「AI議事録は使えない」と言われる5つの理由と、当てはまるか
試して諦めた人の話を分けると、原因は5つに絞れます。道具の問題は2つだけで、残りは会議そのものか使い方です。自分がどれに当たるかで、次にすることが変わります。

試して諦めた人の話を分けると、原因は5つに絞れます。そのうち道具の問題は2つだけで、残りは会議そのものか使い方です。
自分がどれに当たるかで、次にすることが変わります。
1. 音が悪い(いちばん多い)
「精度が低い」と言われるケースの大半は、音声の段で落ちています。
- 端末が話す人から遠い
- 空調やプロジェクターの音が常時乗っている
- 複数人が同時に話している
- 書類の上に置いていて、紙の擦れる音が入っている
音声の段で落ちた情報は、後段のAIでは復元できません。文章を直す機能をいくら使っても戻りません。試すのは1つだけです。机の中央、話す人から等距離に置いて、もう1本録ってみてください。これで印象が変わる人がかなりいます(置き方)。
2. 誰の発言か分からない
3人以上の対面の会議では、どのサービスでも話者の分離は崩れます。声質の近い人が同じ人にまとめられ、5人の会議が3人分の記録になることがあります。これは道具の問題です。ただし、やれることは残っています。
- 参加者を先に登録する(声の対応が付きやすくなる)
- 音質の設定を上げる
- 対応しているサービスなら、聞き分けをやり直す機能を使う
それでも完全にはなりません。「直す前提で見る」のが正しい扱い方です(2つの壊れ方)。
3. 要約が中身のない文章になる
「活発な意見交換が行われた」「今後の方針について議論した」。こういう要約が返ってくる場合、多くは会議の側に原因があります。決まったことが無い会議は、人間が要約しても同じ文になります。議題が無く、結論も宿題も出ていないなら、AIに書けるものが無い。道具を替えても直りません。会議の終わり方を変えるか、そもそも議事録が要る会議なのかを問い直すほうが早い(理由)。
4. 固有名詞が全部おかしい
社名、製品名、社内の略語。ここが化けていると、議事録として使えないという印象になります。内容は合っているのに、読むたびに引っかかる。これは体感の悪さとして効きます。
対策は辞書への登録です。先回りして全部入れる必要はなく、1本作って間違えたものだけ足すほうが早い。実際に間違えるのは、思ったより少ない数です。
5. 出てきたものを、読まずに配っている
技術ではなく運用の話ですが、いちばん実害が出るのがここです。体裁が整っているので、目を通さずにそのまま共有してしまう。金額の桁が違っていても、担当が逆になっていても、誰も気づきません。あとで「議事録にそう書いてあった」が根拠として使われると、修正の手間は元の10倍になります。読む順番を決めておけば5分で済みます。決定事項 → 担当 → 金額・日付 → 固有名詞の順で、本文は最後です(手順)。
分けて考える
| 原因 | 何を変えるか |
|---|---|
| 1. 音が悪い | 置き場所(今日すぐ試せる) |
| 2. 話者が分からない | 参加者の登録・音質・道具の乗り換え |
| 3. 要約が空っぽ | 会議の側。道具では直らない |
| 4. 固有名詞 | 辞書への登録 |
| 5. 読まずに配る | 確認する人を決める |
1と4は今日直せます。3は道具を替えても意味がありません。乗り換えを検討する価値があるのは2だけです。
それでも合わない場合
AI議事録が向かない会議は実際にあります。
- 雑談中心の場。要約するものが無い
- 週1本の短い定例。手で3行書くほうが早い
- 社外に音声を出せない会議。そもそも選択肢が狭い(オフラインの限界)
うちの製品にできないことも別に書いてあります。合わないものを無理に使う必要はありません。
道具を選び直す場合は4つの質問で候補を絞れます。
よくある質問
AI議事録の精度が低いと感じるのはなぜですか
多くは録音の問題です。マイクから遠い、空調やプロジェクターの音が乗っている、複数人が同時に話している。音声の段で落ちた情報は、後段のAIでは復元できません。まず置き場所を変えて、もう1本試してみてください。
AIの要約が中身のない文章になるのはなぜですか
会議に決まったことが無いからです。議題が無く、結論も宿題も出ない会議は、人間が要約しても「意見交換が行われた」になります。この場合は道具ではなく会議の側を変える必要があります。
AI議事録をやめる前に試すことはありますか
3つあります。録音の置き場所を机の中央に変える、参加者と立場を先に登録する、よく間違える固有名詞を辞書に入れる。この3つで直る不満が、実際にはかなりの割合を占めます。
AIの要約が「意見交換が行われた」になるのはなぜか
AIレコーダーで話者が分かれないときに、まず見るところ
Recoryにできないこと