AI議事録の使い方——最初の1回でつまずく7か所
手順そのものは録音ボタンを押すだけです。それでも初回はほぼ全員が同じところで詰まります。置き場所、参加者の登録、専門語、確認の順番まで、最初の1本を成功させる手順にしました。

操作そのものは難しくありません。録音を押して、終わったら止める。それだけです。
それでも初回はほぼ全員が同じところで詰まります。手順ではなく、準備と読み方の問題です。順に書きます。
1. 置き場所を決める(いちばん効く)
対面の会議なら、ここで結果の半分が決まります。机の中央、話す人から等距離が基本です。自分の手元に置くと、自分の声だけが大きく入り、向かいの席が遠くなります。この状態だと話者の区別が崩れます。書類の下や鞄の中は論外で、紙の擦れる音のほうが大きく入ります(詳しい置き方)。
2. 参加者を先に入れる
録ってからでは遅い項目です。参加者の名前と、それぞれが自社側か相手先かを入れておくと、文字起こしの各行に立場が書き込まれた状態でAIに渡ります。
これを飛ばすと、話者は「話者A」「話者B」のままになります。もっと困るのはアクションアイテムの担当が逆になることで、相手先が引き受けた宿題が自社の担当として記録されます。会話の一人称は話している人のものなので、立場の情報が無いとAIは判断できません。
3. 専門語は、詰まってから足す
社名・製品名・略語は、最初から全部入れる必要はありません。1本目を作って、間違えたものだけ足すほうが早いです。先回りして20語登録しても、実際に間違えるのは3語くらいです。
4. 録り始めたら、画面を閉じる
画面を見ている必要はありません。むしろ見ていると会議への集中が落ちます。会議中にできることは何も無い、と割り切ったほうが結果が良くなります(理由)。
5. 途中で止まっていないか、一度だけ確かめる
長い会議では、電話の着信・充電切れ・別アプリの起動で録音が止まることがあります。休憩のタイミングで一度だけ画面を見て、録音が続いているか確かめてください。止まる原因は7つあり、事前の設定で防げるものが多いです(設定)。
6. 読む順番を決める
出てきた議事録は、上から順に読まないでください。効率が悪いです。
| 順番 | 見るところ | なぜ |
|---|---|---|
| 1 | 決定事項 | 間違っていたら全部やり直し |
| 2 | アクションアイテムの担当 | 逆になっていることがある |
| 3 | 金額・日付・数量 | 桁とゼロの数 |
| 4 | 固有名詞 | 社名・製品名・人名 |
| 5 | 本文 | 上4つが合っていれば、だいたい合っている |
この順で見れば、1時間の会議で5分もかかりません。
7. 誰が確認するかを決めておく
これは技術ではなく運用の話です。確認する人を決めていないと、誰も読まないまま配られます。体裁が整っているぶん、間違いに気づかれにくい。あとで「議事録にそう書いてあった」が根拠として使われると、修正の手間は元の10倍になります(責任の置き方)。
2本目からは、ほとんど何もしない
初回さえ越えれば、あとは録って止めるだけです。参加者は次回から選ぶだけになり、専門語も溜まっていきます。うまくいかなかったときにまず見るところは話者が分かれないときに、まず見るところにまとめました。それでも「使えない」と感じたときの原因の分け方はAI議事録が「使えない」と言われる5つの理由に書いてあります。
そもそもAI議事録の中で何が起きているのかはAI議事録とは何かにあります。
よくある質問
AI議事録は最初に何を設定すればいいですか
参加者の名前と立場(自社か相手先か)です。ここを空のまま録ると、話者が「話者A」のままになり、アクションアイテムの担当も決まりません。専門語や社名の登録は2回目以降でかまいません。
会議中にAI議事録の画面を見ている必要はありますか
ありません。録音を開始したら画面を閉じて大丈夫です。むしろ画面を見ていると会議への参加が薄くなるので、置いたら触らないほうがうまくいきます。
出てきた議事録はそのまま配っていいですか
一度は読んでください。固有名詞と数字は誤りが残ります。特に金額・日付・担当者名の3つは、配る前に必ず目で確かめてください。
AIに議事録を書かせる方法はありますか
あります。会議を録音して、その音声を文字起こしにかけ、出てきたテキストを要約させるのが基本の流れです。最初に決めるのは出力の型(見出しの並び)と参加者の立場で、ここを指定しないと担当者の取り違えが起きやすくなります。
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