Recory ノート ダウンロード
選び方と比較

当サイト(ai-gijiroku.app)と「AI GIJIROKU」は無関係です

オルツ社のAI GIJIROKUは2025年10月31日にサービスを終了しました。当サイトのドメインは同名で紛らわしいのですが、別の会社の別の製品です。経緯の整理と、元利用者の方への移行先の情報をまとめます。

先に、いちばん大事なことを書きます。

この記事の内容(19項目)
  1. 何が起きたか(報道の整理)
  2. 公式のお知らせに書かれていたこと
  3. いま旧URLを開くとどうなるか
  4. 元利用者の方へ——移行先の情報
  5. サービス終了から学べること
  6. なぜ紛らわしいドメインなのか
  7. gijiroku.ai と gijiroku.com は別のドメインです
  8. 料金は5段。金額の出典と「税込」の出典は別です
  9. 超えた分は6種類の従量課金だった
  10. 上限は「1回の長さ」と「月の総量」で別々でした
  11. 話者識別には、声紋登録が前提でした
  12. Web会議・取り込み・書き出しでできたこと
  13. AI要約は自社モデル。出力は3項目でした
  14. 「認識34言語」と「翻訳30か国語」は別の数字
  15. データは、既定では学習に使われていました
  16. セキュリティの表示は「当時あった」までです
  17. 公式に確認できなかったこと
  18. この記録が役に立つ人、立たない人
  19. この記事の確認方法

当サイト(ai-gijiroku.app・議事録アプリ Recory)と、オルツ社の「AI GIJIROKU」は、まったく別のものです。運営会社も、サービスも、データも、一切関係がありません。ドメイン名が紛らわしいので、取り違えて来られた方のために、このページを置いておきます。

終了の告知1か月サービス終了データ削除
AI GIJIROKU が終わるまで。告知から1か月しかなかった。

何が起きたか(報道の整理)

オルツ社の会議録サービス「AI GIJIROKU」(gijiroku.ai)は、2025年10月1日に終了が告知され、10月31日にサービスを終えました。背景として、運営会社のオルツについては次のように報じられています。

  • 経営破綻。負債は約24億円と報道
  • 売上の約9割が架空だったとする報道
  • 旧経営陣が金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたとの報道
  • 東京証券取引所が上場時の虚偽申請を重大視し、上場廃止

当サイトは当事者ではないので、詳細は各報道をあたってください。ここでは「サービスは終了していて、復活の見込みは報じられていない」ことだけが、利用者にとっての事実です。

公式のお知らせに書かれていたこと

ここまでは報道の整理です。ここから先は、提供会社である株式会社オルツ自身が出した文面と、いま実際に開けるページだけを見ていきます。

終了を告げたのは2025年10月1日付の公式お知らせです。日付は2つしか書かれていません。

項目公式お知らせの記載
サービス提供終了2025年10月31日(以降はログイン不可)
保有データの削除2025年11月1日から順次削除
同時に終了したものノーコード生成AIプラットフォーム「altBrain」

同じお知らせに、移行先や引き継ぎ手段の案内はありません。本文を通して読みましたが、載っているのは問い合わせ先のメールアドレスだけです。「データはここへ移せます」「書き出しの手順はこちら」に当たる文は見つかりませんでした。

告知から終了まで1か月、終了から削除の開始まで1日です。会議の記録は「あとで見返すかもしれない」から溜まっていくもので、見返す予定は終了告知の日には決まっていません。

問い合わせ先として告知に記載されていたのは gijiroku@alt.ai です。特定商取引法に基づく表記でも、販売業者は株式会社オルツ、連絡先は同じアドレスでした。ただし終了から10か月が経っており、いまも受け付けているかは確認していません。

いま旧URLを開くとどうなるか

公式ドメインは gijiroku.ai でした。2026年9月2日に自分で開いて確かめた結果を、そのまま置きます。

gijiroku.aiHTTP 451。日本からは表示できないfaq.gijiroku.ai同じく表示できないApp Store / Google PlayどちらもHTTP 404alt.ai会社の情報のみ。製品ページは無い
旧URLを開いた結果。2026年9月2日に実測した。

gijiroku.ai は HTTP 451 を返し、Cloudflare のエラーページが出ます。ページには、日本国政府からの通知を受けて日本国内からのアクセスを制限した旨が英文で書かれています。なぜそうなったのかは一次情報で確認できなかったので、この記事では理由に踏み込みません。サービス終了から10か月が経っており、ドメインを現在誰が管理しているかも公式には確認できませんでした。whois の登録者はプライバシー代行事業者の名義です。

そのうえで、旧URLをブックマークから開くことは勧めません。Internet Archive に残る gijiroku.ai の2026年6月14日の保存版は、AI GIJIROKU とは無関係のオンラインポーカーの比較記事になっています。サービス終了後に中身が別物へ入れ替わったことだけは、保存版から確認できます。

アプリも同じです。公式サイトが案内していた iOS 版のURL(id1626960947)と Android 版のURL(パッケージ名 ai.alt.aigijirokumobile)は、いずれも2026年9月2日時点で HTTP 404 を返します。Google Play は「リクエストされた URL は、このサーバー上に見つかりませんでした。」と表示します。

会社側の www.alt.ai は開けます。ただし2026年9月2日時点の構成は、ホーム/会社概要/IR News/民事再生手続関連/株式の諸手続きについて/お問い合わせの6つで、製品やサービスを案内するページが存在しません。AI GIJIROKU を提供中のサービスとして紹介する記載もありません。会社概要によれば、所在地は東京都港区六本木七丁目15番7号 新六本木ビル、設立は2014年11月です。

元利用者の方へ——移行先の情報

当サイトに書けるのは、公開されている範囲の整理だけですが、探している方が多いようなので置いておきます。

公式の移行先は Rimo(Rimo Voice)です。Rimo合同会社が、AI GIJIROKUの全顧客に対する受け入れをプレスリリースで発表しています。「公式」と言えるのはここだけです。Rimoの料金の構造(文字起こしのみ¥1,650/議事録まで¥4,950)は別記事で整理しています

ほかに、NottaJotMe が移行の受け入れや案内を出しています。選び方は単純で、AI GIJIROKUと同じ使い方(法人・Web会議・チーム利用)を続けたいなら、この3つから選ぶのが実務的です。いずれもWeb会議への対応が厚く、法人向けの管理機能があります。

当サイトのRecoryは、この用途には向きません。個人向けのiPhoneアプリで、Web会議のボット機能も、議事録の共同編集もないからです。移行先を探しに来た方に「うちへどうぞ」とは言いません。合わない可能性が高いので。

例外があるとすれば、会社の契約とは別に、自分の対面の会議(商談・面談・打ち合わせ)を個人で記録したい場合です。その使い方なら何ができるか何ができないかを読んで判断してください。

サービス終了から学べること

自分たちの宣伝を挟まずに、ひとつだけ一般論を書きます。議事録サービスが終わるとき、困るのは中に溜まったデータです。AI GIJIROKUの場合、終了告知からサービス終了まで1か月でした。その間に、過去の議事録を全部書き出せた利用者がどれだけいたか。

これはこの会社に限った話ではありません。2025年12月には、AIレコーダーのLimitlessがMetaに買収されて即日販売終了、欧州・英国ではデータの持ち出し期限が2週間でした。

どのサービスを選ぶにせよ、「一括で書き出せるか」「書き出した形式が他で開けるか」を先に確かめてください。確かめ方はその会社が3年後もあるかセキュリティを自分で確かめる5つの質問にまとめてあります。

なぜ紛らわしいドメインなのか

正直に書いておきます。ai-gijiroku.app は「AI議事録」という一般的な言葉のドメインとして取得したものです。オルツ社の製品名と同じ並びになることは分かっていたので、製品名は最初からRecoryにして、ブランドとしては「AI GIJIROKU」の名を使っていません。

それでも検索で取り違えは起きるので、このページを置いています。当サイトはAI GIJIROKUの後継でも関連会社でもありません。元利用者の方のデータをこちらで復元することもできません。データについては、オルツ社の破産管財人からの案内をご確認ください。

gijiroku.ai と gijiroku.com は別のドメインです

検索で「gijiroku.com」にたどり着いた方向けに、ここも切り分けておきます。gijiroku.com は AI GIJIROKU の公式サイトではありません。

ドメイン2026年9月2日時点誰のものか
gijiroku.aiHTTP 451。日本からは開けないAI GIJIROKU の公式ドメインだった
gijiroku.comAレコードが無く、応答しないオルツとは無関係
www06.gijiroku.com稼働中。会議録検索システムが表示される新潟市議会「VOICES/Web」
ai-gijiroku.app稼働中当サイト(議事録アプリ Recory)

gijiroku.com そのものは、8.8.8.8 / 1.1.1.1 / 9.9.9.9 のどのDNSでもAレコードが返らず、HTTPS接続も失敗します。一方でホスト名を付けた www06.gijiroku.com は3つのDNSすべてが同じIPアドレスを返し、いまも新潟市議会の会議録検索システム「VOICES/Web」を配信しています。動いている自治体のシステムなので、終わったものとして扱わないでください。

このドメインの登録は2001年5月25日作成、レジストラは日本レジストリサービス(JPRS)です。AI GIJIROKU の登場よりずっと前から存在します。名前が似ているだけで、関係はありません。

料金は5段。金額の出典と「税込」の出典は別です

ここからは、サービス終了前に公式サイトへ出ていた仕様を記録として残します。出典は公式サイトと公式ヘルプの保存版です。まず料金から。

プラン月払い年払い対象
フリー0円閲覧のみ
パーソナル1,500円16,500円個人
チーム記載なし327,800円法人
ビジネス200,000円2,200,000円法人
エンタープライズ問い合わせ問い合わせ法人

金額はすべて税込です。ただし、この「税込」の根拠は料金表ではなく利用規約にあります。AI GIJIROKU 利用規約の第5条に、プラン比較ページ記載の金額を消費税込で支払う旨の記載がありました。料金表のページ自体を全文検索しても、税込・税抜・税別・消費税のいずれの語も出てきません。金額だけを見て社内の資料に転記すると、税の扱いが宙に浮きます。

チームの月払い価格は、公式に記載を確認できませんでした。トップページの料金表に載っていたのは年払いの327,800円だけです。個人向けと法人向けで価格の桁が大きく変わるのが、この製品の特徴でした。パーソナルの月1,500円に対し、ビジネスは月200,000円です。

年払いの割引は「1ヶ月分無料」と表示されていました。掲載価格で計算しても、そのとおりになります。

プラン月払い×12か月年払い
パーソナル18,000円16,500円1,500円(1か月分)
ビジネス2,400,000円2,200,000円200,000円(1か月分)

無料の「フリー」プランは、議事録を収録できませんでした。料金表に、チュートリアルと閲覧はできるが収録はできない旨の注記があり、連続録音時間と議事録収録時間の欄はどちらも「閲覧のみ」でした。保存容量は100MBです。無料で試す手段としては、パーソナルの説明に「招待コードをお持ちの方は、最初の1週間無料」という記載がありましたが、招待コードの入手方法は同じページに書かれていません。

なお、利用規約の第5条はプランを「トライアル、パーソナル、チーム、ビジネス、エンタープライズ」と列挙していて、料金表にある「フリー」が出てきません。逆に規約の「トライアル」は料金表に載っていません。プランがいくつだったかは、見る文書によって食い違います。

超えた分は6種類の従量課金だった

上限を超えたらそこで止まる方式ではなく、超過分に課金する方式でした。料金表の注記に6項目あります。

何を超えたとき単価
音声収録時間2円/1分
高精度・業種別音声認識(パーソナル)15円/1分
高精度・業種別音声認識(チーム/ビジネス/エンタープライズ)12円/1分
保存容量1GBあたり10円単位
翻訳文字数10万文字800円単位
AIアシスタント(altトークン)1万altトークン50円単位

さらに、チームメンバーは10名を超えた分が1人1,000円です。この作りだと、上限は「止まる線」ではなく「単価が変わる線」になります。月額だけを見て予算を組むと、使い方によっては実際の請求が上振れします。

音声収録時間の2円/1分は、1時間あたり120円です。パーソナルの月額1,500円に対して、超過が10時間出れば1,200円が乗り、実質の月額はほぼ倍になります。従量課金は、単価が小さく見えるほど積み上がったときの差が読みにくくなります。

上限は「1回の長さ」と「月の総量」で別々でした

ここは読み違えが起きやすいところです。公式の料金表には、1回あたりの上限である「連続録音時間」と、月の総量である「議事録収録時間」が、別の行として並んでいました。

項目フリーパーソナルチームビジネス
連続録音時間(1回)閲覧のみ120分180分360分
議事録収録時間(月)閲覧のみ10時間100時間1000時間
高精度・業種別音声認識(月)100分1000分10000分

高精度・業種別の音声認識は、通常の収録時間とは別枠でした。パーソナルの100分/月は、1時間の会議を2本も通せません。ここを超えると上の表の従量課金に入ります。容量と人数、言語まわりの上限は次のとおりです。

項目フリーパーソナルチームビジネス
保存容量100MB10GB100GB1000GB
メンバー数10人100人
翻訳文字数(月)10万文字100万文字1000万文字
AIアシスタント(月)1.5万altトークン20万altトークン200万altトークン

「—」は、料金表に数値の記載が無かった欄です。音声ファイルを取り込む場合の長さの上限は、公式ヘルプに「各プランの連続録音時間に準じる」と記載がありました。つまりパーソナルなら120分の音声までです。ファイルサイズ(MBやGB)の上限は、公式に記載を確認できませんでした。

もうひとつ、枠の減り方がブラウザで変わりました。料金表の注記に、PC版Chromeを除くブラウザ(macOS版Safari、IE、iOS・Androidなどのモバイル端末)では高精度/業種別のみ利用可、とあります。公式ヘルプにも、EdgeやSafariでは音声収録時間に加えて高精度/業種別音声認識からも使用時間が消費される、という説明がありました。同じ1時間の会議でも、どのブラウザで録ったかで減る枠が違ったということです。

話者識別には、声紋登録が前提でした

話者分離に相当する機能は「話者識別」という名前で公式に記載がありました。料金表に「話者識別」の行があり、フリーだけが対象外、パーソナル・チーム・ビジネスは利用可となっています。トップページにも、参加者が複数名の場合でもAIが話者を特定して議事録を自動作成する、という説明がありました。

ただし、使うための条件が公式ヘルプに明記されています。Web会議で話者識別を使うには、ミーティングのホストと参加者全員の「アカウント登録」と「声紋登録」、そして設定画面で「自動話者識別あり」を選ぶことが必要でした。ヘルプには、この設定ができていない場合は話者識別を利用できない旨がはっきり書かれています。

音声を渡せば自動で誰かと誰かに分かれる方式ではありません。社外の相手が入る商談では、先方にアカウントを作ってもらい声紋を登録してもらう必要があった、ということになります。社内会議なら現実的でも、初回の商談では成立しにくい条件です。

確認できなかったこともあります。声紋を登録していない参加者がいたときにどう動くのか(1人にまとめられるのか、話者A・話者Bのように振られるのか)は、公式に記載を確認できませんでした。同時に識別できる話者数の上限も同じです。また、上記のヘルプはWeb会議での使い方を説明したページで、音声ファイルを取り込んだ場合に同じ条件が要るかどうかは書かれていません。

Web会議・取り込み・書き出しでできたこと

機能の輪郭を、公式の記載が取れた範囲で並べます。

できたこと公式の記載
Web会議のボット収録Zoom・Teams・Google Meet に AI GIJIROKU BOT を招待して収録
リアルタイム字幕Zoom連携で通話中に画面へテキスト表示、終了後に議事録を自動保存
音声・動画の取り込み.wav / .mp3 / .m4a / .ogg / .mov / .wmv / .avi / .mp4 の8形式
書き出し音声は .wav、テキストは csv または Word

ボットは招待URLを入力して会議に入れる方式でした。YouTubeの収録については、公式ヘルプの更新時点(2025年4月9日)で改修中と記載があります。料金表の「Zoom連携」の行は、フリーだけが対象外で、他の3プランは利用可でした。

書き出しで気をつけたいのは形式です。公式ヘルプで確認できたのは音声の .wav とテキストの csv/Word の2種類だけで、txt・srt・PDFで出せたかどうかは公式に記載を確認できませんでした。該当しそうなヘルプ記事はアーカイブに本文が保存されておらず、開けません。csv と Word で出せるなら、他のサービスへ持っていくこと自体はできた形です。

動作環境は、OSが macOS・Windows・Linux、ブラウザが Google Chrome・Microsoft Edge・Safari と記載がありました。モバイルは iOS / Android のアプリが提供され、iOS はバージョン14以降のみ対応と明記されています。

AI要約は自社モデル。出力は3項目でした

AI要約には、オルツ自社の大規模言語処理モデル「LHTM-2」を活用する、と公式サイトに明記がありました。利用できる量は上の表の「altトークン」で管理され、プランごとに上限が違います。

出力の形は、公式ヘルプの説明では「要約」「重要」「ToDo」の3項目です。収録後に開く議事録の清書モードに、この3つの入力欄があり、そこをAIが埋める作りでした。公式が説明しているのはこの3項目の生成までで、決まった見出し構成の議事録を丸ごと書き上げる、という記載は見つかりませんでした。

トップページには「音声認識精度99.8%」という表示もありました。数値の表示そのものは公式にありますが、測定条件や算出根拠を示す記載は確認できませんでした。数字を引用するときは、オルツ自身の表示であることを添えるのが安全です。

「認識34言語」と「翻訳30か国語」は別の数字

言語まわりは、2つの数字が混ざりやすいので分けて書きます。

どちらの機能か公式の記載
音声認識34言語公式ヘルプに言語名が列挙。先頭が日本語
リアルタイム翻訳30か国語トップページに「30ヶ国語に対応したリアルタイム翻訳機能」

音声認識のほうは、日本語・英語・中国語・スペイン語・ヒンディー語などが順に並び、ズールー語まで34言語が公式ヘルプに載っていました。翻訳のほうは別の一覧で、中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語などが並びます。トップページの「30ヶ国語」は翻訳側の数で、認識できる言語の数ではありません。

翻訳には文字数の上限があり、パーソナルが10万文字、チームが100万文字、ビジネスが1000万文字でした。超過分は10万文字800円単位の従量課金です。

データは、既定では学習に使われていました

ここは契約前に確認しておきたかった項目です。公式ヘルプに、音声認識のリクエストデータは暗号化のうえ収集され、そのデータを使って音声認識モデルの改善を行う、と明記されていました。つまり既定では学習に使われます。

除外されるのは一部だけです。同じヘルプに、ビジネスプランとエンタープライズプランに加入しているユーザーがオーナーになっている議事録には学習が行われない、と書かれています。料金表のビジネス列にも「学習なし」の表示がありました。裏を返すと、フリー・パーソナル・チームは対象です。

さらに注意書きが続きます。ビジネス以上のメンバーが外れてフリープランに落ちると、そのメンバーがオーナーの議事録は学習の対象に戻ります。オーナーが誰かで扱いが決まるので、契約を解いた時点の議事録の帰属が効いてくる作りでした。

削除の条件も公式に記載があります。退会すると、収録された音声データ、テキストデータをはじめ全ての保存データが削除されます。プランをダウングレードして容量が減る場合は、古いデータから自動的に削除されました。

一方で、確認できなかったこともあります。保存期間の定めです。保存容量(100MBから1000GB)の記載はありますが、「何日で消える」という期間の記載は見つかりませんでした。サーバーの所在国やデータの保管国も、情報セキュリティ方針・セキュリティ関連ヘルプ・特定商取引法に基づく表記・利用規約のいずれにも記載を確認できませんでした。案内されていたプライバシーポリシーのURLは、2026年9月2日時点で応答しません。

セキュリティの表示は「当時あった」までです

公式ヘルプには、全ての通信をSSLで暗号化していると記載がありました。ただしこれは通信の話で、保管しているデータそのものの暗号化については、この記述からは読み取れません。経済産業省のフォーマットに基づくセキュリティチェックシートを用意している、という記載もありました。

ISO 27001 については、サービス提供当時の公式ページに登録番号 IS 757695 の記載がありました。認証基準は ISO/IEC 27001:2013/JIS Q 27001:2014、登録部門は株式会社オルツ、初回登録日は2021年11月24日、認証登録機関は BSIグループジャパン株式会社です。公式ヘルプでも、取得範囲は当社全業務、取得日は2021年11月24日と説明されていました。

2026年9月2日時点では、この認証が有効かどうかを確認できませんでした。認証を掲載していたページは開けず、現行の公式サイトにも該当するページがありません。認証機関の公開ディレクトリでも当該番号のレコードを特定できませんでした。ここは「当時こう表示されていた」までにとどめます。

公式に確認できなかったこと

否定形で書けることと、書けないことを分けておきます。以下は、探したが公式の記載に当たれなかった項目です。

項目状況
料金表ページでの税の表記税込・税抜・税別・消費税のいずれの語も無い(税込の根拠は利用規約)
チームプランの月払い価格年払いのみ掲載。月額の記載を確認できず
解約の条件(申込単位・途中解約・締め日)該当ページを開けず、確認できず
返金の条件年払い契約者への終了に伴う返金を含め、記載を確認できず
データの保存期間容量の記載はあるが、期間の定めは確認できず

もう一組あります。

項目状況
専用ハードウェア(ICレコーダー等)該当する記載を確認できず
1週間無料の詳細条件招待コードの入手方法、終了後の扱い、自動課金の有無を確認できず
書き出しの txt / srt / PDF該当ヘルプの本文が保存されておらず確認できず
1ファイルのサイズ上限長さの上限は確認できたが、サイズは記載を確認できず
声紋未登録時の話者識別の挙動前提条件の記載はあるが、未登録時の動作は確認できず

推測で埋めれば表は埋まりますが、埋めた行から先に間違います。ここは空欄のまま置きます。

この記録が役に立つ人、立たない人

読者の状況で、この記事の使い道が変わります。

公式サイトを見たい日本からは開けない会社側は alt.aiアプリを入れ直したい配信は終わっている同期先も残っていない料金や仕様を知りたい終了時点の記録は残るいま契約する手段は無い
調べに来た理由で、答えが変わる。

向くのは、終了前の仕様を根拠つきで確認したい人です。社内の資料に「AI GIJIROKU 導入済み」と残っていて更新が要る、後任へ引き継ぐために何を使っていたか書き起こす、稟議書に載っている製品が今どうなっているか確認する。こうした用途なら、上の表がそのまま使えます。数字はすべて公式サイトと公式ヘルプの保存版から取っています。

同じサービスを選び直す人にも向きます。この製品で問題になった点は、そのまま次を選ぶときの確認項目になるからです。既定で学習に使われるか、除外は誰の契約で決まるか、上限を超えたら止まるのか課金されるのか、一括で書き出せるか、書き出した形式が他で開けるか。この5つは、どのサービスでも契約前に聞けます。

向かないのは、削除されたデータの復旧手段を探している人です。公式のお知らせには移行先も引き継ぎ手段も書かれておらず、削除は2025年11月1日から順次進んでいます。当サイトにできることもありません。同じく、いまから契約したい人にとっても、ここに答えはありません。提供は終わっています。

移行先を1つに決めてほしい、という方は上の「元利用者の方へ」をご覧ください。当サイトは当事者ではないので、公開されている範囲の整理までにとどめています。

この記事の確認方法

本文の記載は、次の順で確かめました。まず gijiroku.ai・faq.gijiroku.ai・www.alt.ai・アプリ配信ページの現在のHTTP応答と、gijiroku.com のDNSを自分で引きました。次に、サービス終了前の仕様については公式サイトと公式ヘルプの保存版に当たり、料金表と機能比較表はHTMLを直接読んでプランの列ごとに突き合わせています。第三者のまとめ記事は出典にしていません。

現況の記載は2026年9月2日時点の表示です。終了前の仕様は、当時の公式サイトの表示であって、いま提供されているものではありません。

よくある質問

このサイトはAI GIJIROKUの後継サービスですか

違います。オルツ社の「AI GIJIROKU」と当サイト(ai-gijiroku.app/議事録アプリRecory)は、運営会社もサービスも一切関係がありません。データや契約も引き継いでいません。ドメイン名が紛らわしいため、このページで明確にお断りしています。

AI GIJIROKUはいつ終了しましたか

2025年10月1日に終了が告知され、2025年10月31日にサービスを終えました。運営会社のオルツは経営破綻し(負債約24億円と報道)、売上の大半が架空だったと報じられています。

AI GIJIROKUから乗り換えるならどこですか

公式の移行先はRimo(Rimo Voice)です。Rimo合同会社が全顧客の受け入れをプレスリリースで発表しています。ほかにNottaやJotMeも移行の受け入れを表明しています。法人でWeb会議が中心なら、この3つから選ぶのが実務的です。

AI GIJIROKUの料金はいくらでしたか

料金表には5段ありました。フリーが0円(閲覧のみ)、パーソナルが月1,500円・年16,500円、チームが年327,800円、ビジネスが月200,000円・年2,200,000円、エンタープライズは問い合わせです。金額は税込で、その根拠は料金表ではなく利用規約の第5条にある「記載の金額(消費税込)」という一文です。料金表のページ自体には税込・税抜の表記がありませんでした。チームの月払い価格は公式に記載を確認できませんでした。

gijiroku.com はAI GIJIROKUの公式サイトですか

違います。AI GIJIROKU の公式ドメインは gijiroku.ai でした。gijiroku.com は2026年9月2日時点でAレコードが無く応答しませんが、ホスト名を付けた www06.gijiroku.com は現在も稼働しており、新潟市議会の会議録検索システム「VOICES/Web」が表示されます。オルツとは無関係で、ドメインの登録は2001年5月25日作成、レジストラは日本レジストリサービス(JPRS)です。

AI GIJIROKUに保存していたデータは取り出せますか

2025年10月1日付の公式お知らせに、保有データは2025年11月1日から順次削除すると記載されています。同じお知らせに移行先や引き継ぎ手段の案内はなく、載っているのは問い合わせ先のメールアドレス(gijiroku@alt.ai)だけです。当サイトで復元することもできません。

AI GIJIROKUの公式サイト(gijiroku.ai)が開けないのはなぜですか

2026年9月2日時点で gijiroku.ai は HTTP 451 を返し、日本国内からは表示できません。表示されるのは Cloudflare のエラーページで、日本国政府からの通知を受けてアクセスを制限した旨が英文で書かれています。ただし理由の詳細は一次情報で確認できていません。ヘルプセンター(faq.gijiroku.ai)も同様に開けず、Internet Archive の2026年6月14日の保存版は AI GIJIROKU とは無関係のページに入れ替わっています。

AI GIJIROKUの話者識別はどこまでできましたか

料金表に「話者識別」の行があり、フリー以外の3プランで利用できました。ただし公式ヘルプによれば、Web会議で使うにはミーティングホストと参加者全員のアカウント登録と声紋登録、さらに設定画面で「自動話者識別あり」を選ぶことが前提でした。音声を渡すだけで自動的に話者が分かれる方式ではありません。声紋を登録していない参加者がいた場合の挙動と、同時に識別できる人数の上限は公式に記載を確認できませんでした。

AI GIJIROKUの無料プランでは何ができましたか

できたのは閲覧とチュートリアルだけです。公式料金表に「議事録の収録はできません」と注記があり、連続録音時間と議事録収録時間の欄はどちらも「閲覧のみ」でした。保存容量は100MBです。別に、パーソナルプランの説明に「招待コードをお持ちの方は、最初の1週間無料」という記載がありましたが、招待コードの入手方法は同じページに書かれていません。

AI GIJIROKUの音声は学習に使われていましたか

既定では使われていました。公式ヘルプに、音声認識のリクエストデータは暗号化のうえ収集され、そのデータを使って音声認識モデルの改善を行うと明記されています。除外されるのはビジネスプランとエンタープライズプランのユーザーがオーナーになっている議事録だけで、フリー・パーソナル・チームは対象でした。ビジネス以上のメンバーが外れてフリープランに落ちると、そのメンバーがオーナーの議事録は学習の対象に戻る、という注意書きもあります。

AI GIJIROKUのアプリはまだダウンロードできますか

できません。公式サイトが案内していた iOS 版のURL(id1626960947)と Android 版のURL(パッケージ名 ai.alt.aigijirokumobile)は、いずれも2026年9月2日時点で HTTP 404 を返します。Google Play は「リクエストされた URL は、このサーバー上に見つかりませんでした。」と表示します。

AI GIJIROKUで作った議事録はどんな形式で書き出せましたか

公式ヘルプで確認できたのは、音声が .wav、テキストが csv または Word の2種類です。txt・srt・PDF で出せたかどうかは、該当するヘルプ記事の本文がアーカイブに保存されておらず、公式に記載を確認できませんでした。取り込み側は .wav / .mp3 / .m4a / .ogg / .mov / .wmv / .avi / .mp4 の8形式に対応していました。

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