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議事録をNotionに貯めるときの、置き場所の決め方

自動で流し込む前に決めておかないと、あとから直せなくなるものがあります。データベースの持ち方と、会議が増えても探せる形をまとめました。

Notionに議事録を貯めること自体は、すぐ始められます。ページを作って貼るだけです。

この記事の内容(24項目)
  1. ページで持たない。最初からデータベースに
  2. 置き場所を作る手順と、フルページかインラインか
  3. 1会議1ページか、1案件1ページか
  4. プロパティは4つで足りる
  5. プロパティを増やすと、どこで詰まるか
  6. 案件をリレーションにする理由
  7. リレーションとロールアップの作り方
  8. あとから探せるようにする
  9. 検索で拾えるもの、拾えないもの
  10. 自動で流し込むときの注意
  11. 外から流し込む3つの経路
  12. APIで送るときに効いてくる制限
  13. フォームとオートメーションでどこまで自動になるか
  14. 全文を貼るか、要約だけにするか
  15. 音声そのものを置けるか
  16. フリープランのブロック上限
  17. Notion AI で作るか、外で作って送るか
  18. Notion AIで要約する場合の条件と料金
  19. ひな形をテンプレートで固定する
  20. やめるときに持ち出せる形
  21. うまくいかないとき
  22. 探せない
  23. 表示が思ったとおりにならない
  24. 入らない・動かない

問題は、20本を超えたあたりから探せなくなることのほうです。そして、そうなってから直そうとすると手作業になります。先に決めておくべきことを書きます。

案件(プロジェクト)探すための単位会議1回につき1ページタスク案件をまたいで1か所に集める
Notionに貯めるとき、置き場所の決め方は3層。

ページで持たない。最初からデータベースに

いちばんよくあるのが、親ページの下に議事録のページを日付順に並べていく形です。最初は見通しがいい。

これが崩れるのは、「先月のA社との打ち合わせ」を探すときです。日付を覚えていないと辿れません。全文検索はできますが、社名が本文に出ていない議事録は引っかかりません。

データベースにしておけば、相手先で絞れます。あとから移そうとすると、1ページずつプロパティを埋め直すことになるので、最初に決めるのが安いです。

置き場所を作る手順と、フルページかインラインか

データベースの作り方は2つです。新しいページを作って「Get started with」の下のテーブルを選ぶか、既存のページでスラッシュコマンド /database を使うか。公式ヘルプに書かれているのはこの2つで、どちらで作っても中身は同じものです。

違いが出るのは置き方のほうです。フルページデータベースは通常のページと同じようにサイドバーに並びます。インラインデータベースは、そのページのサブページとして扱われ、管理とメニューはポインタを合わせるまで隠れています。

見え方議事録での使いどころ
フルページサイドバーに並ぶ貯める本体
インライン親ページの中に埋まる案件ページの中の一覧

議事録を貯める本体はフルページにするのが扱いやすい、というのが編集部の判断です。公式に「どちらにすべき」という推奨はありません。サイドバーから1手で辿り着ける場所に置いておくと、貯める先を毎回迷わずに済みます。

あとから変えることもできます。ただし手順が方向によって違うので、そこだけ注意してください。

  1. インラインをフルページにする —— ⋮⋮ を掴んで、サイドバーのトップレベルへドラッグする
  2. フルページをインラインにする —— まずサイドバーで別のページの中へドラッグしてサブページにする
  3. そのページを開き、⋮⋮ から「インラインに変換」を選ぶ

2番の手順を飛ばすと、トップレベルのフルページデータベースのメニューを開いても「インラインに変換」には辿り着けません。「メニューに無い」と詰まるのは、たいていこれです。

1会議1ページか、1案件1ページか

最初に決めるのはここです。1会議で1ページを作るか、案件ごとに1ページを持って追記していくか。この2つは、途中で乗り換えると手作業になります。

先に断っておくと、どちらが良いかについてNotionの公式ヘルプに設計指針の記載はありません。以下は編集部の運用上の判断です。

日付で絞り込みたいか1会議1ページどちらでも案件の流れを1画面でリレーション1案件1ページひな形を固定したいか1会議1ページ効かない
貯め方を決めるときに効いてくるのは、この3つ。

1案件1ページは、書いている最中はいちばん楽です。1つのページを開いて下に足していくだけで、案件の流れも1画面で追えます。ただし会議が5本を超えたあたりから、ページが縦に伸びて目的の回に辿り着けなくなります。

もっと効いてくるのは、プロパティが会議ごとに持てないことです。日付も相手先も案件ページに1つしか付かないので、「先月の商談だけ」で絞る道が最初から無い。ひな形(データベーステンプレート)も、1回の会議に対しては効きません。

1会議1ページ1案件1ページ
日付での絞り込みできるできない
ひな形の固定効く効かない
案件の流れを追うリレーションで辿る1画面で読める
書き出したとき1会議1ファイル案件ごと1ファイル

行数の心配は要りません。公式には、1つのデータベースが持てる行は最大250,000行と書かれています。会議1本を1行として運用しても、実務で当たる数字ではありません。

結論として、1会議1ページにして、案件のほうはリレーションで繋ぐ形をおすすめします。「案件の流れを1画面で読みたい」という欲求は、後で書くリンクドビューでほぼ満たせるからです。

プロパティは4つで足りる

プロパティなぜ要るか
日付日付並び替えの軸
相手先セレクトいちばん使う絞り込み
案件リレーション案件のページから会議を辿れる
種類セレクト商談/定例/面談など

これ以上増やさないほうがいいです。「参加者」「所要時間」「重要度」あたりを足したくなりますが、入力の手間が増えたぶん、埋まらなくなります。空のプロパティが並んだデータベースは、無いのと同じか、少し邪魔です。

足りなくなったら、あとから足せます。減らすほうが難しい。

プロパティを増やすと、どこで詰まるか

先に追加の手順です。最初の1つは「プロパティを追加」から、2つ目以降は最も右のプロパティの横にある + から足します。テーブルビューでは既存のプロパティをクリックして「左に挿入」「右に挿入」も選べるので、並び順は後から直せます。議事録データベースで使う型は、公式の定義でいうと次の4つに収まります。

公式の定義議事録での使い方
日付日付または日付範囲(時刻は省略可能)開催日。長い会議は範囲で
セレクトタグのリストからオプションを1つ選択相手先、種類
マルチセレクトタグのリストから1つ以上のオプションを選択出席部署、タグ
リレーションデータベース同士を接続案件、タスク

上限は公式に数字があります。1つのデータベースに設定できるプロパティは最大500個で、公式は「データベースを効率的に保つため」の上限だと書いています。ここに当たる人はまずいません。

先に当たるのは容量のほうです。公式には、1ページのすべてのプロパティのデータ量が合計2.5MBまで、データベース全体で使われるプロパティの合計サイズには1.5MBの上限があると書かれています。長いテキストをプロパティに詰める設計は、この2つで頭を打ちます。

なお、この記事が「4つで足りる」と書いているのは編集部の運用上の判断で、公式の推奨ではありません。公式に書かれているのは上限の500個だけです。何個から実務でつらくなるかの目安は、公式には示されていません。

案件をリレーションにする理由

「相手先」をセレクト、「案件」をリレーションにしているのには理由があります。同じ会社と複数の案件が同時に走ることがあるからです。相手先だけで絞ると、関係ない案件の議事録まで出てくる。

案件のページから会議の一覧が見える形になっていると、次の打ち合わせの準備がそこで完結します。過去の議事録を横断して読むのは、たいてい案件単位です。

リレーションとロールアップの作り方

案件と会議を繋ぐ手順は4段です。公式ヘルプの手順そのままに書きます。

  1. 新しいプロパティを追加する
  2. 種類のメニューから「リレーション」を選ぶ
  3. 接続先のデータベース(ここでは案件)を検索する
  4. 青色の「リレーションを追加」ボタンで確定する

ここで触らないと後悔するのがトグルです。リレーションはデフォルトでは一方向で作られます。案件ページ側にも会議の一覧を出したいなら、作成時に「[関連データベース名]に表示」のトグルをオンにして、対応するリレーションに名前を付けてから確定してください。

一方向のまま作ると、会議ページから案件は見えるのに、案件ページからは会議が1本も見えません。「リレーションを付けたのに案件側が空」の原因は、ほぼこれです。

集計を出したいときはロールアップを使います。新しい列の種類で「ロールアップ」を選び、次の3つを指定します。

指定するもの議事録での例
元になるリレーション案件
関連ページのどのプロパティを集めるか日付
適用する計算最新(直近の会議日)

制限が2つあります。公式は「ロールアップのロールアップはできません」と明記しているので、集計を多段に積む設計は成立しません。もう1つは参照の回数で、同じページを10,000回参照すると、それ以降は反対側に反映されなくなります。

あとから探せるようにする

ビューを増やすところからです。データベース名または既存のビューの横にある + を選び、ビューのタイプを選んで名前を付けます。公式ヘルプが並べているタイプは、テーブル/ボード/タイムライン/カレンダー/リスト/ギャラリー/チャートの7つです。議事録で実際に使うのは、このうち3つか4つでした。

ビュー何に効くか
テーブル既定。全部を日付順で見る
カレンダー日付プロパティに基づいて並ぶ
ボード種類や相手先ごとに列で分ける
ギャラリー一覧を大きく見せる

絞り込みは、データベース上部の設定メニューを開き、「ビューの設定」の下の「フィルター」から設定します。並べ替えも同じ「ビューの設定」の中の「並べ替え」です。複数の並べ替えを入れたときの適用順は、⋮⋮ を上下にドラッグして変えられます。

共有しているデータベースでは、「全員に保存」を選ばないとその絞り込みは自分にしか効きません。公式は、自分だけにフィルターを適用したい場合はこのオプションを選ばないでください、と書いています。「共有したのに、相手の画面では絞り込まれていない」はここです。

案件ページの中に「この案件の会議だけ」を出したいときは、リンクドビューを使います。/linked と入力して Enter を押し、表示したいデータベースを検索するだけです。

リンクドビューで加えた編集は元のデータベースに反映されますが、フィルターとビューの設定はそのリンクされたインスタンスにだけ適用されます。議事録データベースは1つのまま、案件ページごとに違う絞り込みで見せられるということです。1案件1ページの読みやすさは、この形でほぼ再現できます。

検索で拾えるもの、拾えないもの

ここは知らないと確実に損をします。Notionの検索は2種類あって、見に行く場所が違います。

何で探すか対象
データベース内の検索バーページタイトルとプロパティ値。本文は対象外
ワークスペース検索データベースページの中身も検索する

議事録の本文に出てくる言葉で探したいならワークスペース検索、相手先や案件名で会議を絞りたいならデータベース内の検索バーかフィルター、という使い分けになります。この2つを混同すると「検索しても出てこない」が起きます。

拾えないものも公式に明記されています。セレクト・マルチセレクトのタグの値は検索結果に含まれません。ただし公式はその直後で、これにはデータベース内検索が使える、と書いています。

  • コメントとディスカッションは検索結果に含まれない
  • @Doug@Roadmap のようなページ・人へのメンションも含まれない
  • @Today のような日付のメンションは含まれる

上の2つは運用に直結します。決定事項をコメントに書くと、あとから検索で辿れません。同じ理由で、参加者を人のメンションで持つと検索では拾えないので、参加者を検索の入口にするなら、プロパティか本文に文字として書いてください。

なお、ページに添付した音声ファイルやPDFの中身まで検索の対象になるかは、公式に記載を確認できませんでした。確実に言えるのは、文字起こしの全文をページ本文に置けばワークスペース検索に掛かる、というところまでです。

自動で流し込むときの注意

手で貼るのをやめて、アプリから自動で送るようにすると楽になります。ただ2つ気をつけることがあります。

重複。 同じ会議を二度送ると、多くの連携は別のページを作ります。あとで気づいて消すことになる。送る側が「一度送った会議は再送しない」作りになっているかを確認してください。

プロパティが埋まるか。 自動で作られたページに日付だけ入って、相手先も案件も空、ということがよくあります。そうなると結局あとから手で埋めることになって、自動化した意味が半分消えます。送る側で相手先や案件を持っているなら、それがNotionのプロパティに入るかどうかを見てください。

何が見えるか。 Notionのインテグレーションは、明示的に共有したページとその配下しか見えません。ワークスペース全体が読まれるわけではないので、置き場所を決めることが、そのまま権限を決めることになります。上で決めたデータベースだけを共有してください。

逆に言うと、共有先を間違えても気づきにくいということでもあります。接続を作った日に、Notion側の「接続」から何を共有したかを一度見ておくのがおすすめです。

外から流し込む3つの経路

自分でNotionに書く以外の道は、公式で確認できる範囲では3つです。

書き出したファイルがあるインポート作れない毎回同じ形で送りたいAPIで連携作る手間Notionを持たない人からフォーム回答だけ
外から入れる道は3つ。手元に何があるかで決まる。

インポートが最も手軽です。サイドバーの設定を開いてインポートに移動するか、任意のページで / と入力して検索します。受け付ける形式は .txt / .md / .markdown / .docx / .csv / .html / .pdf / .zip で、ConfluenceやEvernoteなどのアプリからのインポートにも対応します。サイズの条件は次のとおりです。

1ファイルの上限
フリー5MB
有料50MB(PDFは20MB)
ZIP5GB。1万ファイル超は失敗しやすい

過去の議事録をまとめて移すなら、1会議1ファイルのMarkdownをZIPで入れる形が現実的です。公式はPDF・HTML・Markdown・Word・プレーンテキストについて複数ファイルを一度にインポートできると書いていますが、ファイル数が1万を超えると失敗しやすいとも書いています。数百本あるなら、年ごとに分けて入れるほうが安全です。

メールを転送してNotionにページを作るネイティブの機能は、公式ヘルプに記載を確認できませんでした。検索で出てくる to.email や Quicktion はコネクトギャラリーに載っている第三者製の連携で、Notion自身の機能ではありません。加えて、Notionメールは2026年9月22日に提供終了と公式に告知されています。メールを前提にした運用は組まないほうが安全です。

APIで送るときに効いてくる制限

アプリや自作の連携から送る場合、まずページ側にコネクトを追加します。ページに移動して右上の「•••」を選び、ポップアップの下にある「コネクトを追加」をクリックします。外すときは、名前にカーソルを合わせて「接続を解除」です。

一覧に出るのは、そのワークスペースのために作られた/接続されたコネクトだけです。コネクトの権限はNotionユーザーの共有権限と同じ仕組みに従うので、追加していないページは連携からは見えません。メンバーがどのコネクトを入れられるかを制限できるのは、エンタープライズプランだけです。

行を1本足すには Create a page を呼びます。ここでバージョンによって書き方が変わるので注意してください。Notion-Version 2025-09-03 以降は parent に data_source_id を指定します(データベースが複数のデータソースを持てるようになったため)。それ以前のバージョンでは database_id です。呼ぶには、対象の親ページまたはデータベースに対する Insert Content 権限が要ります。

制限
リクエスト頻度平均で毎秒3リクエスト
1リクエストの大きさ1,000ブロック要素・全体500KB
1リクエストのリッチテキスト1つあたり2,000文字
1リクエストのリレーション100ページ

下の3つは1回のリクエストで送れる量の上限で、データベース側が持てる量の上限ではありません。リレーションは100ページを超えて持てます。長い文字起こしは1つのリッチテキストに収まらないので、送る側で分割して送る作りになっているかを確認してください。

重複については、送る側の責任になります。同じ会議を二度送ったときにNotion側で防ぐ公式の仕組み(冪等キーに相当するもの)は、Create a page のリファレンスに記載を確認できませんでした。

フォームとオートメーションでどこまで自動になるか

フォームは、Notionのアカウントを持たない人からでも情報を集められます。全プランのメンバーが作成・利用できるので、社外の参加者に議事録の確認を取る、出席者から補足を集める、といった使い方ができます。条件分岐(コンディショナルロジック)はビジネス以上です。

オートメーションは有料プランの機能です。フリープランで作れるのはSlack通知だけなので、「行が増えたらプロパティを自動で埋める」形は無料では組めません。

制限が3つあります。ここを知らずに設計すると、動かない理由が分からなくなります。

  • オートメーションは他のオートメーションからは起動しない
  • アクセスが制限されているページには作用しない
  • ゲストはデータベースオートメーションを作れない

さらに、API/インテグレーションで作成されたページが「ページが追加されたとき」のトリガーを発火させるかは、公式に記載を確認できませんでした。「連携で議事録を入れておけば、あとはオートメーションがプロパティを埋めてくれる」と当てにしないでください。動くかどうかは、自分のワークスペースで1本試してから決めるのが確実です。

全文を貼るか、要約だけにするか

これは好みが分かれます。運用としては両方入れるほうが破綻しにくい。

  • ページの本文に議事録(決定・未決・宿題)
  • 折りたたみ(トグル)の中に文字起こしの全文

議事録は読むため、文字起こしは確かめるため、と役割が違います。1つの文書に平坦に混ぜると、長すぎて誰も読まなくなる。トグルに入れておけば、必要なときだけ開けます。

ただし、文字起こしの全文をNotionに置くと、それも検索に引っかかるようになります。これは便利な反面、社外の人とページを共有するときに気をつける必要があります。共有の範囲は先に決めておいてください。

音声そのものを置けるか

置けます。公式が対応形式として並べているのは MP3/MP4(対応されていない動画圧縮などが含まれる場合がある)/WAV/OGG です。M4AとAACはこのリストに入っていません。AIミーティングノートにアップロードできる形式(AAC・M4A・MP3・WAV)とは別の話なので、混同しないでください。

置き方はブロックからです。新しい行にカーソルを当てると左に表示される + をクリックするか、/画像 のようにスラッシュコマンドを入力します。

問題はサイズです。フリープランは、アップロードするファイルをすべて5MB未満に収める必要があります。1時間の録音は形式によってこれを超えるので、実質的に置けません。

有料プランの上限は、公式の中で記述が食い違っています。ヘルプ本文には「有料プランをご利用の場合、PDFファイルは20MB未満、画像ファイル(PNG、JPG)は5MB未満にしてください」とあり、料金ページと同じヘルプのFAQには「有料プランは1ファイルあたり最大5GB」とあります。どちらが現行の上限かは確認できませんでした。

公式の記載
フリー1ファイル5MB未満
有料(ヘルプ本文)PDFは20MB未満、画像は5MB未満
有料(料金ページ・FAQ)1ファイル最大5GB
API経由フリー5MiB、有料5GiB

実務上の結論は「大きい音声はNotionに置かない」です。上限が公式の中で割れているものに、聞き直す必要のある音源を預けるのは分の悪い賭けになります。API経由で上げる場合も、20MB以下なら単一リクエスト、それを超えるとマルチパートに分ける必要があります。

もう1つ、Notionがホストするファイルのリンクは1時間で失効します。取得のたびに1時間だけ有効な一時URLが付く仕組みなので、音声のURLを控えておいて後で開く運用は成立しません。再生時間の上限については、公式に記載を確認できませんでした。

フリープランのブロック上限

無料で始める場合に、もう1つ知っておくことがあります。フリープランでワークスペースのオーナーが2人以上いる場合、ワークスペースあたり1,000ブロックの上限がかかります。オーナーが1人なら無制限です。

効いてくるのは文字起こしの全文を貼るときです。貼ればそのぶんブロックが増えるので、長い記録を何本か置くだけで枠を消費します。

ここが厄介なのは、戻せないことです。公式は、ブロックを削除してもゴミ箱を空にしても、ブロック数のカウントは減らないと書いています。「貼ってみて重かったから消す」をやっても、枠は返ってきません。

1,000ブロックに達すると3日間の猶予があり、その後は有料プランへの移行が必要になります。チームで無料のまま文字起こしの全文を貯める使い方は、この上限で行き止まりになると考えてください。なお、1ページに置けるブロック数の上限は公式に記載を確認できませんでした。1,000はワークスペース単位の課金上限であって、ページの上限ではありません。

Notion AI で作るか、外で作って送るか

Notion AIのミーティングノートを使えば、Notionの中だけで完結します。道具が少ないのは正直それだけで価値があります。

外で作って送る形にする理由があるとすれば、対面の会議で誰が言ったかを正確に残したいときです。この違いは別の記事に書きました。

Recoryを使う場合、指定したページの下に子ページとして自動で投稿されます。Notion側で見えるものは同じで、作り方だけが変わる形です。

正直に書いておくと、投稿先はページの指定で、データベースのプロパティを自動で埋めるところまではやりません。上に書いた「プロパティが空のまま増える」問題は、そのまま起きます。案件と相手先は手で入れるか、Notion側のオートメーションを組むことになります。


議事録そのものの型はテンプレート8種に、貯めたあとAIから横断して読む話はClaudeのコネクタの記事に書きました。Notion以外の議事録サービスが外部のAIとどう繋がるかはMCP対応の議事録サービス比較にまとめてあります。

Notion AIで要約する場合の条件と料金

Notionの中で要約まで済ませたい場合の条件です。ここを間違えると請求が変わるので、公式の書き方をそのまま写します。

AIミーティングノートを使えるのは、ビジネスプランまたはエンタープライズプラン、あるいはNotion AIが含まれる対象のモバイルサブスクリプションです。フリーとプラスのユーザーに提供されるのは、機能を試せるように用意された限られた回数の無料AI応答であって、通常利用の枠ではありません。

プラン月額(メンバー・月)
フリー¥0
プラス¥1,650
ビジネス¥3,150
エンタープライズカスタム料金

年払いで最大20%の割引があります。Notion AIを単体のアドオンとして買えるかどうかと、その価格は、公式ページで確認できませんでした。ビジネスとエンタープライズに使用量の割り当てがあることは書かれていますが、回数の具体値も確認できていません。

作り方は、デスクトップアプリで /meet と入力します。ブラウザでは使えません。モバイルアプリからも作成できますが、拾えるのは端末のマイクが拾った音だけです。公式は、スマホでビデオ会議に参加してイヤホンで聞くと相手の声は文字起こしされない、モバイルは対面の会議に向く、と明記しています。

置き場所の観点で効いてくるのは、次の3つです。

  • ミーティングノートは置いたページの権限をそのまま引き継ぐ(プライベートページに録ると自分にしか見えない)
  • 音声のローカル保存は全プランで既定オフ。オンにすると直近10件が録音者の端末に残り、ダウンロードできるのは録音者だけ
  • アップロードした音声は、ライブ録音と違いNotionのサーバーに保存される

上限は1ユーザーあたり1日10時間で、要約の生成には最低300文字(約1分間の音声)の文字起こしが要ります。オフラインでは使えません。デスクトップアプリはバージョン4.7.0以降、MacはmacOS 13以降が必要です。iPhoneのNotionアプリはApp Storeの記載でiOS 18.0以降なので、iOS 17のiPhoneでは使えません。話者ラベルなど対面で詰まるところは、別の記事に書きました。

ひな形をテンプレートで固定する

1会議1ページにすると決めたら、ページの中身の型はデータベーステンプレートで固定できます。データベースの右上にある「新規」の横のドロップダウンの矢印をクリックし、「+新規テンプレート」を選びます。

ここで決めるのは見出しです。見出しの語は、あとから探すときの鍵になります。決定事項・アクションアイテムのような一般的な語にしておくと、人が探すときも、AIに読ませるときも迷いません。

定例会議には繰り返しテンプレートが使えます。テンプレート横の「•••」から「繰り返し」を選び、毎日/毎週/毎月/毎年と、開始日・作成時間を指定します。

設定議事録での使い方
毎週週次定例。前日のうちに作られるようにする
毎月月次報告
毎日朝会。ただし空ページが増えやすい

作られるのは空のページなので、埋めるのは人の仕事です。作られたまま空のページが並ぶと、探すときの邪魔になります。繰り返しは、必ず開催される会議だけに設定してください。

やめるときに持ち出せる形

貯め始める前に見ておくべきなのがここです。書き出しはページ右上の「•••」から「エクスポート」を選び、PDF・HTML・Markdown&CSVの3つから形式を選びます。

議事録データベースの持ち出しはMarkdown&CSVになります。公式によると、フルページデータベースはCSVファイルとして、各子ページはマークダウンファイルとしてエクスポートされます。プロパティの一覧がCSV、会議1本ずつの本文がMarkdownという形です。制限が多いので、先に把握しておいてください。

制限内容
ビュー現在のビューか既定のビューのみ。全ビュー同時は不可
フォームビュー書き出せない。テーブルビューから出す
サブページを含めるビジネスまたはエンタープライズのみ
コメントHTML形式のときだけ書き出せる

時間の条件も2つあります。ダウンロードリンクは7日で失効し、ワークスペースの規模によっては書き出しの処理に最大30時間かかります。「やめる」と決めた日に持ち出せるとは限らないということです。

書き出す人がアクセス権を持たないページは、書き出しに含まれません。他人のプライベートページは出てこないので、個人のページに議事録が散っていると、まとめて持ち出せません。これも「置き場所を1つに決める」理由になります。

zipにはページに含まれる画像などのアセットのフォルダも入ります。音声を含むすべての添付が常に含まれるかは、公式に確認できませんでした。

消したときの猶予も見ておきます。削除したページはゴミ箱に30日間残り、その後完全に削除されます。ページ履歴の保存期間はフリー7日・プラス30日・ビジネス90日・エンタープライズ無期限で、誤って上書きしたときに戻せる範囲がプランで変わります。

うまくいかないとき

原因と対処を対で並べます。ほとんどが仕様どおりの挙動なので、設定の場所さえ分かれば数分で直ります。

探せない

症状原因と対処
社名で検索しても出ないセレクトのタグ値はワークスペース検索の結果に含まれない。データベース内の検索バーかフィルターで絞る
本文の言葉で会議が出ないデータベース内の検索バーはタイトルとプロパティ値だけ。ワークスペース検索を使う
決定事項が見つからないコメントとディスカッションは検索結果に含まれない。本文に書く
参加者で辿れないページ・人へのメンションは検索結果に含まれない。プロパティで持つ

表示が思ったとおりにならない

症状原因と対処
案件ページに会議が出ないリレーションは既定で一方向。「[関連データベース名]に表示」をオンにして作り直す
相手の画面で絞り込まれないフィルターは既定で自分だけ。「全員に保存」を選ぶ
ロールアップを重ねられないロールアップのロールアップはできない。集計は1段で設計する
「インラインに変換」がメニューに無い先にサイドバーで別ページの中へドラッグして、サブページにする

入らない・動かない

症状原因と対処
音声を上げられないフリーは1ファイル5MB未満。有料の上限は公式の中で記述が割れている
ブロックを作れなくなったフリーでオーナーが2人以上だと1,000ブロック。削除してもカウントは戻らない
連携からページが見えないコネクトはページごとに追加が要る。「•••」→「コネクトを追加」
APIが詰まる平均で毎秒3リクエスト。1リクエスト1,000ブロック・500KBを超えない
要約が出ない要約には最低300文字(約1分間の音声)の文字起こしが要る

仕様は2026年9月2日時点の公式サイトの記述に基づきます。OSのバージョンで名前や場所が変わるので、お手元でご確認ください。

よくある質問

議事録はページとデータベースのどちらで持つべきですか

データベースにしてください。ページを日付順に並べる形は、20本を超えたあたりから探せなくなります。あとからデータベースへ移すのは手作業になるので、最初に決めておくほうが安全です。

どんなプロパティを付けておけばよいですか

日付・相手先・案件・種類の4つで足ります。増やすと入力が面倒になって、結局埋まらないプロパティが並びます。あとから足すのは簡単なので、少なく始めてください。

自動で流し込むと重複しませんか

同じ会議を二度送ると、多くの連携は別のページを作ります。あとで気づいて消す手間が出るので、送る側で「一度送った会議は再送しない」形になっているかを確認してください。

Notionで議事録を貯めるとき、1会議1ページと1案件1ページのどちらがいいですか

どちらが良いかについて、Notionの公式ヘルプに設計指針の記載はありません。編集部の判断としては1会議1ページをおすすめします。日付での絞り込みとデータベーステンプレートが効くのは1会議1ページの側だけで、案件の流れを1画面で読みたい要求はリンクドビューで満たせるからです。

Notionのデータベースにプロパティはいくつまで作れますか

公式には、1つのデータベースに設定できるプロパティは最大500個と書かれています。合わせて、1ページのすべてのプロパティのデータ量は合計2.5MBまで、データベース全体で使われるプロパティの合計サイズには1.5MBの上限があります。何個から実務でつらくなるかの目安は、公式には示されていません。

Notion AIで議事録を要約するには、どのプランが必要ですか

公式ヘルプによると、AIミーティングノートを使えるのはビジネスプランまたはエンタープライズプラン、あるいはNotion AIが含まれる対象のモバイルサブスクリプションです。フリーとプラスに付くのは、機能を試すための限られた回数の無料AI応答で、通常利用の枠ではありません。日本円の月額はフリー¥0、プラス¥1,650、ビジネス¥3,150(メンバー・月)です。

Notionの検索で議事録の中身まで探せますか

探し方で変わります。データベース内の検索バーが見るのはページタイトルとプロパティ値だけで、ページ本文は対象外です。本文の言葉で探すならワークスペース検索を使ってください。こちらはデータベースページの中身も検索します。

メールを転送してNotionに議事録を作れますか

メールを転送してNotionにページを作るネイティブの機能は、公式ヘルプに記載を確認できませんでした。検索で出てくる to.email や Quicktion は第三者製の連携で、Notion自身の機能ではありません。なお、Notionメールは2026年9月22日に提供終了と公式に告知されています。

議事録の音声ファイルをNotionに置けますか

置けます。公式が対応形式として挙げているのはMP3・MP4・WAV・OGGです。ただしフリープランはアップロードするファイルをすべて5MB未満にする必要があり、1時間の録音は形式によって超えます。有料プランの上限は公式の中で記述が食い違っている(ヘルプ本文はPDF20MB未満・画像5MB未満、料金ページとFAQは1ファイル最大5GB)ため、どちらが現行かは確認できませんでした。

Notionをやめるとき、議事録はどんな形で持ち出せますか

エクスポートで選べる形式はPDF・HTML・Markdown&CSVの3つです。フルページデータベースはCSVファイル、各会議ページはMarkdownファイルとして書き出されます。ダウンロードリンクは7日で失効し、ワークスペースの規模によっては処理に最大30時間かかるので、解約日の当日に始めるのは避けてください。

案件のページに会議の一覧が出ないのはなぜですか

リレーションはデフォルトでは一方向で作られるためです。案件ページ側にも一覧を出すには、リレーションの作成時に「[関連データベース名]に表示」のトグルをオンにして、対応するリレーションに名前を付けて確定します。

NotionのAPIで議事録を流し込むとき、何に気をつければいいですか

まず対象のページかデータベースに「コネクトを追加」しておく必要があります(追加していないページは連携から見えません)。Notion-Version 2025-09-03以降は、Create a page の parent に data_source_id を指定します。それ以前のバージョンでは database_id です。レート制限は平均で毎秒3リクエスト、1リクエストあたり1,000ブロック要素・全体500KBまでです。

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