Notion AIで議事録を作る前に知っておく4つの制限
AIミーティングノートはBusiness以上のプランが必要で、1人あたり1日10時間の上限があります。話者識別は英語のみ。音声は既定で保存されません。使う場所(デスクトップ・ブラウザ・モバイル)で拾える音も変わります。公式ヘルプの記載を整理しました。

Notionの中で会議の記録から議事録まで完結できるので、すでにNotionを使っている組織にとっては候補に入ります。ボットを会議に入れる必要がないのも利点です。ただし公式ヘルプを読むと、日本語で使う場合にはっきり効いてくる制限が4つあります。そこを先に整理します。
対面の打ち合わせで使う場合の細かい話は別の記事にまとめてあるので、ここでは制限そのものを扱います。
制限1——Business以上のプランが要ります
公式ヘルプの記載は Business or Enterprise Plan が必須というものです。無料プランやPlusプランでは使えません。モバイルのサブスクリプションにNotion AIが含まれる場合も利用できるとされています。
これは検討の入口でいちばん大きい条件です。個人やごく小さいチームでNotionを使っている場合、議事録のためだけにBusinessへ上げるかどうかという判断になります。会議の記録に必要な金額としてそれが妥当かは、専用のサービスの料金と並べて見たほうが判断しやすくなります。
逆に、すでにBusinessプランを使っている組織なら追加費用はかかりません。公式の案内では、BusinessとEnterpriseにはNotion AIの利用が無制限で含まれるとされています。すでに払っているなら、まず試す価値があるという位置づけです。
制限2——1日10時間の上限があります
公式ヘルプに「1人あたり1日10時間」という上限が明記されています。会議が続く日には当たる可能性があります。
10時間は少なくありませんが、「1日」で刻まれている点が他社と違います。月で刻むサービスなら、忙しい日と暇な日を均せます。日で刻まれていると、会議が集中した日にその日のうちに止まります。1日の予定が会議で埋まる職種——コンサルタント、営業、採用担当——では、この上限の当たり方を先に確認しておいてください。
制限3——話者識別は英語のみです
日本語で使う場合、ここがいちばん大きい制限です。公式ヘルプには、話者識別は英語でのみ対応し、複数話者や対面の会議では制限があると記載されています。
議事録で「誰が言ったか」が分からないと、決まったことの担当が確定しません。アクションアイテムを抽出しても、担当欄が埋まらないか、埋まっても正しいかどうかを確かめられない状態になります。話者が分かれないときにどうするかには対処法をいくつか書きましたが、いずれも手間が増えます。
1対1の面談や、自分が話した内容の記録が中心なら、この制限は効きません。参加者が3人以上の日本語の会議では、Notion AIのミーティングノートは「文字にする道具」であって「誰が何を言ったかを残す道具」ではないと考えておくのが実際に近いはずです。
制限4——使う場所で拾える音が変わります
同じNotion AIでも、デスクトップアプリ・ブラウザ・モバイルアプリで拾える音が違います。ここは公式ヘルプに明記されています。
| 使う場所 | 拾える音 | 向く場面 |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | システム音声とマイクの両方 | ビデオ通話 |
| ブラウザ | マイク入力のみ | 対面の会議 |
| モバイルアプリ | 端末のマイクの音のみ | 対面の会議 |
デスクトップアプリだけが、通話の相手の声を拾えます。システム音声を録るので、Zoom・Google Meet・Teamsの会議を、ボットや追加のソフトウェアなしで記録できます。相手先の規定でボットを入れられない会議でも成立するのは、この作りのおかげです。
逆に、モバイルアプリではビデオ通話の相手の声を取れません。公式ヘルプも、モバイルは端末のマイクから拾った音のみ対応で、ビデオ通話の参加者の音声は取得できないと書いています。スマートフォンでWeb会議に出ながら記録する、という使い方はできません。
対面の会議には、ブラウザとモバイルアプリが適していると案内されています。デスクトップアプリはビデオ通話向けに最適化されている、という切り分けです。
音声は既定で保存されません
プライバシーの設計としては、この分野では厳しいほうです。録音した音声のローカル保存は、すべてのプランで既定オフになっています。ワークスペースの管理者が設定から有効にすると、直近10件の会議の音声が、録音した人の端末に保存されてダウンロードできるようになります。設定の場所は「Settings → Notion AI」で、「Store audio locally」を有効にする形です。
既定オフということは、既定のままだと文字起こしの誤りを音声で確かめられないということでもあります。数字や固有名詞が正しく起こせているかを後から確認したいなら、管理者に有効化を依頼する必要があります。逆に、音声を端末に残したくない組織にとっては、何もしなくても残らないのは利点です。
対応言語は、英語・中国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・韓国語・ポルトガル語・ロシア語・タイ語・ベトナム語・デンマーク語・フィンランド語・ノルウェー語・オランダ語・スウェーデン語の16言語とされています。日本語は文字起こしには対応していて、話者識別だけが英語限定という切り分けです。
Notionで議事録を貯める場合の話
ミーティングノートで作った記録をNotionの中に貯めていくなら、置き場所の設計を先に決めたほうがあとが楽になります。会議の種類ごとにデータベースを分けるのか、1つに集めてプロパティで分けるのか、で後から探せるかどうかが変わります。議事録をNotionに貯めるときの置き方にまとめてあります。
貯めた記録から探すときの限界も知っておく価値があります。Notionの検索は語の一致で引くので、言い方が違うと引っかかりません。「見積もりの話をした会議」を探したいのに、議事録には「お見積り」と書かれている、という形でずれます。
向く場面・向かない場面
向く
- すでにBusiness以上のNotionを使っている。追加費用なしで試せます
- 記録をNotionの中で完結させたい。書き出しと貼り付けの手間が消えます
- ボットを入れられない会議がある。デスクトップアプリはシステム音声を直接拾います
- 音声を端末に残したくない。既定で保存されない設計です
- 1対1の面談が中心。話者識別の制限が効きにくい使い方です
向かない
- 日本語で3人以上の会議を記録したい。話者識別が英語のみです
- 無料またはPlusプランを使っている。Business以上が必要です
- 1日に会議が詰まる。1人あたり1日10時間の上限があります
- スマートフォンでWeb会議に出ながら記録したい。相手の声が取れません
- 文字起こしの誤りを音声で確認したい。既定では音声が保存されません
Notionに貯める前段の、議事録そのものの作られ方はAI議事録とは何かに、貯めた記録をAIから読ませる話は会議の記録をAIに繋ぐと何が変わるのかにあります。
内容は2026年9月1日時点の Notion の公式ヘルプ(notion.com/help)の記載です。仕様は変わることがあるので、利用前に公式でご確認ください。
よくある質問
Notion AIのミーティングノートはどのプランで使えますか
BusinessプランまたはEnterpriseプランが必要です。公式ヘルプに Business or Enterprise Plan が必須と記載されています。モバイルのサブスクリプションにNotion AIが含まれる場合も利用できるとされています。
録音時間に上限はありますか
あります。公式ヘルプに1人あたり1日10時間という上限が記載されています。1日に会議が詰まっている日は、この上限に当たる可能性があります。
話者識別はできますか
英語でのみ対応と記載されています。日本語の会議では話者の区別は期待できません。複数話者や対面の会議では制限があるとも書かれています。
ボットを会議に入れる必要はありますか
ありません。公式は、Notionアプリがシステム音声を録音するので、Zoom・Google Meet・Teamsの会議をボットや追加のソフトウェアなしで記録できると説明しています。相手先の規定でボットを入れられない会議でも成立します。
録音した音声は保存されますか
既定では保存されません。ローカルへの音声保存はすべてのプランで既定オフになっていて、ワークスペースの管理者が設定から有効にできます。有効にした場合、直近10件の会議の音声が録音した人の端末に保存され、ダウンロードできるとされています。
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