払い方法はカードとGoogle Pay・Apple Payだけで、それ以外の記載がありません
  • Zoom・Teams・Meetの会議を録りたい。ボットを参加させる機能の記載を確認できませんでした
  • 書き出し形式を決めて運用に組み込みたい。拡張子の記載がどの機種にも見当たりません
  • ISO 27001やSOC 2の報告書を提出する必要がある。第三者認証の記載を確認できませんでした
  • 使ってみて合わなければ返したい。自己都合の返品は未開封・未使用が条件です

購入して手元に届いてから確認する項目が多い製品群です。とくに月額の枠と書き出し形式は、使い始めてから困る種類の項目なので、注文の前に問い合わせておくと後戻りが減ります。

この記事で追加した価格・仕様は2026年9月2日時点の公式サイト(iflytek.co.jp、および deepting.ai)の表示です。公式ストアでは割引価格が併記されていることがありますが、この記事では定価だけを載せています。内容は変わることがあるので、購入前に公式でご確認ください。

よくある質問

iFLYTEKのAIレコーダーは何機種ありますか

公式サイトのボイスレコーダーは3機種です。P1が定価19,800円、P1 Proが29,800円、VOITER SR302 Proが39,600円(いずれも税込)です。ほかにS6という機種もあります。

オフラインで文字起こしできるのはどれですか

VOITER SR302 Proだけです。本体内で文字起こしが完結し、公式は「文字起こしの際に一切通信を行いません」と説明しています。P1とP1 Proはクラウドへ音声を上げて処理する作りです。

対応言語はいくつですか

P1とP1 Proは11言語(アラビア語・中国語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・日本語・韓国語・スペイン語・タイ語・ベトナム語)です。オフラインのVOITER SR302 Proは5言語(日本語・英語・中国語・韓国語・ロシア語)にとどまります。

文字起こしの時間に上限はありますか

公式ページには上限そのものの記載を確認できませんでした。ただしP1 Proの案内に「今すぐ購入して、300分の文字起こし時間をプレゼント」とあり、時間に枠がある作りだと読めます。枠の価格や超過時の扱いは記載がないので、購入前に確認してください。

話者識別には対応していますか

P1とP1 Proは「複数人の会話も話者を自動で区別」と記載があります。VOITER SR302 Proの公式ページには話者識別の記載を確認できませんでした。

iFLYTEK S6の価格はいくらですか

公式ストアの定価表示で69,800円(税込)です。割引後の価格が並べて表示されていますが、この記事では定価を載せています。デバイス登録により5年間無料のProプランが付き、期間中はAI機能を回数制限なしで使えると公式に記載があります。5年後の料金は公式に記載を確認できませんでした。

iFLYTEKのAIレコーダーに月額料金はかかりますか

機種によります。VOITER SR502Jは「費用等は、本体代金のみになります。別途月額費用などは発生いたしません。」と公式FAQに明記があります。P1とP1 Proが使うアプリdeeptingは無料のBasicが月30分、有料のProが月額12.99米ドルで月1,800分です。日本語公式サイトには料金プランのページ自体が無く、円建ての価格は確認できませんでした。

iFLYTEKで録音したデータはどこの国のサーバーに保存されますか

機種で違います。VOITER SR502Jだけが「日本国内に構築された情報システム」で管理し国境を越えて転送しないと明記しています。P1とP1 Proが使うdeeptingは管理者がハンガリー、保管先がドイツとアイルランド、翻訳の委託先がシンガポールです。S6については製品別のプライバシーポリシーが無く、保管先の記載を確認できませんでした。

VOITER SR502Jは今買えますか

確認した時点では公式ストアで「売り切れ」表示になっていて購入できません。フッターの製品メニューからも外れています。再入荷の予定については公式に記載を確認できませんでした。定価は59,900円(税込)です。

iFLYTEKの製品は返品できますか

自己都合の返品は購入日から30日以内ですが、「開封、使用、摩耗、改変がなく、全てのラベルが付いている必要があります。」という条件が付き、送料は購入者の負担です。使ってみて合わなければ返す、という使い方は想定されていません。初期不良の場合は別枠で、30日以内なら全額返金・同一型番との交換・無償修理のいずれかになりますが、どれを行うかを選ぶのはiFLYTEK側です。

保証期間と修理の費用はどうなっていますか

無償保証は購入日から1年間で、対象は初期不良と自然故障のみです。それに当たらない故障は購入から3年以内なら有償交換で、費用は税込でS6が48,860円、VOITER SR302 Proが27,720円、VOITER SR502Jが41,930円と公表されています。いずれも定価の7割にあたる金額です。3年を過ぎると修理も受け付けられません。P1とP1 Proはこの価格表に載っていません。

iFLYTEKの販売元はどこの会社ですか

特定商取引法に基づく表示上の販売事業者は、日本法人ではなく香港のIFLYTEK (HONG KONG) COMPANY LIMITEDです。日本法人はiFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS株式会社で、設立は2020年1月8日、代表取締役は趙翔、本社は2026年8月4日から東京都千代田区九段北にあります。サイトのフッターには移転前の港区の住所が残ったままです。

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