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選び方と比較

AIレコーダーを2〜3年使うと、何が起きるか

電池は内蔵で交換できず、2〜3年で劣化します。保証は1年。3万円を何年で割るかで、見え方がかなり変わります。買ったあとに効いてくる3つを、数字にしました。

AIレコーダーの比較記事は、たいてい「買う日」の話で終わります。価格、無料枠、録音時間、話者分離。

この記事の内容(11項目)
  1. 1. 電池は交換できない
  2. 何年で割るかで、見え方が変わる
  3. 2年で払う総額を、機種ごとに出す
  4. 無料枠だけで2年使えるか
  5. 2. 録音データが、スマホに溜まる
  6. 電池の持ちは、2年で落ちます
  7. 3. 会社が続いているか
  8. iPhoneと比べると、ここが違う
  9. 2年目に起きること
  10. 手放すときに何が残るか
  11. それでも専用機が正しい場合

買ったあとに効いてくることが3つあります。どれも2年目くらいから出てきます。

本体を買う月額が乗る電池が劣化する会社が続いているか
2〜3年で起きること。買う前に足しておく。

1. 電池は交換できない

これがいちばん大きいと思います。PLAUD(プラウド)Noteの電池は内蔵型で、利用者が自分で交換することはできません。そして電池は消耗品なので、丁寧に扱っても2〜3年で劣化します。

製品保証は購入から1年です。つまり2年目以降に電池がへたったら、原則として買い替えになります。これは各社が不親切なわけではなく、薄くて小さい機械にするとこうなります。電池を交換できる構造にすると、蓋と接点が要るぶん厚くなる。あの薄さと引き換えです。

何年で割るかで、見え方が変わる

ここを数字にしておきます。本体価格を寿命で割るだけです。

本体2年で割ると3年で割ると
PLAUD Note Pro¥30,800年¥15,400年¥10,300
PLAUD Note¥27,500年¥13,800年¥9,200
オートメモ S¥19,800年¥9,900年¥6,600
オートメモ R¥13,860年¥6,900年¥4,600

これに月額が乗ります。無料枠(PLAUDは月300分、オートメモは月60分)に収まっていれば月額は¥0なので、上の表がそのまま年間の費用です。超えると、こうなります。

  • PLAUD 有料:年¥16,800(1,200分)→ 合計 年¥27,000〜32,000
  • オートメモ 有料:年¥14,800(月30時間)→ 合計 年¥21,000〜25,000

無料枠に収まるかどうかで、総額がほぼ倍になります。ここが分岐点です。

月300分は、1時間の会議なら月5本。週1本なら収まって、週2本で確実に超えます。自分が月に何本録るかを先に数えてください。それだけで、上のどの行を見ればいいかが決まります。

2年で払う総額を、機種ごとに出す

本体代と月額を足した金額です。月額のあるプランを2年続けた場合で計算します。

機種(本体・税込定価)本体月額を24か月2年の総額
PLAUD Note¥27,500月¥1,500なら¥36,000¥63,500
Anker Soundcore Work(64GB)¥26,990¥62,990
Notta Memo(標準)¥25,500¥61,500
SwitchBot AIマインドクリップ¥19,980年¥15,980×2¥51,940
オートメモ S¥19,800月額の設定で変わる
iFLYTEK P1¥19,800本体のみの場合¥19,800

本体より月額のほうが大きくなる機種があります。月¥1,500を2年で¥36,000。本体が¥27,500なので、月額の側が上回ります。

つまり「本体を買う」という感覚で判断すると、金額を1/3くらいに見誤ります。2年で6万円前後という数字が実態です。

月額の具体的な金額は機種とプランで違うので、購入前に各社の料金ページで確認してください。無料枠だけで足りるなら月額はかかりません(機種ごとの無料枠)。

無料枠だけで2年使えるか

月額を払わずに済ませられるかの計算です。2026年の機種は無料枠が月300分でそろっています。

月に録る時間無料枠(月300分=5時間)で足りるか
1〜2時間足りる
3〜5時間ぎりぎり足りる
6〜10時間足りない。月額が要る
10時間以上上位プランか、別の道具

上2行に当てはまるなら、2年の総額は本体代だけです。2万円台で済みます。この場合、専用機は十分に合理的な買い物になります。

ただし、無料枠の条件は変わることがあります。2年という期間で見ると、値上げや枠の縮小が起きる可能性は考えておく項目です。買い切りの分数パックを持つ機種なら、その影響を受けにくくなります。

2. 録音データが、スマホに溜まる

意外と見落とされます。PLAUDの場合、録音はまず本体に保存され、アプリへ転送する流れです。放っておくと、iPhone側に音声が溜まっていきます。

1時間の録音は、音質にもよりますが数十MB〜100MB前後です。週2本で1年続けると、それだけで数GBになります。

対策はあります。クラウドへ上げる、MP3やWAVで書き出してパソコンや外部ストレージへ移す。ただし、どれも自分でやる運用です。「そのうちやろう」で溜まって、iPhoneの容量が足りなくなったときに気づく、という順番になりがちです。

買った日に、置き場所を決めておいてください。あとから何百本を仕分けるのは現実的ではありません。

電池の持ちは、2年で落ちます

内蔵の充電池は、充放電を繰り返すと容量が減ります。これは製品の欠陥ではなく、リチウムイオン電池の性質です。

具体的に何%落ちるかは、各社が公表していません。この記事でも数値は書きません。確認できるのは、交換できるかどうかだけです。

電池の型2年後にできること
内蔵で交換不可メーカーの修理・交換サービスを探す
内蔵で交換可(有償)費用と期間を確認して交換
乾電池買えば戻る

いちばん下は従来型のICレコーダーです。単4形の乾電池2本で動く機種なら、2年たっても電池を替えれば元の持ち時間に戻ります。この点だけは、AIレコーダーが構造的に不利です(3系統の比較)。

購入前に確認するなら、「電池が劣化したときの選択肢」を問い合わせておくのが確実です。修理の受付があるか、費用はいくらか、その間の代替機はあるか。答えられる会社と答えられない会社が分かれます。

3. 会社が続いているか

3つ目は、別の記事に詳しく書きました。短く言うと、2025年12月に人気だったペンダント型のLimitlessがMetaに買収され、その日のうちに販売終了。EU・英国ほか7地域ではサービスごと終了し、データの持ち出し期限は2週間でした(対象外の地域には最低1年のサポート継続が表明されています)。

本体+クラウドで動く道具は、会社が止まると本体だけが残ります。電池がまだ生きていても、文字起こしはできません。

iPhoneと比べると、ここが違う

公平に書きます。iPhoneの電池も劣化します。2〜3年で目に見えて減るのは同じです。違うのは2つです。

交換できます。Appleのバッテリー交換サービスがあり、費用は機種によりますが本体価格よりずっと安い。

そして、録音のために買い替えることになりません。iPhoneはどのみち電話として使うので、電池を替える理由がすでにある。録音は、そこに乗っているだけです。

専用機は、録音のためだけに存在します。だから電池が終わると、その機能ごと終わります。

2年目に起きること

買った直後には見えないのに、1年たつと出てくる項目です。4つあります。

1つめ、無料枠を超え始める。使い方が定着すると、録る量が増えます。最初は週1本だったのが、気づくと週3本になっている。無料枠に収まっていた人が、月額を払い始める分岐点がここです。

2つめ、記録が溜まって探せなくなる。数十本を超えると、どの会議だったか思い出せなくなります。アプリ側の検索が弱いと、ここで不満が出ます。購入前に、検索の仕方を確認しておくと防げます。

3つめ、アプリが更新されて画面が変わる。慣れた操作の位置が変わることがあります。避けられませんが、更新が続いているのは製品が生きている証拠でもあります。

4つめ、後継機が出る。この分野は入れ替わりが速く、1年で新機種が出ます。買い替える必要はありませんが、下取りや売却を考えるなら早いほうが値が付きます。

このうち1つめだけが金額に直接効きます。「無料枠で足りる」と判断して買った人が、1年後に月額を払っているというのがよくある経過です。

手放すときに何が残るか

2年たって別の道具に移る場合の話です。確認しておく項目が3つあります。

1つめ、記録を書き出せるか。テキストで出せれば、少なくとも中身は持ち出せます。書き出しが有料プランの機能になっているサービスがあるので、解約する前に済ませてください。

2つめ、音声も持ち出せるか。音声が残っていれば、別のサービスに通し直せます。文字起こしだけだと、精度を上げ直すことができません。

3つめ、本体を売れるか。アカウントに紐づいた機種は、譲渡できないことがあります。次の人が使えるかどうかは、規約に書かれています。売却を前提にするなら、購入前に確認しておく項目です。

やめる前に確かめる手順は議事録サービスをやめる前にに、道具が終わるときの話はこちらにまとめました。

それでも専用機が正しい場合

この記事は「買うな」ではありません。上の費用を払う価値がはっきりある使い方があります。

  • 終日の研修やイベントを録る。 PLAUD Note Proのカタログ値は最大50時間。iPhoneでは無理です
  • iPhoneを別の用途で使いながら録る。 撮影しながら、通話しながら
  • 置きっぱなしにしたい。 会議室に置いておく道具として

これらに当てはまるなら、年¥10,000〜15,000は妥当だと思います。当てはまらないなら、その予算は別のところに使えます。判断の材料はAIレコーダーを買う前に、iPhoneで足りるか確かめるにまとめました。1円もかけずに試すなら、手元の端末の録音機能から始めるのがいちばん早い順番です。買うと決めたあとの機種選びはボイスレコーダーはどれを買うかにあります。


Recoryは本体を買う必要がないので、上の1番と3番の一部は起きません。ただしこちらのサーバーが止まれば新しい文字起こしはできないのは同じで、書き出しはできるようにしてあります

音声は既定で14日後に消え、設定で7日まで縮めることも、プランの上限(ライト90日/スタンダード180日/Pro 365日)まで伸ばすこともできます。上の2番(溜まる問題)は、既定で古いものから消えていく形にしてあります。文字起こしと議事録は残ります。月額の考え方はAIレコーダーの月額は何に対して払っているのかに書きました。

よくある質問

PLAUDのバッテリーは交換できますか

利用者が自分で交換することはできません。内蔵型で、丁寧に扱っても2〜3年で劣化する消耗品です。製品保証は購入から1年なので、2年目以降に電池がへたった場合は、原則として買い替えになります。

録音データでスマホの容量は圧迫されますか

されます。録音はまず本体に保存され、アプリへ転送する形なので、放っておくとiPhone側に溜まります。クラウドへ上げるか、MP3やWAVで書き出してパソコンや外部ストレージへ移す運用を、最初に決めておいてください。

本体価格は何年で割って考えるべきですか

2〜3年が現実的です。電池の寿命がそこで来るためです。3万円の機種なら年10,000〜15,000円で、これに月額が乗ります。月300分の無料枠に収まるかどうかで、総額が倍近く変わります。

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