Androidの録音アプリを無料で選ぶ——標準アプリで足りるかを先に見る
無料の録音アプリを入れる前に、端末の標準アプリで足りるかを確かめたほうが早いことが多いです。無料アプリで実際に困るのは音質ではなく、広告・バックグラウンドでの停止・保存形式の3つ。会議で使う前に確かめる項目を並べました。

「Androidの録音アプリ 無料」で探し始める前に、確かめておくと早いことがあります。いま使っている端末に、標準で録音アプリが入っている可能性です。入っているなら、それがいちばん安全な選択肢になります。理由は単純で、標準アプリには広告が出ず、OSに止められにくく、保存形式も素直だからです。
標準アプリで足りるかを先に見る
端末によって事情が違います。ここはAndroidで会議を文字起こしするにも書きましたが、録音そのものに絞って整理します。OSを問わない選び方は録音アプリの選び方にあり、そちらは目的が4つに分かれるところから始めています。
| 端末 | 標準の録音アプリ |
|---|---|
| Pixel | 「レコーダー」が標準。端末内での文字起こしにも対応 |
| Galaxy | 「ボイスレコーダー」が標準 |
| その他のメーカー | 入っていないことがある。その場合はアプリを入れる |
Pixelのレコーダーは、録音と同時に文字が出てきます。通信が要らない作りなので、電波が届かない場所でも動きます。ただし日本語では話者が分かれません。誰が話したかを残したいなら、この時点で別の手段を考えることになります。
Galaxyの標準アプリも会議の録音には十分使えます。機種と世代によって使える機能が違うので、そこは実機で確かめてください。
標準アプリが入っていない端末を使っている場合だけ、無料アプリを探すことになります。そのときに見る項目が、この記事の本題です。
無料アプリで実際に困るのは、音質ではありません
録音アプリを比べる記事は音質の話から始まることが多いのですが、会議の録音で実際に事故になるのは別のところです。使ってみて困るのは、だいたい次の3つに集約されます。
1. 広告の出方
無料アプリの多くは広告で成り立っています。問題は広告があること自体ではなく、録音中に全画面の広告が割り込む種類のアプリがあることです。会議の途中で画面をタップして広告を閉じる、という動作は現実的ではありません。
確かめ方は簡単で、会議の前に5分ほど試し録りをしてみることです。そのあいだに全画面広告が出るなら、会議には使わないほうが安全です。バナー広告が画面の端に出るだけなら実害はありません。
2. バックグラウンドで止まらないか
これがいちばん多い事故です。録音を始めてから画面を消す、あるいは資料を見るために他のアプリを開く。そこで録音が終わっていて、会議のあとに気づく、という形で起きます。
Androidは電池を長持ちさせるために、裏で動いているアプリを止めます。この仕組みは端末のメーカーによって強さが違い、日本で売られている端末には特に強く効くものがあります。対策は、設定からその録音アプリを電池の最適化の対象から外すことです。設定の場所はメーカーごとに違いますが、「電池」または「アプリ」の中にあります。
同じ現象はiPhoneでも別の原因で起きます。録音が途中で止まる原因は端末を問わず似た形をしているので、そちらも参考になります。
3. 保存形式と、書き出せるかどうか
録れていても、その音声を他の道具に渡せなければ文字起こしはできません。独自の形式で保存するアプリがあり、その場合はアプリの外に持ち出せません。
見るべきなのは、保存形式が m4a・mp3・wav のいずれかであることと、ファイルとして書き出す手段があることです。共有メニューからメールやクラウドに送れるなら問題ありません。アプリの中でしか再生できない作りなら、あとで困ります。
会議で使う前に確かめる4つ
上の3つに、容量の話を足した4項目です。会議の前に一度だけ通しで確かめておくと、当日の事故がほぼ無くなります。
| 確かめること | やり方 |
|---|---|
| 広告が録音を邪魔しないか | 5分の試し録りをする |
| 画面を消しても止まらないか | 試し録りの途中で画面を消し、戻して継続を確認 |
| ファイルとして取り出せるか | 共有メニューから自分にメールしてみる |
| 空き容量が足りるか | 1時間の録音でおよそ30〜60MBを見込む |
容量については、圧縮された形式(m4a、mp3)なら1時間でおよそ30〜60MBです。wavのような非圧縮の形式を選んでいると1時間で数百MBになるので、長い会議では空き容量に注意が要ります。
マイクを外付けするかどうかは、また別の判断です。多くの場合、端末を話す人の近くに置くほうが、マイクを足すより効きます。外付けマイクが要るかどうかに判断の目安をまとめてあります。
文字起こしまで無料でやりたい場合
録音アプリと文字起こしは、分けて考えたほうが選びやすくなります。録音はいま使っているアプリのままで、できた音声ファイルを文字起こしに渡す、という組み立てです。
Pixelを使っているなら、レコーダーが端末内で文字にしてくれるのでそこで完結します。それ以外の端末では、無料の枠がある文字起こしの手段を使うことになります。無料の枠には必ず線があり、月あたりの時間、1ファイルの長さ、話者分離の有無のどれかで止まります。どこで止まるかは無料で文字起こしをする方法にまとめました。
会議の記録として使うなら、文字にした先で議事録の形に整える必要もあります。そこまで含めてどこまで無料でいけるかは別の記事にあります。
話者分離を期待しないこと
Androidの標準の録音アプリで、日本語の話者分離に対応しているものは確認できていません。無料の録音アプリについても同様です。
「誰が言ったか」が要る会議では、この点が決定的になります。アクションアイテムの担当が決まらない、発言の責任が追えない、という形で効いてきます。話者を分けたい場合は、話者分離に対応した手段を別に用意することになります。
対面の会議では、そもそも録れる位置に端末を置けるかどうかも効きます。机の中央に置くだけで、拾える範囲がはっきり変わります。端末をどこに置くかはiPhone向けに書いたものですが、置き方の話はAndroidでも同じです。
この記事は端末の標準機能と、無料アプリ全般に共通する性質について書いています。個別のアプリの仕様は変わるので、導入前にご自身の端末でお試しください。
よくある質問
Androidの標準の録音アプリで会議は録れますか
端末によります。Pixelには「レコーダー」、Galaxyには「ボイスレコーダー」が標準で入っていて、どちらも会議の録音には使えます。それ以外のメーカーの端末では標準の録音アプリが入っていないことがあり、その場合はアプリを入れることになります。
無料の録音アプリで気をつけることは何ですか
音質より先に、広告の出方・バックグラウンドで録音が止まらないか・保存形式の3つを確かめてください。録音中に全画面の広告が出る、画面を消すと止まる、独自形式で保存されてほかで開けない、といった形で会議の途中に困ります。
文字起こしまで無料でできますか
Pixelのレコーダーは端末内で文字起こしができます。それ以外の端末では、無料の枠がある文字起こしサービスに音声ファイルを渡す形になります。無料の枠には月あたりの時間や1ファイルの長さの制限があるのが普通です。
話者は分かれますか
Androidの標準の録音アプリで、日本語の話者分離に対応しているものは確認できていません。誰が話したかを分けたい場合は、話者分離に対応した別の手段が必要になります。
長い会議でも最後まで録れますか
端末の空き容量と、アプリがバックグラウンドで動き続けられるかで決まります。Androidは電池の最適化で長時間動くアプリを止めることがあるので、会議の前に対象のアプリを最適化から除外しておくと安全です。
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