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選び方と比較

PLAUDとオートメモ、どちらを買うか

本体3万円弱のPLAUDと、1〜2万円のオートメモ。価格・無料枠・連続録音・通話録音の違いを実際の公表値で並べ、どちらを選ぶべきかを用途から決めます。

AIレコーダーを買うと決めたあと、最後まで残るのがこの2つだと思います。PLAUD(プラウド)オートメモ

この記事の内容(27項目)
  1. 価格と条件
  2. オートメモの料金は、いま実質2段しかない
  3. 30時間で足りないときのチャージ
  4. 決定的に違うのは3つ
  5. そのほかの違い
  6. 使える量を、1時間あたりで揃えて比べる
  7. 文字起こしはWhisper。98.9%には条件が付いている
  8. 公式が出している削減の試算は、条件つきで読む
  9. 要約は「決定事項」と「共有事項」。やり直しは1回まで
  10. 入口は4つ。ただしMacとスマホに穴がある
  11. 使い始めるまでの手順
  12. 持ち出せる形は .txt と音声だけ
  13. 溜まったファイルを、あとから探せるか
  14. 専用ボイスレコーダーはRとSの2機種
  15. 返品・保証は、どこまで戻せるか
  16. 話者分離は、どちらも過信しない
  17. オートメモ側の話者分離を、公式の記述で分ける
  18. データは消えない。止まるのは「閲覧」のほう
  19. セキュリティの証跡は、どこまで照合できるか
  20. 法人向けは「時間チャージ・シリアルキー」
  21. 解約すると、何が起きるか
  22. 公式に記載を見つけられなかったこと
  23. 選び方
  24. オートメモが向く人/向かない人
  25. その前に、本体を買う必要があるかどうか
  26. 2機種の課金の形を、他社と並べる
  27. この記事の数字について

性格がかなり違うので、用途がはっきりしていれば迷いません。実際の公表値で並べます。

通話を録りたいPLAUDカード型が対応本体を安くオートメモ価格差が大きい長時間を録るPLAUD連続時間が長い
PLAUDとオートメモ。決定的に違うのは3つ。

価格と条件

2026年8月時点、税込です。

本体無料枠有料プラン連続録音
PLAUD Note Pro¥30,800月300分(期限なし)月¥3,000/年¥16,800(1,200分)<br>月¥5,000/年¥40,000(無制限)最大50時間※
PLAUD Note¥27,500月300分(期限なし)同上30時間※
PLAUD NotePin¥27,500月300分(期限なし)同上20時間※
オートメモ S¥19,800月60分月¥1,480/年¥14,800(月30時間約16時間※
オートメモ R¥13,860月60分同上約12時間※
オートメモ アプリ単体¥0月60分同上

※連続録音はいずれもカタログ値です。

オートメモの料金は、いま実質2段しかない

かつては「スタンダード」と「プレミアム」の2つの有料プランがありました。2025年6月16日にこの2つが統合され、公式のお知らせに「従来の『スタンダードプラン』と『プレミアムプラン』を、新しい『プレミアムプラン』としてひとつに統合します」と記載があります。いま個人が選べるのは、無料のお試しプランと有料のプレミアムプランの2つだけです。料金表の見出しには「料金(税込)」と明記されています。

お試しプランプレミアムプラン
料金(税込)無料1,480円/月(初月無料)<br>14,800円/年(一括)
文字起こし時間1時間/月30時間/月
要約回数(1ファイル1回まで)無制限無制限
データ閲覧期間7日間無制限

年払いは月払いを12か月続けるより安くなります。1,480円×12か月は17,760円で、年払いの14,800円との差は2,960円。これは月額のちょうど2か月分にあたります(金額は公式の表記、12か月分の合計と差額は公式の2つの価格からの計算です)。

「初月無料」の表記は料金表のプレミアムプラン欄にあります。ただしこれが恒常的な条件なのか期間限定の施策なのかは、条件や期限の但し書きを公式に確認できませんでした。月払いと年払い以外の支払い周期についても、料金表にはこの2つしか記載がありません。

使い切れないと、1時間あたりはすぐ上がる

プレミアムプランは30時間の定額です。使い切れば1時間あたりは下がりますが、使わなければそのぶん単価が上がります。公式の2つの価格を、実際に使う時間で割り直すとこうなります。

月に使う時間月払い1,480円年払い(月あたり約1,233円)
5時間296円/時247円/時
10時間148円/時123円/時
20時間74円/時62円/時
30時間(上限)49円/時41円/時

しかも文字起こしの時間は翌月に繰り越せません。App Storeのアプリ説明に「テキスト化時間は翌月に繰り越しできません」と記載があります。月ごとの使用量に波がある人は、上限の30時間ではなく、少ない月の実績で単価を見ておくほうが実態に近くなります。

30時間で足りないときのチャージ

30時間を超える月のために、文字起こし時間の追加購入(チャージ)があります。料金表に載っているのは2種類です。

チャージ料金(税込)有効期限1時間あたり
文字起こし 10時間1,980円180日198円
文字起こし 50時間9,900円180日198円

まとめ買いの割引はありません。10時間でも50時間でも1時間あたり198円で、単価は同じです。50時間を先に買う理由は、価格ではなく手続きの回数を減らすことだけになります。

チャージの198円は、プレミアムプランを上限まで使ったときの49円(月払い)の約4倍です。毎月のようにチャージを足しているなら、そもそも月30時間で足りているのかを先に見直すほうが早い。支払い方法は入口で変わり、オートメモ(web)からはクレジットカード、オートメモAppからはApp StoreまたはGoogle Playストア、と公式に記載があります。

料金表に出ているのは10時間と50時間の2つですが、データ閲覧期限の対象製品一覧には「オートメモ 文字起こし時間チャージ(10時間/50時間/100時間)」と、100時間版の名前も並んでいます。100時間チャージの価格は料金表に記載がなく、確認できませんでした。

決定的に違うのは3つ

1. 通話を録れるかどうか

PLAUD Note / Note Pro は、iPhoneの通話を録音できます。MagSafeで背面に貼り、本体スピーカーの振動を直接拾うことで、iOSの通話録音制限を迂回しています。Note Proは対面と通話を自動で判別し、Noteは手動でスイッチを切り替えます。オートメモにこの機能はありません。

  • 電話商談が業務にあるなら、PLAUD一択です。オートメモでは埋まりません
  • ただしPLAUDでも NotePin と NotePin S は通話に対応しません(振動センサーを持たない対面専用機)。名前が似ているので買い間違えに注意
  • イヤホン・Bluetoothヘッドセット越しの通話は、Note / Note Pro でも録れません(自分の声だけになります)

2. 本体価格が倍以上ちがう

オートメモRは¥13,860、PLAUD Note Proは¥30,800。約17,000円の差です。しかもオートメモはアプリ単体でも使えます(本体不要、¥0)。「まず試したい」なら、オートメモのアプリで月60分から始めるのがいちばん安全です。PLAUDは本体を買わないと始まりません。

3. 無料枠と有料プランの設計が逆

ここが実務でいちばん効きます。PLAUDは無料枠が広く、有料が高い。

  • 無料:月300分(期限なし・本体購入で付く)
  • 有料:月¥3,000(1,200分)

オートメモは無料枠が狭く、有料が安い。

  • 無料:月60分
  • 有料:月¥1,480で月30時間(1,800分)

つまり、

使う量安いのは
月300分以内(1時間の会議で月5本)PLAUD(月額0円のまま)
月300分〜1,800分オートメモ(月¥1,480で30時間)
無制限に使いたいPLAUD無制限(月¥5,000)

月5本までならPLAUDは本体代だけで済みます。週2本以上ならオートメモの方が月々は安い。どちらが安いかは、使う量で逆転します。

そのほかの違い

PLAUDオートメモ
メーカーPLAUD(米国拠点・日本法人あり)ソースネクスト(日本)
音声認識非公開Whisper
話者分離あり(Note Proは4マイクで方向も使う)あり(クラウド側で処理)
ディスプレイNote Proのみ搭載なし
装着形態カード型/ピン型本体型
充電専用マグネットケーブル(USB-C不可)
Web会議Plaud Desktopで対応(追加費用なし)ブラウザから録音可(公式FAQに記載)
外部AI連携MCP対応(2026年7月〜)Microsoft 365 Copilot連携(2026年5月〜)
認証・準拠ISO 27001 / SOC 2 Type II / HIPAA / GDPR に準拠と表明未確認

PLAUDの方が機能は多いです。ただし外部AIとの連携については、オートメモのほうが2か月早い(Copilotエージェントが2026年5月、PLAUDのMCPが7月)。「AIから過去の会議を引く」使い方を考えているなら、どちらも対応済みだと思っておいて構いません。ただしMCPとCopilot連携は認証の方式も読める範囲も別物なので、そこはひとまとめにできません。5社の接続の形を並べた比較はMCP対応の議事録サービス比較にあります。

認証まわりは書き方に注意が要ります。PLAUDの公式表記は ISO 27001 / SOC 2 Type II などに「準拠」で、認証を取得したとは書かれていません。準拠と取得は別物なので、調達で説明する必要がある場合は、各社に証跡を確認してください。一方でPLAUDの弱点として繰り返し挙がっているのがこれです。

  • 専用のマグネット式ケーブルでしか充電できない。ケーブルを忘れると詰みます。レビューで最も多い不満です
  • リアルタイム文字起こしができない。その場で内容を確認できません
  • 複数人が同時に話すと話者分離が崩れる。「3名の会議なのに話者の区別が付かない」という口コミがあります
  • アプリのファイル整理・検索がしにくい
  • 数ヶ月でのバッテリー劣化・フリーズの報告が一定数あります

使える量を、1時間あたりで揃えて比べる

無料枠と有料の設計が逆になっていることは前に書いたとおりです。もう一段踏み込んで、両社の有料プランを「1時間あたりいくらか」に揃えると、差の形が変わります。

プラン価格(税込)含まれる時間1時間あたり
オートメモ プレミアム(年払い)14,800円/年30時間/月41円
オートメモ プレミアム(月払い)1,480円/月30時間/月49円
PLAUD Pro(年額一括)16,800円/年1,200分(20時間)/月70円
PLAUD Pro(月額請求)3,000円/月1,200分(20時間)/月150円

上限まで使った場合の単価では、オートメモのほうが安くなります。年払い同士で41円と70円、月ごとに払う契約なら49円と150円で、差は3倍です。時間を買う物差しで見るかぎり、オートメモに分があります(1時間あたりの数字は、公式の価格と時間から計算したものです)。

ただしこれは上限まで使い切った場合の話です。PLAUDには無料のStarterプランが月300分あり、そこに収まる使い方なら月額は0円のまま。PLAUDのUnlimitedプランは年額40,000円(税込)で無制限(1日につき最大24時間)、月額請求なら5,000円/月です。無制限に相当する選択肢は、オートメモ側にありません。

言語の条件も違います。オートメモが72言語、PLAUDが112言語で、PLAUDは話者名の自動識別が無料のStarterプランを含む全プランに付いています。日本語だけを使うなら関係のない差ですが、多言語が混じる職場では選ぶ理由になります。

文字起こしはWhisper。98.9%には条件が付いている

音声認識エンジンにはOpenAIのWhisperを採用し、日本語向けに自社でチューニングしていると公式に記載があります。使っているエンジン名を公表している点は、この分野では珍しい部類です。よく引用される「正解率98.9%」は自社検証の数値で、検証の条件まで公式に書かれています。

項目条件
環境音約40dB(会議室)
話者と端末の距離約50cm
参加者5名(うち2名はリモート参加/スピーカー越し)
時期2023年8月・ソースネクスト調べ

条件を隠さずに出しているのは誠実な書き方です。同時にこの条件は、自分の会議とどれだけ似ているかを確かめるための材料でもあります。話者と端末の距離が約50cmというのは、机の中央に置いて全員が2m先に座る会議とは別の状況です。

前後の処理についても記載があります。句読点補正エンジンとフィラー除去エンジンを併用し、「えー」「あのー」など意味をなさない言葉を自動で除去する、という説明です。読みやすさに効く一方で、発言をそのまま残したい記録には向かない性質でもあります。

結果が返るまで、録音時間の3分の1

処理は録音のあとに走ります。公式トップページのFAQは「音声データの長さにより異なります。目安として、録音時間の3分の1程度の時間が必要です」と答えています。1時間の会議なら20分前後が目安です。

録音中に画面へ文字が出るリアルタイム文字起こしについては、公式の製品ページとFAQに記載を確認できませんでした。むしろ上のFAQは、録音後にまとめて処理する方式であることを示しています。会議の最中に画面で内容を追いたい使い方には向きません。

言語は72言語に対応します。ただし翻訳機能はなく、一度の録音でテキスト化できるのは1言語のみと公式に明記されています。日本語と英語が入り混じる会議は、どちらかを先に選んで録ることになります。

公式が出している削減の試算は、条件つきで読む

公式トップページには、導入効果の試算が載っています。1時間の会議が年間360回ある場合、時間にして576時間、人件費にして143万円の削減、という数字です。この数字には注記が付いています。読むべきなのは注記のほうです。

前提公式の注記
議事録作成の作業時間1時間の会議あたり約2時間
人件費時給2,000円
使うプランプレミアムプラン(年払い14,800円)
オートメモ側の処理時間文字起こしと要約の自動処理で約15分

つまり「1時間の会議に2時間かけて議事録を作っている」職場を前提にした数字です。すでにテンプレートがあって30分で書き終えている職場なら、削減の幅は4分の1になります。自分の職場の実測に置き換えて計算し直すのが、正しい読み方です。

注記まで一緒に出している点は評価できます。同じことは実績の数字にも言えて、「ブランド別 累計販売本数 No.1」には、2024年1月〜12月の全国の有力家電量販店の販売実績から自動文字起こし機能を持つ製品を対象に自社集計した、という注記が付いています。導入1,700社・アカウント数140,000突破は、いずれも2024年5月時点のソースネクスト調べです。

要約は「決定事項」と「共有事項」。やり直しは1回まで

要約は無料のお試しプランでも使えます。料金表の「要約回数」の行は、お試しプランもプレミアムプランも「無制限」です。

webブラウザ版では、文字起こしが終わったファイルを開くと自動で要約が始まります。ブラウザを閉じても要約は続く、と公式の使い方ガイドに記載があります。出てくる形は「決定事項」と「共有事項」に分けた表示で、テキストの内容からToDoと期限を抽出してリスト化する機能も公式トップページに記載があります。要約が終わると「タイムライン」が作られます。

機能公式の説明
チャプター分け録音内容を時系列に約10分ごとに分割
タイトルAIが各チャプターに自動で付与
重要な部分チャプター内から自動抽出してリスト化
タイムコードクリックで該当箇所のテキストと音声を確認

タイトルの自動付与はファイル名にも効きます。要約が完了したファイルのタイトルが編集されていなければ、要約の内容から自動で生成される、と使い方ガイドに記載があります。会議のたびに名前を付ける手間が減るところです。

要約の回数は、公式の書き方が2つある

ここは正確に書きます。料金表の行見出しは「要約回数(1ファイル1回まで)」で、値は両プランとも「無制限」。一方で使い方ガイドとサポートFAQは「要約結果は1回まで再要約が可能です」と書いています。

再要約は、文字起こし本文や話者を直したあとに、その内容を反映した要約を作り直すためのものです。要約が終わったファイルを開き、「・・・」内の「要約をやり直す」から実行します。通算で何回まで要約できるのかを述べた公式の記述は見つけられませんでした。文字起こしを大きく手直ししてから作り直す運用を考えているなら、先に問い合わせておく項目です。

要約やタイトル生成に使っている生成AIのモデル名も、公式に記載を確認できませんでした。音声認識のWhisperは明記されているので、公開の粒度が前段と後段で違います。

入口は4つ。ただしMacとスマホに穴がある

音声を入れる方法は4通りあると公式に記載があります。

PCブラウザで直接録音Web会議もここから(Win)音声・動画ファイルをアップロード残り時間から実時間ぶん引かれる専用ボイスレコーダーWi-Fiでクラウドへ自動送信スマホアプリ要約と編集はweb側の機能
オートメモに音声を入れる4つの経路。上の2つには環境の制限が付く。

まずweb会議の録音はWindows専用です。公式の使い方ガイドは見出し自体が「web会議を録音する(Windowsのみ)」で、本文にも「Macではweb会議の録音機能をご利用いただけません」と明記されています。ZoomやTeamsをMacで使っている人は、この入口を使えません。

次にwebブラウザ版はスマートフォンで使えません。動作環境の注記に「スマートフォンではご利用いただけません」と書かれています。

環境対応ブラウザweb会議の録音
WindowsGoogle Chrome / Microsoft Edge
MacGoogle Chrome / Safari×
スマートフォンブラウザ版は利用不可×

アップロードできる形式は、公式の中で記載が分かれている

手持ちのファイルを文字起こしする場合、対応する拡張子の記載が公式サイト内で一致していません。サポートFAQは音声を「.mp3 / .wav / .aac / .m4a / .flac / .3gp / .opus」、動画を「.mp4 / .mov / .m4v」としています。一方でトップページの一覧は音声に .mp4 を含み、.m4a を含みません。動画側は一致しています。

iPhoneのボイスメモが出す .m4a を通したい人には、ここが実務上の分かれ目です。webブラウザ版の手順を名指ししているサポートFAQの側を見ておくほうが安全になります。なおアップロードした時間分は、そのまま文字起こしの残り時間から引かれます。

1ファイルあたりのサイズ上限と、1回の録音の最長時間は、公式の料金プランページ・製品ページ・サポートFAQのいずれにも記載を確認できませんでした。長い音源を持ち込む予定があるなら、事前の確認が要ります。ZoomやTeamsの会議に自動参加する会議ボットについても、公式は「ブラウザで直接録音」と「録画ファイルのアップロード」の方式しか案内しておらず、ボット参加の記載を確認できませんでした。

スマホアプリはiPhone向け

iOSアプリはiOS 15.0以降が必要で、販売元はSOURCENEXT CORPORATIONです。Appleのページの表記は「iPhoneのみ対応」で、互換性欄にはiPhoneとiPod touch(いずれもiOS 15.0以降)、Apple Vision(visionOS 1.0以降)が並びます。iPadは含まれていません。

アプリでも話者は自動判別され、文字起こし結果が話者ごとのブロックに分かれて表示されます。ただし要約の作成と文字起こし結果の編集はwebアプリ側の機能です。スマホだけで完結する作りにはなっていません。

使い始めるまでの手順

アカウントを作る録音するかファイルを上げる文字起こしを待つ要約が自動で始まる
無料で試すところまでは4段で済む。専用機は要らない。

アカウントの作成は、公式の手順ではGoogle・Microsoft・Appleのいずれかのアカウントでサインインする形が案内されています。無料で文字起こしできるのは毎月1時間までで、それを超える場合に有料プランへ登録する流れです。

専用機を買わなくても、ここまでは試せます。精度を確かめるだけなら、自分の会議の音声ファイルを1本アップロードするのが最短です。1時間の音源を1本通すと、その月の無料枠はほぼ使い切ります。

待ち時間は録音時間の3分の1が目安なので、1時間の音源なら20分ほど見ておきます。要約まで自動で始まるので、出てきた「決定事項」と「共有事項」が自分の会議で使える粒度かどうかを、この1本で判断できます。

持ち出せる形は .txt と音声だけ

書き出しについて、公式FAQの答えは「.txt形式でダウンロードできます」です。録音ファイルから音声データだけを取り出すこともできます。docx・srt・pdf・Word形式での書き出しは、公式ページに記載を確認できませんでした。そのぶん、自動で外へ流す経路は整っています。

経路出るもの
Dropbox / Google Drive / OneDrive日付ごとにmp3ファイルとtxtファイル
メール転送指定アドレスへ音声とテキストを自動転送
kintoneへ出力要約結果と共有リンクを直接出力
閲覧用リンク音声の再生とテキストの確認(編集権限は付与できません)

クラウド連携の出力には参加者情報が含まれ、要約と音声認識結果が分離・整理された状態で出る、と公式の使い方ガイドに記載があります。ファイルを人手で移す作業が要らないので、議事録を別のツールで仕上げる運用とは噛み合います。

共有は閲覧までです。公式に「(※編集権限は付与できません)」と明記されているため、共有相手に直接直してもらう使い方はできません。

法人向けの案内では、出力の形が広がります。SharePoint・Google Drive・OneDriveの指定フォルダに置いた音声や動画を自動で文字起こしでき、結果をMarkdownやJSONなど生成AIが読み込みやすい形式で出力できる、と記載があります。Microsoft TeamsからAutoMemoエージェントを追加し、Microsoft Copilot上で文字起こしデータを検索・分析する連携もあります。この連携の認証トークンは有効期限が90日で、自動更新されません。運用に組み込むなら、90日ごとの更新を誰が持つかを先に決めておく必要があります。

溜まったファイルを、あとから探せるか

議事録ツールは、使うほどファイルが溜まります。オートメモ側に用意されている整理の道具は、公式の機能一覧に並んでいます。

機能公式の説明
全文検索ファイルをまたいでキーワードで検索できる
フォルダ管理任意のフォルダを作って録音ファイルを分類・管理
年月フィルター録音した年月で絞り込んで表示
タイムライン約10分ごとのチャプターから該当箇所へ飛ぶ

探し方の軸が「話者」でも用意されているのがこの製品の主張で、公式トップページは話者を自動識別してブロック分けするので「誰が言ったか?」でも探しやすい、と書いています。文字起こしの精度が高いほど全文検索が効く、という説明の立て方も理にかなっています。

端末をまたいでも同じ場所に集まります。公式FAQは、同じアカウントでログインすれば専用ボイスレコーダーと専用アプリのあいだで録音データ・プラン情報・テキスト化時間を共有できる、と答えています。会議室では専用機、外出先ではスマホ、整理はパソコン、という分担が組めます。

ただし整理と編集の作業はwebブラウザ版に寄っています。前に書いたとおりブラウザ版はスマートフォンで使えないので、溜まったファイルの手入れはパソコンの前でやることになります。

専用ボイスレコーダーはRとSの2機種

公式の製品ページに掲載されている現行機は「オートメモ R」と「オートメモ S」の2つです。検索で見かける「オートメモ Pocket」という機種は、この製品ページに掲載がなく、ソースネクスト公式ドメイン内の検索でも見つけられませんでした。公式に記載を確認できなかった機種名です。

オートメモ Rオートメモ S
価格(税込)13,860円19,800円
型番AMRWHAMSWH
画面2インチ2.83インチ・タッチ
メモリ(ROM)4GB16GB
本体重量約68g約88g

電池と録音形式にも差があります。

オートメモ Rオートメモ S
電池(録音時)約12時間約16時間
電池(待機時)1か月以上120時間
録音ファイル形式OPUSflac
集音距離5m5m

待機の差は使い方に効きます。Rは1か月以上、Sは120時間(5日)です。鞄に入れっぱなしにして必要なときだけ録る使い方なら、Rのほうが素直になります。毎日充電する前提なら、この差は出ません。

機能の差は「本体で結果を見られるか」に集約されます。文字起こし結果の確認ができるのはSだけで、キーワード検索・タップ再生・お気に入り登録もSのみと機能比較表に記載があります。Rは録音に専念し、結果はスマホかパソコンで見る設計です。

充電まわりも書いておきます。同梱物には「充電用USBケーブル(本体側:USB Type-C 給電側:USB Type-A)」とACアダプタが含まれると公式に記載があります。専用形状のケーブルでないと充電できない機種と比べると、出先で困りにくいところです。

返品・保証は、どこまで戻せるか

専用ボイスレコーダーには「満足保証」があります。ただし公式ページの書き方に、2点だけ注意が要ります。

1つは制度の位置づけです。ページの見出しは「オートメモ『満足保証』キャンペーン」で、常設の制度なのか期間限定の施策なのかを読み取れません。終了日の記載もありませんでした。

もう1つは起算点です。同じページの中で、表は「製品ご購入後30日以内」、詳細の箇条書きは「製品発送後30日以内にサポート窓口までお問い合わせください」となっており、記載が分かれています。日数がぎりぎりになるなら、先に窓口へ確認するのが確実です。

項目公式の記載
返金額本体代金の100%
期限購入後30日以内(詳細では発送後30日以内)
対象外アクセサリー類・文字起こしプラン
必要なもの購入を確認できる書類、箱・付属品を含む一式の返送(送料元払い)

満足保証の外側では、ソースネクストの購入ガイドに「お客様都合の返品は原則承っておりません」と記載があります。発送のないダウンロード製品は、注文完了後1時間以内であればキャンセルできます。本体を試してから決めたい場合の逃げ道は、事実上この満足保証だけです。

ワイド延長保証もあります。保証期間は購入日(お買い上げ商品の出荷日)から3年間で、上限は2回。自然故障は無償で修理または交換、それ以外で交換が必要な場合は5,500円の交換手数料がかかる、と公式に記載があります。保証サービス自体の価格は、製品ページの本文には記載がありませんでした。

話者分離は、どちらも過信しない

両方とも「話者分離対応」と書いてありますが、外れ方には直せるものと直せないものがあります。

  • 潰れ(5人が3人にまとまる)→ 直せません。誰の発言だったかの情報が出力に残らないためです
  • 割れ(1人が複数に分かれる)→ 人が統合できます

購入前に見るべきなのは「対応の有無」ではなく、外れたときに打ち直せるかです。同じ音声を別の経路で処理し直せる仕組みがなければ、潰れたら終わりになります。

実測の詳細は話者分離が外れる2つの壊れ方に書きました。音質を上げても直らなかったという結果も載せています。

オートメモ側の話者分離を、公式の記述で分ける

オートメモに話者分離はあります。公式トップページが「話者を自動で識別、ブロック分けするから、『誰が言ったか?』でも探しやすい」と書いており、同社のオフライン製品RecText AIとの比較表でも、話者分離はRecText AIが×、オートメモが○と明記されています。そのうえで、公式が自分から書いている制約が3つあります。

制約公式の記載
動く場所「話者の分離ができるのはクラウド上だけです」
人数の上限「いいえ、ありません」(上限は設けていない)
精度「人数が多くなるにつれ正しく判定できないこともあります」

端末の中では分離されません。専用ボイスレコーダーでもスマホアプリでも、話者ごとのブロックはクラウドで処理された結果として返ってきます。精度を保てる人数の具体的な数字は、公式に記載を確認できませんでした。

外れたときに直せる範囲

webブラウザ版には手作業の直し方が用意されています。話者名の変更、発言ブロックごとの話者の付け替え、話者の追加と削除ができます。話者名を変えると「テキスト内の該当話者名はすべて置き換えされます」と公式に記載があるので、1か所直せば全体に効きます。

ここで効いてくるのが、前に書いた「割れ」と「潰れ」の違いです。1人が複数の話者に分かれた割れは、ブロックの付け替えで統合できます。5人が3人にまとまった潰れのほうは、誰の発言だったかの情報が出力に残らないため、画面の操作では戻せません。

そして直せる場所はwebブラウザ版だけです。ブラウザ版はスマートフォンで使えないので、話者の手直しは必ずパソコンでの作業になります。会議の直後にスマホで整えて共有する、という段取りは組めません。

データは消えない。止まるのは「閲覧」のほう

お試しプランのデータ閲覧期間は7日間です。ここを「7日で消える」と読むと違います。サポートFAQは、7日間が経過すると閲覧できなくなるがクラウド上には保存されているため、プレミアムプランを再度契約すれば閲覧・編集できるようになる、と説明しています。

保存そのものには制限がありません。公式FAQは音声データ・テキストデータの保存期間や保存時間の制限について「いいえ、制限はありません」と答えています。

例外もあります。料金表には、対象製品を購入済みの人はお試しプラン利用中でも無期限でデータを閲覧できる、という注記があります。対象は専用ボイスレコーダー(ホワイト/S/R)、法人向けプラン、ビジネスプラン、文字起こし時間チャージ、要約100回チャージなどです。本体を買った人は、無料プランのままでも過去のデータを見られます。

削除の効き方は、機種で違う

データは削除できます。削除するとクラウドに保管されているデータも消え、メールなどで共有したダウンロードURLも無効になる、と公式に記載があります。アップロードが完了していないデータは削除できません。

削除した場所オートメモ Sオートメモ R
端末で削除アプリ・webからも消える
アプリ・webで削除端末からは消えない

Rを使っていて、機密を含む録音を確実に消したい場合は、クラウド側だけでなく本体側でも消す必要があります。ここは公式FAQに明記されている機種差です。

学習利用については、公式トップページに「お客様の音声データがAIのラーニングに利用されることはありません」と記載があります。ソースネクストのプライバシーポリシー第5項も、外部クラウドサービス等を通じて取得したユーザーデータを一般的なAI・機械学習モデルの開発・学習・改善に利用しない、と定めています。

一方で、サーバーやデータセンターの所在国は公式に記載を確認できませんでした。書かれているのは「Tier4のクラウドのデータセンターを利用」までで、国名はありません。音声データの国外移転や第三者提供の有無と条件についても、記載を確認できませんでした。海外にデータを出せない規程がある職場では、ここは自分で問い合わせる項目になります。

セキュリティの証跡は、どこまで照合できるか

両社ともセキュリティを訴求していますが、外から確かめられる深さが違います。ソースネクストはISO/IEC 27001:2022(JIS Q 27001:2023)の認証を取得しています。ISMS-ACの登録簿で、登録番号から登録範囲まで照合できます。

項目内容
登録番号IS 99984
規格JIS Q 27001:2023(ISO/IEC 27001:2022)
初回登録日2006年2月13日
有効期限2027年2月4日
認証機関BSIグループジャパン株式会社

登録範囲は「パソコン・スマートフォンソフトウェアおよびハードウェア製品の開発、及び自社ECサイトの運営、サポート業務」で、ISMS-AC登録簿とAutoMemo公式サイトの記載が一致しています。登録簿と公式サイトの文言が一致するところまで自分で確かめられるのは、調達で説明する側には大きい違いです。

公式が挙げている技術的な対策も並べておきます。デバイスとサーバー間の通信はSSL/TLSで常に暗号化、サーバーは全て暗号化、音声とテキストを格納するストレージは年間耐久性99.999999999%を実現するよう設計、DDoS攻撃対策とWAFの導入、脆弱性スキャンの実施と対処、と記載があります。個々の項目はクラウドの標準的な構成の範囲ですが、何を採っているかを列挙している点は確かめやすい書き方です。

PLAUD側の表記は混在しています。公式日本語サイトのtrustページは、ISO/IEC 27001とISO/IEC 27701についてSensibaによる認証取得済みと示す一方、SOC 2 Type II・GDPR・HIPAA・EN 18031は「準拠」の表記です。登録番号の記載は、公式ページに確認できませんでした。

オートメモ(ソースネクスト)PLAUD
ISO 27001認証取得認証取得(審査はSensiba)
登録番号IS 99984(ISMS-AC登録簿で照合可)記載を確認できず
そのほかの表記SOC 2 Type II・GDPR・HIPAA・EN 18031は「準拠」

差は「認証か準拠か」ではなく、第三者の登録簿まで辿れるかどうかです。社内の審査で証跡の提出を求められる場合、この差がそのまま手間の差になります。データセンターの所在は逆で、PLAUDは米国・欧州(フランクフルト)・シンガポール・日本と公表していますが、オートメモは所在国の記載を確認できませんでした。

提供会社も確認しておきます。特定商取引法に基づく表示(更新日2025年12月15日)では、ソースネクスト株式会社の所在地は東京都千代田区三番町3番地8 泉館三番町3F、問い合わせ窓口は0570007833(平日10:00-18:00)です。同社は1996年設立、2008年に東京証券取引所市場第一部へ上場し、現在はプライム市場の上場企業と公式に記載があります。

法人向けは「時間チャージ・シリアルキー」

法人向けのビジネスプランは、月額のサブスクリプションではありません。時間を買って、シリアルキーで登録する形式です。非営利法人を含むすべての法人と、商用利用の個人事業主が購入できます。

価格を公開しているのはプレスリリースと法人向けお支払いサイトの側で、automemo.comの法人向け料金ページには金額の記載がありません。そこに並ぶボタンは「無料体験はこちら」と「お問い合わせ」です。

ラインアップ通常価格(税込)1時間あたり共有
シングル 100時間19,800円198円1アカウント
シェア 500時間385,000円770円複数(上限なし)
シェア 1,000時間660,000円660円複数(上限なし)

価格はプレスリリースが「通常価格(税込)」と明記しているものです。法人向けお支払いサイトにも同じ金額が標準価格として掲載されています(シングル100時間が品番0000355470、シェア500時間が0000362980、シェア1,000時間が0000362410)。

目を引くのは単価の逆転です。シングル100時間は1時間あたり198円で、個人向けのチャージと同じ単価。ところがシェア500時間は770円で、約3.9倍になります。共有できること自体に価格が乗っている作りなので、1人で使い切るならシングルを人数分そろえるほうが計算上は安い。ただしシングルは1アカウント専用なので、部署でまとめて時間を融通したい要件とは噛み合いません。

期限と、含まれないもの

利用期限はシリアル登録から1年間、データ閲覧期間は無制限です。ビジネスプランのシングル/チームには「1アカウントあたり1,000時間/年」という文字起こしの上限があり、超える場合は再度購入する、と料金プランページに記載があります。

支払いは請求書払いとクレジットカード(法人名の入力必須)で、どちらもオンラインで手続きできます。納品はどのプランでもシリアル番号1つがメールで送られる形式です。無料体験は文字起こし10時間分で申し込みから10日間有効、専用ボイスレコーダー付きも選べ、こちらは届いた日から10日間(土日を含まず)になります。

SSO・監査ログ・管理者権限といった管理機能については、公式の法人ページに記載を確認できませんでした。書かれているのは時間の共有、アカウント数無制限、シリアルキーの配布までです。ビジネスプランの返金条件と中途解約条件も、記載を確認できませんでした。

解約すると、何が起きるか

有料プランの解約経路は、契約した場所によって3つに分かれます。クレジットカード決済、App Store課金、Google Play課金です。クレジットカード決済の場合は、ソースネクストIDでサイトにログインし、サービス一覧から解約します。解約したあとの状態は、公式に明記されています。

項目公式の記載
解約後の枠次の更新日以降は月1時間に戻る
アカウントお試しプランとして使い続けられる
再契約一度解約すると、再契約後は新プランの価格
改定前の支払い差額の返金はない

3行目が効きます。2025年6月の改定より前から継続している契約者は、現在の引き落とし価格のまま使えます。しかし一度解約すると、その価格には戻れません。旧価格のまま契約が続いている人にとって、いったん止めてあとで戻る選択は高くつく可能性があります。

期間の途中で解約した場合の日割り返金の可否は、公式に記載を確認できませんでした。解約手順と、次の更新日以降の扱いは書かれていますが、返金の扱いは別の話です。

データは残ります。閲覧が止まるだけでクラウド上には保存されているため、あとでプレミアムプランを契約し直せば再び閲覧・編集できます。やめたら過去の記録が消える、という心配はしなくて構いません。

公式に記載を見つけられなかったこと

否定の材料になりそうなところほど、確認できなかったことは確認できなかったと書いておきます。以下はいずれも、公式サイトとサポートFAQを見て記載を見つけられなかった項目です。

項目探した場所
1回の録音の最長時間製品ページ・料金ページ・FAQ
アップロードの最大ファイルサイズ使い方ガイド・FAQ
リアルタイム文字起こしの有無製品ページ・FAQ
データセンターの所在国トップページ・プライバシーポリシー
項目探した場所
docx / srt / pdf での書き出しFAQ(.txtのみ案内)
会議ボットによる自動参加製品ページ・使い方ガイド
法人プランのSSO・監査ログ法人ページ
日割り返金の可否(個人・法人とも)サポートFAQ

このほか、お試しプランで話者分離が使えるかどうかも、料金表にも機能一覧にも記載を確認できませんでした。料金表が比較しているのは「文字起こし時間」「要約回数」「データ閲覧期間」の3項目だけで、機能単位の制限一覧が公開されていないためです。

これらは「無い」という意味ではありません。公式に書かれていないので、必要なら自分で問い合わせるべき項目という意味です。とくに1回の録音の上限と日割り返金は、長い会議を録る人と、途中でやめる可能性がある人にそのまま効きます。

選び方

  • 電話商談を録るPLAUD Note / Note Pro(オートメモでは不可)
  • 1日中録りっぱなしPLAUD Note Pro(最大50時間)
  • とにかく安く始めたいオートメモ アプリ単体(¥0・月60分)
  • 月5本以内で長く使うPLAUD(本体代だけで月額0円)
  • 週2本以上・長時間オートメモ プレミアム(月¥1,480で30時間)
  • 法人で調達する → 各社の証跡を確認したうえで判断(PLAUDは主要な規格への準拠を表明しています)
  • 録れているか目で確認したいPLAUD Note Pro(ディスプレイ搭載)

オートメモが向く人/向かない人

月10時間以上、日本語の会議を録る向く30時間で月1,480円Macでweb会議を録りたい向かない録音はWindowsのみその場で文字を見ながら進めたい向かない処理は録音のあと
オートメモを選ぶかどうかは、この3つで決まる。

向く人

月に10時間以上、日本語の会議を録る人にいちばん噛み合います。プレミアムプランの30時間を10時間使えば1時間あたり148円、20時間なら74円で、定額としては安い部類に入ります。

Windowsでweb会議を録る人にも向きます。ブラウザから直接録音でき、ZoomやTeams側の設定を触らずに済みます。会議の音声がPCの中で完結している働き方なら、専用機を買わずにアプリとブラウザだけでも回ります。

議事録をあとで別のツールで仕上げる人にも合います。Dropbox・Google Drive・OneDriveへの自動アップロードで、日付ごとにmp3とtxtが置かれるので、ファイルを人手で移す作業が要りません。証跡の提出を求められる調達で選ぶ場合も、ISMS-AC登録簿で登録番号まで照合できるぶん説明が楽になります。

向かない人

Macでweb会議を録りたい人は、この入口を使えません。公式に「Macではweb会議の録音機能をご利用いただけません」と明記されています。Macでは、会議の録画ファイルをあとからアップロードする運用に切り替える必要があります。

会議の最中に文字を見たい人にも向きません。処理は録音のあとで、目安は録音時間の3分の1です。リアルタイム文字起こしの記載は確認できませんでした。

議事録をWordやPDFの形で配る必要がある人も、いまの公式の案内では .txt と音声だけです(法人向けにはMarkdown・JSONの記載があります)。変換の一手間を毎回受け入れられるかどうかで決まります。

スマホだけで完結させたい人も外れます。要約の作成と文字起こし結果の編集はwebアプリ側の機能で、ブラウザ版はスマートフォンで使えません。話者の付け替えを含めて、直す作業はパソコンでの操作になります。

海外へデータを出せない規程がある職場も、そのままでは決められません。データセンターの所在国が公式に書かれていないためです。

その前に、本体を買う必要があるかどうか

どちらも本体に1.3〜3万円かかります。買う前に確認しておく価値があるのは、そもそも専用機が要るのかです。専用機が本当に必要なのは、次のどれかに当てはまるときです。

  1. 電話商談を録りたい
  2. 1日10時間以上録る
  3. スマホの電池を録音で使いたくない
  4. 音声をクラウドに出せない(→この場合はICレコーダー)

どれにも当てはまらないなら、いま持っているスマホで足ります。アプリなら本体費用は0円で、合わなくても数百円の損で済みます。

RecoryはiPhone専用のアプリで月¥980から、本体は不要です。ただし通話録音はできず(サードパーティのアプリはiOSから通話音声を取れないため。iPhone標準の電話アプリなら録音できます)、連続録音は4時間までなので、上の1・2に当たる方は素直に専用機を選んでください。詳しい比較はAIレコーダーを買う前に、iPhoneで足りるか確かめるにまとめました。

価格・仕様は2026年8月時点で各社の公表情報を確認したものです。改定が速い分野なので、購入前に必ず最新をご確認ください。表の「—」は公表値を見つけられなかった項目で、推測では埋めていません。

2機種の課金の形を、他社と並べる

この記事はPLAUDとオートメモの2機種を比べていますが、どちらも「録った分数で課金する」形です。同じ形なので、比較の軸が分数と単価に集中します。

視野を広げると、AIレコーダーの課金には4通りあります。

課金の起点代表有利になる人
録った分数PLAUD、オートメモ録る量が読める人
生成物の回数Comu Action Pro録る量が多い人
通信しない(買い切り)iFLYTEK VOITER SR302 Pro音声を外に出せない人
人数×期間法人向けSaaS組織で使う場合

上の2機種を検討していて「分数が足りない」と感じたなら、形の違う製品を見る価値があります。Comu Action Pro は文字起こしと基本要約を無料の無制限に置いていて、録る量では課金されません(課金設計の詳細)。

逆に、録る量が月5時間前後で安定しているなら、分数制のほうが読みやすいです。無料枠に収まれば費用がかからず、超えた分だけ払う形なので、上限が見えます。

判断は過去の実績で決まります。予定ではなく、過去3か月に実際に録った時間を数えてください。月ごとの振れ幅が大きいなら分数制は不利で、安定しているなら有利になります。

機種を横断した選び方はAIレコーダーはどれを買うかに、料金を1時間あたりでそろえた一覧はこちらにまとめました。


専用機以外も含めて候補を出すなら、4つの質問から入るほうが早く絞れます。

この記事の数字について

料金・仕様は2026年9月2日時点の公式サイトの表示です。価格は公式が税込と明記しているものを記載しました(法人向けの金額は、automemo.comに記載がないため、ソースネクストのプレスリリースの「通常価格(税込)」に拠ります)。期間限定の値引きは含めていません。「確認できませんでした」と書いた項目は、公式サイトとサポートFAQに記載を見つけられなかったもので、その機能や条件が存在しないという意味ではありません。

よくある質問

PLAUDとオートメモの一番大きな違いは何ですか

通話録音の可否と本体価格です。PLAUD Note / Note Pro はiPhoneの通話を録音できますが、オートメモはできません。一方で本体はオートメモRが約13,860円、PLAUD Note Proが30,800円と倍以上の差があります。

月額の安さで選ぶならどちらですか

使う量によります。月300分以内ならPLAUDは無料枠のままで月額0円です。月300分を超えて長時間使うなら、オートメモのプレミアム(月1,480円で月30時間)の方が分数あたりの単価は安くなります。

オートメモは日本語に強いですか

音声認識にWhisperを採用しており、日本のメーカー(ソースネクスト)が提供しています。ただし公開されている日本語の精度スコアは見つからなかったため、この記事では比較していません。実際の精度はご自身の音声で試してからの判断をお勧めします。

オートメモの料金はいくらですか

個人向けは2つだけです。無料のお試しプランが月1時間、プレミアムプランが1,480円/月(税込・初月無料)または14,800円/年(税込・一括)で月30時間です。足りない場合の追加購入は10時間1,980円、50時間9,900円(いずれも税込・有効期限180日)で、1時間あたりはどちらも198円と同じです。

オートメモは無料でどこまで使えますか

文字起こしが毎月1時間まで使えます。要約回数は料金表上、お試しプランも「無制限」と記載があります。データ閲覧期間は7日間ですが、7日を過ぎても実データはクラウド上に保存されており、プレミアムプランを契約すれば閲覧・編集できます。専用ボイスレコーダーなどの対象製品を購入済みなら、お試しプランのままでも無期限で閲覧できると料金表に注記があります。

オートメモを解約するとデータは消えますか

消えません。解約すると次の更新日以降は月1時間の文字起こしに戻り、お試しプランとして使い続けられます。閲覧期間を過ぎたデータは見られなくなりますが、クラウド上には保存されているため、再契約すれば閲覧・編集できます。期間途中で解約した場合の日割り返金の可否は、公式に記載を確認できませんでした。

オートメモは話者を何人まで見分けられますか

公式FAQは人数制限は無いとしたうえで、人数が多くなるにつれ正しく判定できないこともあると明記しています。具体的な上限人数の記載は確認できませんでした。また話者分離が動くのはクラウド上だけで、専用ボイスレコーダーやアプリの中では分離されません。話者名の変更やブロックごとの付け替えは、webブラウザ版で手作業でできます。

オートメモはMacで使えますか

webブラウザ版はMacのGoogle ChromeとSafariに対応しています。ただしweb会議の録音はWindowsのみで、公式に「Macではweb会議の録音機能をご利用いただけません」と明記されています。Macでは会議の録画ファイルをアップロードする運用になります。ブラウザ版はスマートフォンでは利用できません。

オートメモ Pocketという製品はありますか

公式の専用ボイスレコーダー製品ページに掲載されている現行機は「オートメモ R」と「オートメモ S」の2機種だけで、Pocketという名称はソースネクスト公式ドメイン内でも見つけられませんでした。公式に記載を確認できなかった機種名です。

オートメモの法人プランはいくらですか

シングル100時間が19,800円、シェア500時間が385,000円、シェア1,000時間が660,000円です。ソースネクストのプレスリリースに「通常価格(税込)」として記載があります。automemo.comの法人向け料金ページ自体には金額の記載がなく、無料体験と問い合わせへの誘導になっています。利用期限はシリアル登録から1年間です。

オートメモの議事録をWordやPDFで出せますか

公式FAQが案内しているのは「.txt形式でダウンロードできます」までで、docx・pdf・srtでの書き出しは公式ページに記載を確認できませんでした。音声データのダウンロード、Dropbox・Google Drive・OneDriveへの自動アップロード(日付ごとにmp3とtxt)、メール転送、kintoneへの出力には対応しています。法人向けの案内にはMarkdown・JSON出力の記載があります。

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