Recory ノート ダウンロード
選び方と比較

「サブスク不要のAIレコーダー」を探している人へ、2年の総額で比べました

本体を買えば月額ゼロで使える機種はほとんどありません。各社の無料枠と有料プランを実際に調べ、2年使ったときの総額と、どこで買い切りの方が安くなるかの分岐点を出しました。

「AIレコーダー サブスク不要」「買い切り」——よく検索されている言葉です。本体を買ったのに月額も要るという構造への抵抗が、そのまま検索語になっています。

この記事の内容(8項目)
  1. 「本体を買えば無料」は、だいたい成り立たない
  2. なぜ買い切りが成立しにくいのか
  3. 2年使ったときの総額
  4. 逆に、買い切りが勝つ分岐点
  5. 本当に月額ゼロにしたいなら
  6. まとめ
  7. 買い切りで済む機種と、済まない機種
  8. 月額を払い続ける前提で考える

月額を払い続けたくない、という気持ちはもっともです。ただ調べてみると、この条件を素直に満たす機種はほとんどありません。何がどうなっているのかを、実際の金額で書きます。

月300分に収まるか月額ゼロ超えると課金2年以上使うか本体代が効く短いとアプリが安いサービスが続くか使い続けられる止まると本体だけ残る
「本体を買えば無料」が成り立つ条件は狭い。

「本体を買えば無料」は、だいたい成り立たない

2026年8月時点で公表されている無料枠と有料プランです。各社の公式ページの表示から並べました。

本体無料枠超えたら
PLAUD Note Pro¥30,800月300分(期限なし)年¥16,800(月換算¥1,400・1,200分)/月¥3,000
PLAUD Note¥27,500月300分(期限なし)同上
Anker Soundcore Work¥24,990/¥26,990(8GB/64GB・通常価格)月300分月¥2,680(1,200分)
Notta Memo(標準)¥23,500月300分+要約30回月¥1,185〜(年払い・1,800分)
GLIDiC AI +u Buds¥29,800月300分月¥1,980(1,200分)
TicNote¥24,900月300クレジット月¥2,000/年¥13,000
BOYA Notra¥23,000月320分月¥3,000(1,280分)
TALIX DingTalk A1¥32,800月300分月¥2,480(1,500分)
viaim OpenNote¥32,800月600分月¥1,500(1,800分)
オートメモ S¥19,800月60分月¥1,480/年¥14,800(30時間)
HiDock P1¥26,800文字起こしは無制限と明記上位機能は月300分の枠あり
OM SYSTEM WS-883¥11,878月額なし(文字起こし機能そのものが無い)

月300分が業界の標準です。1時間の会議で5本。週2本の打ち合わせがあれば2か月目に超えます。

「サブスク不要」を正面から名乗っているのはHiDockだけでした。ただし同じページに「アドバンスト機能を毎月300分無料提供」とも書かれていて、上位機能には枠があります。完全に無制限なのは基本の文字起こしまで、と読むのが妥当です。

無料枠だけで見るなら viaim OpenNote の月600分が最大です。ここだけ標準の倍あります。ただし本体が¥32,800なので、初期費用と引き換えという構造は変わりません。

なぜ買い切りが成立しにくいのか

理由は単純です。文字起こしと要約は、録るたびにサーバー側で費用が発生する処理だからです。

本体を1回売り切っただけでは、その人が3年使い続けたときの処理費用を回収できません。使う人ほど赤字になるので、事業として続きません。だから各社が「本体+無料枠+超過分は月額」という形に落ち着いています。

これは各社が欲張っているというより、構造上そうならざるを得ないという話です。逆に「完全買い切り・無制限」を強く謳う製品があったら、どこで費用を回収しているのかを確認したほうがいいと思います。無料・無制限を名乗るサービスの一部は、音声データの二次利用を利用規約で許諾させています。

2年使ったときの総額

条件を決めないと比べられないので、月600分(1時間の会議を月10本=週2〜3本)で計算します。ふつうの働き方に近い量です。この量だとどの機種も無料枠(月300分)では足りません

本体月額(年払い換算)2年の総額
PLAUD Note Pro¥30,800¥1,400(年¥16,800)¥64,400
PLAUD Note¥27,500¥1,400¥61,100
Notta Memo¥23,500¥1,185¥51,940
オートメモ S(単品+年契約)¥19,800¥1,233(年¥14,800)¥49,400
オートメモ S+2年セット¥29,800(公式のセット。月30時間つき)
Recory ライト¥0¥980(600分)¥23,520
Recory スタンダード¥0¥1,480(1,200分)¥35,520

差は本体代がそのまま残ります。月額そのものは各社そんなに変わりません。なおRecoryは初めて加入する月だけ半額(ライト¥490)なので、24か月の累計は実際には¥490少なくなります。表は通常価格で揃えました。

逆に、買い切りが勝つ分岐点

ここは正直に書きます。使う量が少ないなら、専用機の方が最終的に安くなります。月300分以内(1時間の会議を月5本まで)に収まるなら、PLAUD(プラウド)は無料枠のまま月額0円で使えます。すると、

  • PLAUD Note:¥27,500 で打ち切り(以後いくら使っても、月300分以内なら0円)
  • Recory ライト:月¥980 × 使う月数

ここで注意が要ります。オートメモには公式に「オートメモS+プレミアムプラン(2年間)」¥29,800というセットがあります。本体¥19,800と2年分(¥29,600相当)を単品で足すと¥49,400ですが、セットなら¥19,600安い。しかも枠は月30時間です。

「本体を買って、あとは無料枠で」を探している読者にとって、この行がいちばん効く選択肢になります。うちの表は長らく単品の足し算で載せていたので、競合の費用を1.66倍に見せていました。訂正します。

分岐点は約28か月です。2年4か月を超えて使い続けるなら、PLAUDの方が安くなります。

6万円 4万 2万 0 0 1年 2年 3年 4年 5年 約28か月で並ぶ 専用機 本体¥27,500(以後0円) アプリ 月¥980 ※ 月300分以内に収まる使い方の場合。これを超えると専用機にも月額が乗る
月300分以内で使う場合の累計。専用機は本体代を払った時点で頭打ちになり、アプリは毎月積み上がる。交わるのが約28か月。
使用期間PLAUD Note(月300分以内)Recory ライト
1年¥27,500¥11,760
2年¥27,500¥23,520
2年4か月¥27,500¥27,440(ほぼ並ぶ)
3年¥27,500¥35,280
5年¥27,500¥58,800

つまり判断はこうなります。月に録る時間で決まります。

  • 会議が月5本以内で、3年以上使うつもり → 専用機の買い切りが安い
  • 会議が週2本以上ある → 無料枠を超えるので、専用機でも月額が乗る。総額はアプリが安い
  • どのくらい使うか分からない → まずアプリ。専用機は先に2〜3万円が出ていく

本当に月額ゼロにしたいなら

従来型のICレコーダーです。OM SYSTEMのVoice-Trek WS-883が約¥11,878、乾電池で約53時間録れます。月額は一切かかりません。

代わりに、文字起こしも要約も話者分離も付いていません。録音ファイルが手に入るだけです。そこから先は自分でやることになります。

なお、無料でやる手はあります。iOS標準のボイスメモで文字起こしして、そのテキストをChatGPTなどに貼って要約させる。手数はかかりますが、月額は本当にゼロです。面倒だと感じたときが、有料を検討する時期だと思います。

ソニーはICレコーダーの縮小が進んでいます。ソニーストアで購入できるのはICD-UX570Fシリーズだけで、ICD-TX660・ICD-PX470F・PCM-A10は製品ページに販売終了と表示されています(2026年8月時点)。従来型を選ぶなら、在庫があるうちに、という状況です。

まとめ

  • 「本体を買えば月額ゼロ」はほぼ成り立たない。月300分の無料枠が業界の標準
  • 週2本以上の会議があるなら、専用機でも月額が乗る
  • その条件で2年使うと、総額は本体代の差がそのまま残る
  • ただし月5本以内・3年以上なら、専用機の買い切りが安くなる(分岐点は約28か月)
  • 完全に月額ゼロにしたいなら、従来型ICレコーダーか、iOS標準+手作業

Recoryは月¥980からのサブスクで、買い切りはありません。上の表のとおり、使う量が少なくて長く使う人には向きません。週2本以上の会議がある人向けの料金です。機種ごとの詳しい違いはAIレコーダーを買う前に、iPhoneで足りるか確かめるに書きました。

価格は2026年8月時点の税込で、各社の公表情報を確認したものです。改定が速い分野なので、契約前に必ず最新をご確認ください。総額の計算は年払いを前提にしています(月払いだとPLAUDは月¥3,000なので差が広がります)。

月額に何が乗っているのかはAI議事録とは何かの2段の説明が土台になります。買い切りに見える製品でも、2段目の処理はサーバー側にあることが多く、そこが課金の対象です。機種ごとの違いはAIレコーダーはどれを買うかにまとめました。

買い切りで済む機種と、済まない機種

月額を避けたい場合の選択肢です。2026年の機種には3つの型があります。

何が起きるか
月額が前提無料枠を超えると払い続ける
分数の買い切りパックがある使う分だけ買える。月額なしで運用できる
本体だけで完結端末内で処理する。追加費用なし

いちばん下は、通信せずに端末の中で文字起こしする作りの機種です。サービスが止まっても動きますが、要約の作り直しのようなクラウド側の機能は使えません。

真ん中の買い切りパックは、月に数本しか会議がない人に向きます。月額だと使わない月も払いますが、パックなら使う分だけです。

確認する項目は2つ。パックに有効期限があるか、そして無料枠を使い切ったあと自動で課金されるか。後者は、止める設定があるかどうかで事故が防げます。

月額を払い続ける前提で考える

避けられない場合の計算です。月額は「時間を買っている」のではなく「処理を買っている」と考えると分かりやすくなります。

文字起こしと要約は、事業者のサーバーで処理されます。使うほど費用がかかる構造なので、買い切りにすると使われるほど提供側が損をします。だから月額か従量になる。

これは避けられない性質ですが、払う額は自分で決められます。4つの方法があります。

やり方効果
無料枠に収まる本数だけ録る月額¥0
要約は使わず文字起こしだけ安いプランで足りることがある
年払いにする1〜2か月ぶん安くなる
買い切りパックを使う使わない月に払わない

2つめが見落とされます。文字起こしだけのプランがあるサービスでは、要約つきの半額前後になります。要約を自分で書く前提なら、ここで下げられます。


総額ではなく1時間あたりで各社を並べた一覧はこちらにあります。

よくある質問

買い切りで使えるAIレコーダーはありますか

文字起こしまで含めて完全に買い切りの機種は、ほぼありません。HiDockが「買い切りで文字起こし無制限」と明記していますが、同じページに上位機能は月300分という記載もあります。多くの機種は本体購入で月300分前後の無料枠が付き、それを超えると月額が必要です。

従来のICレコーダーなら月額はかかりませんか

かかりません。ただし文字起こし・要約・話者分離は付いていないので、そこは人の作業として残ります。録音するだけでよければ、これがいちばん安く確実です。

無料枠の月300分はどのくらい使えますか

1時間の会議で5本です。週2本の打ち合わせがあると2か月目には超えます。月に4本以内なら無料枠のままで運用できます。

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