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MCP対応の議事録サービス比較——「繋げる」の中身は5社で全部違います

Rimo Voice・PLAUD・Zoom・Notta・Recoryの5つは、どれもClaudeやChatGPTから議事録を読めると言っています。ただし接続の形、認証、読むだけか書けるか、対応クライアント、費用の条件が全部違います。公式の案内だけで並べました。

「議事録をClaudeやChatGPTから読める」と書いてあるサービスが、2026年に入って一気に増えました。読んでみると、同じ言葉で違うものを指しています。一覧から選んで押すだけのものと、URLを自分で登録するものと、手元のパソコンに入れるもの。読むだけのものと、AI側から新しい記録を作れるもの。この記事は5社の公式の案内だけを読んで、その違いを1枚の表にします。

この記事の内容(13項目)
  1. 先にうちの×から
  2. 5社を1枚で
  3. 接続の形が3つある理由
  4. 「読むだけ」かどうかは、いちばん先に見る
  5. 認証は5社ともブラウザでのログイン
  6. 読めるものの範囲
  7. 費用の条件は、ここだけ読み方が要る
  8. 対応クライアントは、PLAUDがいちばん広い
  9. 選び方
  10. 繋いだあとに聞ける問いは、5社でほぼ同じ
  11. 会社で配るときに、先に決める3つ
  12. 今回、公式の案内を見つけられなかったもの
  13. この記事の更新履歴
一覧から選ぶRimo・Zoom押すだけで繋がるURLを登録するPLAUD・RecoryURLを自分で入れる手元に入れるNottaパソコンに入れて使う
「MCP対応」は、接続の形で3つに分かれる。

先にうちの×から

Recoryは、この5つの中でClaudeの一覧に載っていないほうです。繋ぐには固定のURLをカスタムコネクタとして自分で登録します。手順は別に書きましたが、一覧から押すだけの2社と比べると、一手間多い。

もう1つ。個人のアカウント単位で、組織を選んで切り替える作りはありません。チームで使うなら人ごとに繋ぐことになります。使えるのは有料プランで、ライト(1週間)を含めてどれでも繋がります。無料のお試しは対象外です。

読める範囲は会議の一覧・検索・議事録・文字起こし・タスク・案件の6種で、書き込みはありません。ここは強みでも弱みでもなく、設計です。

5社を1枚で

接続の形認証読む/書く読めるもの対応クライアント(公式の案内)費用の条件
Rimo VoiceClaudeの一覧から選ぶ。ChatGPT・CopilotはURLブラウザでRimoにログイン読むだけノート(議事録)・文字起こし・参加者Claude/ChatGPT/Copilot/Claude Code・Cursor・Codex8月の案内に記載なし(6月のCLIは法人・チーム・プロ対象)
ZoomClaudeの一覧から選ぶZoomのOAuth読む+操作(予定の作成など)AI要約・文字起こし・録画・予定・メモ・アクションアイテムClaude.ai/Claude Cowork/Claude Code、Codex、ChatGPT「有効なZoomライセンスが必要」
PLAUDURLを登録(Plaud MCP)。CLIもあるplaud loginでブラウザ経由読むだけ録音の一覧・検索・文字起こし・要約・音声のダウンロードURLChatGPT/Claude Desktop/Claude Code/Cursor/Codex/Windsurf/Gemini CLI/Zed「追加費用は発生しません」
RecoryURLを登録(カスタムコネクタ)ブラウザでRecoryにログイン(OAuth 2.1)読むだけ会議一覧・検索・議事録・文字起こし・タスク・案件Claude/ChatGPT/Cursor など有料プラン(週を含む)
Notta手元のパソコンにインストール(npm)CLIでnotta auth setup(ブラウザ)読む+作る記録の一覧・検索・閲覧、音声を送って文字起こしClaude Desktop/Cursor記載なし(Nottaのアカウントが要る)

表の出典は各社の公式ページとプレスリリース、Nottaはnpmに公開されたパッケージの説明です。確認した日付は記事の末尾に書きました。

接続の形が3つある理由

MCPは共通の規格なので、対応していればどのAIからも繋がるはずです。それでも3つに分かれるのは、AI側の入口が3種類あるからです。

一覧から選ぶのは、Claudeのコネクタディレクトリに載っているもの。Anthropicの審査を通っていて、利用者は検索して「連携」を押すだけです。RimoとZoomがここにいます。

URLを登録するのは、サービスが公開しているMCPのURLを、Claudeなら「カスタムコネクタ」、ChatGPTなら開発者モードに自分で入れる形。PLAUDとRecoryです。手間は1回だけで、繋がったあとは一覧のものと同じように使えます。一覧に載るかどうかは審査の話で、機能の差ではありません(一覧に載る仕組み)。

手元に入れるのは、サーバーが相手側に無く、自分のパソコンで動かすもの。Nottaがこれで、npmでインストールし、Claude Desktopの設定ファイルに1行足します。ブラウザ版のClaudeやChatGPTからは繋がらず、パソコンが起動しているときだけ動くのが違いです。

どれが良いかは用途で決まります。会社で配るなら一覧から選べるものが楽で、自分だけならURLでも困りません。手元に入れる形は、開発者には普通の作業ですが、それ以外の人には敷居があります。

「読むだけ」かどうかは、いちばん先に見る

繋いだAIが議事録を書き換えられるかは、安全の話としていちばん大きい差です。

Rimo・PLAUD・Recoryは、公式の案内と公開されているツールの一覧が読む操作だけです。Rimoは「Rimo Voiceのツールはすべて読み取り専用で、Rimo側のデータを変更するものはありません」と明記しています。PLAUDのCLIのコマンドは一覧・検索・文字起こし・要約・音声のURL取得の5つで、書く操作はありません。Recoryも同じです。

Nottaは違います。公開されているツールに notta_transcribe(音声・動画ファイルを送って文字起こしする)があり、繋いだAIが新しい記録を作れます。便利な使い方はあります——「このフォルダの音声を全部文字にして」と頼める。ただし、AIが判断して勝手にアップロードする経路があるということでもあります。Claudeの権限の画面で「常に許可」にしないほうがいい種類のツールです。

Zoomは予定の作成など、会議の操作そのものが含まれます。読むだけではないので、Zoomの管理者の設定と、Claude側の権限の確認画面を両方見ることになります。

認証は5社ともブラウザでのログイン

ここは安心して良い点です。パスワードやAPIキーをAIのチャット欄に貼る方式は、5社のどれにもありません。

RimoはClaudeから連携を押すと、Rimoのサインイン画面がブラウザで開きます。案内には「RimoのパスワードやキーをClaudeに入力することはありません」とあります。PLAUDは plaud login でブラウザが開き、トークンは手元の ~/.plaud/tokens.json に保存されます。Nottaも同じ形で、CLIの notta auth setup がブラウザを開きます。ZoomはZoomのOAuth、RecoryはOAuth 2.1で、どちらもブラウザでログインして許可します。

違いが出るのは取り消し方です。一覧から選んだもの(Rimo・Zoom)とURLで登録したもの(PLAUD・Recory)は、Claude側の「コネクタ」から削除すれば止まります。手元に入れたNottaは、パソコンに保存された認証情報を消すか、Nottaのアカウント側で無効にする必要があります。

読めるものの範囲

同じ「議事録を読める」でも、渡される中身が違います。

議事録(要約)文字起こし全文音声そのものタスク参加者
Rimo Voice記載なし記載なし
Zoom(AI要約)(録画)(アクションアイテム)記載なし
PLAUD(ダウンロードURL)記載なし記載なし
Recory××(議事録の中に書かれる)
Notta記載なし×(送る側)記載なし記載なし

音声そのものを渡すかどうかは、渡す先で録音が再生できるということです。文字だけなら、AI側に渡るのは文字です。会議の音声を外に出したくない職場では、ここが決め手になります。Recoryは音声を渡しません。設計で閉じてあり、ツール自体がありません。

「記載なし」は、公式の案内に無かったという意味で、無いとは限りません。契約前に確かめてください。

費用の条件は、ここだけ読み方が要る

PLAUDは「Plaud MCPの導入に追加費用は発生しません。利用条件や提供機能は各サービスの内容に準じます」と書いています。追加料金は無い、ただし元のプランの条件は効く、という読み方です。

Rimoは、8月6日のリモートMCPの案内にプランの条件が書かれていません。6月2日のCLI・MCPは「法人・チーム・プロプラン対象」と明記されていたので、文字起こしプラン(月1,650円)で使えるかは、Rimoに確かめるのが確実です。

Zoomは「有効なZoomライセンスが必要」で、個人の無料アカウントで使える案内はありません。開発者向けの資料では、管理者か開発者の権限とMarketplaceのアプリが前提になっています。会社のZoomなら、まず管理者に聞くところからです。

Recoryはスタンダード(月1,480円)以上。Nottaはnpmのパッケージにプランの記載がなく、Nottaのアカウントで認証する形です。

対応クライアントは、PLAUDがいちばん広い

公式に名前を挙げているクライアントを数えると、PLAUDが8つ(ChatGPT・Claude Desktop・Claude Code・Cursor・Codex・Windsurf・Gemini CLI・Zed)でいちばん多い。Rimoは6つ、Zoomは5つ、Recoryは3つ、Nottaは2つです。

ただし、URLで登録する形(PLAUD・Recory)は、MCPに対応しているクライアントなら公式の一覧に無くても繋がることが多い。一覧はサービス側が確かめた範囲であって、上限ではありません。逆に手元に入れるNottaは、設定ファイルを持つクライアントに限られます。

選び方

どのAIから使うか会社か自分か音声を渡してよいか書き込みが要るか
4つを順に決めると、候補は1〜2つに絞れます。
  1. どのAIから使うか。Claudeの一覧から押すだけで済ませたいならRimoかZoom。ChatGPTやCursorも使うならPLAUDかRecory
  2. 会社か自分か。会社で配るなら一覧から選べるもの。自分だけならどれでも
  3. 音声を渡してよいか。渡したくないならRecoryかRimo(Rimoは記載なし)。渡してよいならZoomかPLAUD
  4. 書き込みが要るか。AIから文字起こしを作らせたいならNotta。読むだけでよければ残りの4つ

議事録そのものの作り(対面かWeb会議か、日本語の精度、話者の分け方)は、この記事では見ていません。繋ぐ前に、まず議事録として使えるかを議事録アプリの比較で確かめてください。繋いでも、中身が薄ければ薄いまま渡ります。

繋いだあとに聞ける問いは、5社でほぼ同じ

接続の形は違っても、繋がったあとにAIへ投げる問いは変わりません。各社の案内に載っている例と、うちで実際に使っている聞き方を混ぜて並べます。

  • 「先週の定例で決まったことを要約して」(Rimo・Zoomの案内にある型)
  • 「このお客様との過去のやり取りを教えて」(Rimoの案内)
  • 「直近3回の顧客との打ち合わせを踏まえて、提案書のたたき台を作って」(Rimoの案内)
  • 「価格を理由に止まった案件は、この3か月でいくつある」(キーワードが決まっていない問い)
  • 「先月、自分が持ち帰った宿題で、まだ終わっていないものは」(タスクが読めるZoomとRecory)
  • 「この録音の要約を出して、音声のURLも」(音声を渡すPLAUD・Zoom)

上の4つ目のような問いは、どのサービスでもアプリの検索窓では出せません。言葉が決まっていないからです。繋ぐ価値の半分はここにあり、残りの半分は「Notionに書き出して」のように他のコネクタと同じ会話で使えることです。5社の差は、この問いに答える材料(議事録だけか、タスクや音声もあるか)の差だと考えると整理しやすい。

会社で配るときに、先に決める3つ

個人で繋ぐなら試して決めれば済みますが、会社で配るときは順番があります。

1. 議事録サービス側の権限が、AI経由でも効くか。Rimoは「経営会議を閲覧できない社員が問い合わせても、内容が返ることはありません」と、会議ごとの権限がそのまま効くと書いています。Zoomはアクセス制御がZoom側に残ると説明しています。Recoryは個人のアカウント単位なので、本人の会議しか読めません。ここが書かれていないサービスは、管理者が実際に別の権限のアカウントで試すまで配らないほうが安全です。

2. AI側(Claude・ChatGPT)の契約が、法人向けか。個人プランで繋いだ会議の内容は、個人のアカウントに送られます。Anthropicの個人向けの説明では、コネクタ経由の生データは学習に使わないと明記されていますが、法人の規程で「個人アカウントの外部AI利用」が禁止なら、そちらが先です。

3. 止め方を、繋ぐ前に確かめる。一覧・URLの型は、AI側でコネクタを削除すれば止まります。手元に入れる型は、退職したパソコンに認証情報が残ります。Nottaを配るなら、アカウントの無効化を手順に入れておく必要があります。

今回、公式の案内を見つけられなかったもの

文字起こしさん、toruno、LINE WORKS AiNoteの3つは、公式サイトと公開情報を探した範囲で、MCPの案内を見つけられませんでした。LINE WORKSは有志のMCPサーバーが開発中とされていますが、公式ではありません。torunoはアドバンスト・メディアの音声認識APIを使っている案内はありますが、外から議事録を読む経路ではありません。

無いと断定はしません。この分野は月単位で動いていて、Rimoは6月にCLI、8月にコネクタと2か月で形を変えました。契約を決める前に、その時点の公式ページを見てください。

この記事の更新履歴

  • 2026年9月6日 — 公開。Rimo(プレスリリースとヘルプセンター)、PLAUD(プレスリリースとCLIのドキュメント)、Zoom(4月9日と5月18日の発表、開発者向け資料)、Notta(npmのパッケージ @notta-labs/notta-mcp 1.0.4、発行元 Notta Labs)、Recory(自社)を確認

MCPで何が変わるかは会議の記録をAIに繋ぐと何が変わるのかに、Claudeの一覧に議事録が少ない現状はこちらに書きました。Recoryを繋ぐ手順は別の記事にあります。

よくある質問

MCPに対応している議事録サービスはどれですか

公式に案内があるのは、Rimo Voice(2026年8月6日)、PLAUD(同7月23日)、Zoom(同4月9日)、Notta(npmで配布・6月)、Recory(8月)の5つです。文字起こしさん・toruno・LINE WORKS AiNoteは、今回の確認では公式の案内を見つけられませんでした。

Claudeの一覧から選べるのはどれですか

Rimo VoiceとZoomです。どちらも自社の発表でClaudeのコネクタディレクトリに載ったと書いています。PLAUD・Recoryは接続先のURLを自分で登録し、Nottaは手元のパソコンにインストールする形です。

繋ぐと議事録が書き換えられることはありますか

Rimo・PLAUD・Recoryは読み取り専用のツールだけで、AI側から書き換える経路がありません。Nottaは音声ファイルを送って文字起こしを作るツールがあるので、繋いだAIが新しい記録を作れます。

無料で使えますか

PLAUDは「追加費用は発生しません」と明記しています。Rimoの8月の案内にはプラン条件が書かれていません(6月のCLIは法人・チーム・プロ対象)。ZoomはZoomのライセンスが要ります。Recoryは有料プランならどれでも使えます(無料のお試しは対象外)。

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