Rimo VoiceとRecory——料金の構造がまったく違う
どちらも日本語のAI議事録ですが、作りの前提が違います。Rimoの個人プランは「文字起こしのみ¥1,650」と「議事録まで¥4,950」の二段。この構造を理解してから選ぶと、迷いが減ります。

Rimo Voiceは、AI GIJIROKUの公式移行先になったこともあり、いま日本のAI議事録でいちばん名前を見るサービスのひとつです。うち(Recory)と比べる人も増えてきたので、作っている側として、できるだけ正確に比較を書きます。
自社が混ざる比較なので、先に約束を置きます。相手の数字は公式ページの公表値だけを使い、測っていないこと(精度の優劣など)は書きません。
前提の違い——Web会議の会社と、対面の個人
比較表の前に、ここを押さえると全体が分かりやすくなります。Rimoは、Web会議とチームを軸に作られています。どこが同じでどこが違うかを見る前に、AI議事録が中で何をしているかを押さえると、機能名の違いに惑わされずに済みます。ZoomやTeamsに自動で入るボット、リアルタイムの文字起こし表示、30以上の言語、チーム共有、法人プラン。2026年4月にはiPhoneアプリも出して、対面の会議にも広げてきています。
Recoryは、対面の会議を録る個人のために作っています。iPhone1台で録って、議事録まで自動で出す。ボットも、多言語も、共同編集もありません(席をまとめる契約はできます)。つまり得意分野が最初からずれています。だから「どちらが優れているか」より「自分の会議はどちら側か」で決まります。
料金——構造がまったく違う
ここがこの記事の本題です。2026年8月時点の公式の公表値で並べます。
| Rimo Voice | Recory | |
|---|---|---|
| 文字起こしだけ | ¥1,650/月(2,100分) | —(単体プランなし) |
| 議事録まで | ¥4,950/月(プロ・無制限) | ¥980/月(600分)〜 ¥2,480/月(1,800分) |
| チーム | ¥6,600/月〜 | なし |
| 無料で試す | トライアルあり(カード不要) | お試し3会議・各60分 |
Rimoの個人プランは二段構えです。¥1,650のプランに入っているのは文字起こしまで。AI要約——つまり議事録の生成やボット記録は、¥4,950のプロプランからです。一方Recoryは、いちばん安い¥980のプランから議事録込みです。決定事項・宿題(担当と期限つき)まで出ます。
分あたりの単価に直すと、こうなります。
| 分あたり | |
|---|---|
| Rimo 文字起こしプラン(2,100分) | ¥0.79 |
| Recory ライト・文字起こしのみ(1,200分) | ¥0.82 |
| Recory スタンダード・文字起こしのみ(2,400分) | ¥0.83 |
| Recory ライト・議事録つき(600分) | ¥1.63 |
文字起こしだけなら単価はほぼ互角で、Rimoがわずかに安い。ただし月に必要な額は別です——1,200分で足りるならRecoryは¥980、Rimoは¥1,650。2,100分要るならRimoです。だから、こう分かれます。
- 文字起こしだけ・月35時間(2,100分)以上 → Rimoの¥1,650。うちで同じ量ならPro¥2,480になります
- 文字起こしだけ・月20時間(1,200分)まで → Recoryライト¥980が安い
- 議事録が欲しい個人で、月の録音が30時間以内 → Recoryのほうがかなり安い(¥980〜2,480 vs ¥4,950)
- 無制限に使いたい → Rimo一択です
- チームで使いたい → どちらにもチームプランがあります。Rimoは¥6,600/月〜(共有フォルダ・メンバー管理つき)、Recoryはスタンダード¥1,500/Pro¥2,500(1人あたり・税込)で席をまとめる契約。議事録の共同編集や管理者による横断閲覧が要るならRimoです
機能——重なる部分と、重ならない部分
両方にあるもの:話者分離、AIによる要約・ネクストアクション(Rimoはプロプラン)、単語登録、AI学習への不使用(両社とも明記しています)。Rimoにあってうちに無いもの:Web会議ボット、リアルタイム表示、30以上の言語、議事録の共同編集・共有フォルダ、無制限プラン。(席をまとめて契約する形のチームプランは、2026年8月からうちにもあります。ただし共同編集はありません)うちにあってRimoに無い(と公表資料から判断できる)もの:MCP連携(ClaudeやChatGPTから自分の議事録を読ませる)、社外会議での担当の「自社/相手先」2択、音声が既定14日で自動的に消える設計(7日〜プラン上限まで変更可)。MCPまわりは各社で対応の時期も認証の方式も違うので、Rimo Voiceを含めた5社の並びはMCP対応の議事録サービス比較で見てください。
話者分離が外れたとき——方式が違う
対面の会議では、どのサービスでも話者分離は外れることがあります。うちの実測では、音を良くしてもエンジンのモデルを替えても、潰れた分離は直りませんでした。
大事なのは外れたあとで、ここは両社とも手を用意しています。方式が違います。
- Rimo:人が一部の発言に話者を割り当てて、AIに再実行させる方式(公式が手順を公開しています)
- Recory:別系統のエンジンで起こし直す方式(「ハイブリッドで聞き直す」・有料プラン・時間を3倍消費)
人が教えて直すか、機械側を替えて撮り直すか。どちらが良いかは崩れ方によります。声質が近くて機械が原理的に区別できていない場合は、人が教えても限界があるので、エンジンごと替える後者が効きます。逆に一部だけの取り違えなら、教えて再実行する前者が速い。分離が壊れる仕組みそのものは話者分離が外れる2つの壊れ方に実測を書きました。
こう選んでください
Rimoが合う人:Web会議が中心/チームや会社で使う/多言語が要る/文字起こしだけを大量に使う/リアルタイムで画面に出したい。Recoryが合う人:対面(商談・面談・打ち合わせ)が中心の個人/文字起こしではなく議事録が欲しい/月の録音が30時間以内で、¥4,950は出したくない。
うちにできないことは全部まとめてあります。Rimoの側も、契約前に公式の料金ページで最新の条件を確認してください(この記事の数字は2026年8月26日時点の公表値です)。
候補全体から絞るなら4つの質問、価格を横並びで見るなら1時間あたりの一覧です。
学習への利用については、2025年10月に全プランで停止する方針が出ています(各社の原文)。
なお、Rimo VoiceはAI GIJIROKU(2025年10月終了)の公式移行先です。その経緯と、当サイトが旧サービスと無関係である件は別ページに書きました。
よくある質問
Rimo Voiceの個人向け料金はいくらですか
2026年9月1日時点の公式のプラン一覧では、文字起こしプランが月¥1,650(月2,100分・文字起こしのみ・データ保管30日)、プロプランが月¥4,950(無制限・AI要約やボット記録を含む)です。無料トライアルはクレジットカード不要で使えます。詳しくはRimo Voiceの料金にまとめました。
RimoとRecoryはどちらが安いですか
何が欲しいかで逆転します。文字起こしだけを大量に(月35時間以上)使うならRimoの¥1,650が安く、決定事項・宿題まで整理された議事録が欲しい個人なら、議事録込みで¥980〜のRecoryのほうがかなり安くなります。
Web会議が中心の場合はどちらが良いですか
Rimoです。ZoomやTeamsに自動で入って記録するボット機能とリアルタイム表示があり、チーム共有もできます。Recoryはボットを持たない対面中心の設計なので、Web会議が主なら比較するまでもなくRimoが合います。
Rimo Voice の料金と、無制限がどこまで無制限か
Recoryにできないこと
当サイト(ai-gijiroku.app)と「AI GIJIROKU」は無関係です
「精度98%」は何の数字か —— AI議事録の精度は3つある