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ほかの道具とつなぐ

議事録をSlackに流すときに決めること

SlackのAIはハドルの議事録を作れますが、対面や外部の会議は範囲外です。外から投げ込むときに、どのチャンネルへ・どこまで流すかを先に決めないと、あとで消せない事故になります。

議事録をSlackに流すのは、いちばん読まれる置き方です。みんな既に見ているから。

ただ、Slackは消すのが難しい場所でもあります。投稿した瞬間に通知が飛び、モバイルのプレビューに本文が出て、検索に残る。Notionのページなら権限を直せば済むところが、Slackだと「もう読まれた」で終わります。だから、流し始める前に決めることがあります。

どのチャンネルへ関係者だけの場所か全社は危険どこまで流すか決定事項だけか全文か3行が読まれるいつ流すか会議の直後か翌日は読まれない
Slackに流す前に決める3つ。

まず、Slack自身が作れる範囲

Slack AIのハドルノートは、ハドル(Slackの音声通話)の内容を文字起こしして、要点とやることのリストにまとめ、canvasに保存します。2026年8月時点の公式の料金ページでは、こうなっています。

プラン月額(1人・月払い)年払い
フリー¥0
プロ¥1,050¥925
ビジネスプラス¥2,160¥1,920
Enterprise+要問い合わせ

AI要約とハドルノートは、プロ以上に含まれます。別売りのアドオンではありません。

ここは注意が要るところで、Slack AIは以前、有料のアドオンでした。古い解説記事には「アドオンの契約が必要」と書かれていることがあります。2026年3月末にSalesforceが30以上のAI機能を追加した際に構成が変わっているので、料金の記述は公式で確認してください。

Slackが作れない範囲

ハドル以外の会議です。

対面の打ち合わせ、Slackを介さないZoomやTeamsの会議、外に出て行う商談。これらはSlack AIの対象外です。ハドルノートはあくまで「Slackの中で起きた通話」の機能なので、部屋で人と話した内容はSlackには何も届いていません。つまり、社内のハドルはSlackが面倒を見て、それ以外は外で作ってSlackへ投げ込む、という二本立てになります。以下は、その「投げ込む」側の話です。

決めること1. どのチャンネルに流すか

いちばん事故が起きるのがここです。社外との商談の議事録を、パブリックチャンネルに自動投稿する。これをやると、価格の話や相手先の内部事情が、全社から検索できる状態になります。しかも自動化しているので、気づくのは何本か流れたあとです。決め方はこれで足ります。

  • 社内の定例 → そのプロジェクトのチャンネル
  • 社外との会議 → プライベートチャンネル、または自分へのDM
  • 1on1・採用面談 → 自動投稿しない

3つ目は、仕組みを作らないのがいちばん安全です。1on1の記録は閲覧範囲そのものが約束の一部なので、自動でどこかへ流れる経路を作らないほうがいい。

決めること2. どこまで流すか

全文を流さないでください。1時間の会議の議事録は、だいたい2,000〜4,000字あります。それをチャンネルに直接投稿すると、他の会話が全部押し流されます。モバイルの通知にも長文の頭が出る。実用的なのはこの形です。

【議事録】◯◯定例 8/26(決定2件・宿題3件)

>

・値引きの上限は◯%まで ・週次を来月から隔週に

>

宿題は3件(担当:◯◯/◯◯/全員) 全文 → スレッドに畳んであります

件数を見出しに入れるのが効きます。自分に関係があるかを開く前に判断できるからです。そして全文はスレッドへ。チャンネルの流れを乱さずに、必要な人だけが開けます。

決めること3. 誰が消せるか

これは見落とされがちです。自動投稿の仕組みを作ると、投稿者がアプリやBotになります。そうすると、間違った議事録が流れたときに、書いた本人が消せないことがあります。ワークスペースの管理者に頼むことになる。そのあいだ、誤りが読まれ続けます。

自分のアカウントとして投稿する形にするか、少なくとも投稿を止める手段が手元にあるかを確認しておいてください。

もうひとつ、Webhook の URL 自体が鍵です

自動投稿は多くの場合、Incoming Webhook の URL で繋ぎます。この URL は認証なしで投稿できる仕組みなので、知っている人は誰でもそのチャンネルへ投稿できます。

設定画面のスクリーンショットを社内に貼るとき、手順書を作るとき、ここを隠してください。漏れたら、Slack側で古いWebhookを無効にして作り直します。

Recoryでは、投稿先を hooks.slack.com のURLだけに限っています。任意のURLを許すと、この機能が「どこへでもデータを送れる道具」になってしまうためです。)

Slackに貯めるのは、たぶん向いていない

最後にひとつ。Slackは流す場所としては最良ですが、貯める場所としては向いていません。

理由は探せなくなるからです。3か月前の商談の議事録を探そうとすると、チャンネルを遡るか全文検索することになります。相手先の名前が本文に出ていなければ引っかからない。フリープランだと履歴の制限もあります。

流すのはSlack、貯めるのは別の場所に分けるほうが、あとで効きます。貯める側はNotionの置き場所の決め方に書きました。

Recoryからは、できあがった議事録をSlackとNotionの両方へ投稿できます。Slackへは要点を、Notionへは全文をという分け方にしておくと、上に書いた「流す/貯める」がそのまま形になります。

投稿先のチャンネルは指定する形なので、社外の会議はプライベートチャンネルを指定してください。ここを既定のままにしておくと、上に書いた事故が起きます。

流す中身の型は議事録の書き方とテンプレートに、作り方はAI議事録とは何かにあります。流したあとの記録をAIから引く話はこちらです。Slackへ流すのとは別に、外部のAIから直接読ませる繋ぎ方はサービスごとに作りが違い、MCP対応の議事録サービス比較にまとめました。


貯めたあとにAIから横断して読む話はClaudeのコネクタの記事に、録音を伝える文面はこちらにあります。

よくある質問

SlackのAIで対面の会議の議事録を作れますか

作れません。Slack AIのハドルノートは、Slackのハドル(音声通話)を対象にした機能です。対面の打ち合わせや、Slack外で行った会議の議事録を作るには、別の方法で作ってからSlackへ投稿する形になります。

Slack AIを使うのに追加料金は要りますか

2026年8月時点の公式の料金ページでは、AI要約とハドルノートはプロ・ビジネスプラス・Enterprise+に含まれており、別売りのアドオンではありません。以前は有料アドオンだった時期があるので、古い記事の記述と食い違うことがあります。

議事録は全文をSlackに流すべきですか

やめたほうがいいです。長い議事録をチャンネルに直接流すと、他の会話が押し流されます。要点だけを投稿して、全文はスレッドに畳むか、別の場所へのリンクにするのが実用的です。

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