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議事録の書き方

会議の記録は、溜まってから整理できない

議事録が50本を超えると探せなくなります。タイトルと分類を後回しにすると、あとから一括で直すことはできません。自動で付ける仕組みと、そこで意図的に「やらせないこと」を作り手の側から書きます。

議事録アプリを使い始めて最初の1か月は、何も困りません。10本くらいなら、一覧をスクロールすれば目当ての会議が見つかります。

困り始めるのは50本を超えたあたりです。そして厄介なのは、そこから整理しようとしても手遅れだということです。

その日のうちに残るか自動なら残る後回しは消える案件ごとに束ねてあるか探せる時系列だけだと混ざるやることが1か所にあるか実行される議事録の中は見ない
溜まってから整理はできない。分かれ目は3つ。

なぜ「あとで整理」ができないのか

理由は単純で、一括で直す方法が無いからです。ファイル名の付け直しも、案件への分類も、1本ずつ開いて中身を思い出しながらやることになります。100本あれば数時間。しかも3か月前の会議の中身は、開いても思い出せないことが多い。

写真アプリと違って、議事録は見た目で判別できません。サムネイルを眺めて「これだ」とはならない。全部が同じ見た目のテキストです。だから、記録した時点で分類が付いていないと、実質的に整理は不可能になります。

最低限のルール——日付を先頭に

道具を問わず効く、いちばん単純なルールです。置き場所を増やすより、入り口を1つに絞るほうが先に効きます。

2026-08-27_A社_定例
2026-08-27_B社_初回商談
2026-08-28_社内_企画レビュー

日付を先頭にすると、名前順に並べただけで時系列になります。2026-08-27 の形(ゼロ埋め)にするのは、8月12月 が正しく並ぶようにするためです。やってはいけないのは、会議名だけの命名です。

✗ 定例会議
✗ 定例会議(2)
✗ 定例会議_最新

定例は何度も来ます。「最新」は次の週に嘘になります。

分類は「あとから足せる形」にしておく

名前とは別に、分類(案件・顧客・プロジェクト)を持てると、探し方が変わります。名前で探すのは「思い出せるとき」だけで、思い出せないときに効くのは絞り込みだからです。

  • 相手先で絞る:「A社との会議」を全部出す
  • 案件で絞る:「◯◯導入プロジェクト」の会議を時系列で見る

このとき大事なのは、分類を増やしすぎないことです。案件が10個なら10個。会議のたびに新しい分類が生まれると、整理したはずが余計に散らかります

Notionのような道具に貯める場合の設計は別記事に書きました。フォルダとファイルで持つ場合の限界はこちらに。

自動で付けさせるとき、何を任せて何を任せないか

ここからは作っている側の話です。Recoryは、録音を止めたあとに会議のタイトルと案件の分類を自動で決めます。議事録の内容を読んで、一覧で読める長さのタイトルを付ける。このとき、意図的にやらせていないことがあります。

新しい案件名を作らせない。

AIに渡しているのは、既にある案件の候補一覧です。そのどれかに合致すればその名前をそのまま使い、合致しなければ「分類なし」にする。新しい案件名を考えることは禁止しています。理由は、任せると必ずこうなるからです。

A社導入プロジェクト
A社 導入プロジェクト
A社導入PJ
株式会社A 導入

どれも間違っていないのに、全部別の分類になる。そして分類が増えるほど絞り込みが効かなくなり、自動分類のせいで探せなくなるという本末転倒が起きます。

分類を作るのは人、当てはめるのはAI。この線引きが実務では効きます。分類が要るかどうかは人にしか分からず、当てはめる作業は毎回やるには面倒すぎるからです。

タイトルは任せてよい

一方、タイトルの生成は素直に任せて構いません。「A社定例(4月納品の可否)」のような短いタイトルは、内容から機械的に作れます。間違っていても実害が小さく、気に入らなければその場で直せるからです。分類と違って、後続に影響しません。判断の基準はここだと思っています。

間違えたときに、他のデータを巻き込むか。

巻き込まない(タイトル)なら任せる。巻き込む(分類の新規作成)なら人が決める。

いま50本溜めてしまっている人へ

正直に書くと、全部を綺麗にする方法はありません。現実的なのは、この2つです。

1. 直近の1か月ぶんだけ整理する。 実際に見返すのは直近です。古いものは検索に任せる2. 今日から先を整える。 名前のルールを決めて、次の会議から適用する

古い議事録は、全文検索で拾える形にしておくのが現実解です。相手先の名前が本文に入っていれば、分類が無くても検索で辿れます。溜まった記録をAIから横断して探す方法はClaudeのコネクタの記事に書きました。

案件を掛け持ちしていると、整理の前に記録が混ざります(複数の案件を掛け持ちすると、記録が混ざる)。

整理しきれない量になったら、探す側をAIに任せる道もあります(会議の記録をAIに繋ぐと何が変わるのか)。溜まったものを整理する前に、入ってくる形を揃えておくと後の手間が減ります。見出しの語が記事ごとに違うと、あとから機械で拾うこともできません(議事録の書き方とテンプレート)。

整理する前に、何を残すかを決めておくと後が楽になります(議事録とは)。


貯める場所の設計はNotionの置き場所、ファイル形式で持つ場合はExcelとWordにあります。

よくある質問

議事録のファイル名はどう決めればよいですか

日付を先頭にして、相手先や案件名を続ける形が実用的です(例:2026-08-27_A社_定例)。日付が先頭だと並べ替えがそのまま時系列になります。会議名だけの命名は、同じ名前の会議が何度も来るため後から探せなくなります。

議事録が溜まって探せなくなったらどうすればよいですか

あとから一括で整理する方法は基本的にありません。1本ずつ開いて名前と分類を付け直すことになり、100本あれば数時間かかります。溜まる前に、記録した時点で分類が付く仕組みにしておくのが唯一の現実的な対策です。

AIに会議のタイトルを付けさせても大丈夫ですか

内容から短いタイトルを付けるのは十分実用的です。ただし案件や顧客への分類を任せる場合は、AIが新しい分類名を勝手に作らない設計になっているかを確認してください。作られると、似た名前の分類が増えて、整理したはずが余計に散らかります。

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