過去の会議にAIで聞く——仕事別の質問例
溜まった議事録に何を聞けばいいのか。営業、経営、士業、採用。それぞれの仕事で実際に効いた問いを、そのままコピーして使える形で並べました。

会議の記録をAIから読めるようにしても、何を聞けばいいのかが分からないと使いません。私も最初はそうでした。
実際に使ってみて効いた問いを、仕事別に並べます。そのままコピーして使える形にしてあります。先に、どんな問いでも効く共通のコツを3つ。
- 期間を切る(「この3か月で」「先月」)。切らないと全部を読もうとして遅くなります
- 条件で聞く(「価格を理由に」「懸念が解消していない」)。キーワードではなく状態で
- 根拠を出させる(「いつの会議の何分ごろの誰の発言か添えて」)。これが最重要です
3つ目を付けるかどうかで、使える道具かどうかが変わります。詳しくは最後に書きます。
営業・商談
この3か月の商談で、価格を理由に止まっている案件を全部出して。
それぞれ、いつの会議で何と言われたかを添えて。
来週◯◯社と打ち合わせです。
これまでの経緯を時系列でまとめて、前回の宿題と、
こちらがまだ答えていない質問を出してください。
2つ目が実務でいちばん効きました。過去5回の商談を開いて読み返す作業が、1つの問いになります。準備の時間がまとまって減るのはここです。
先方から出た懸念のうち、まだ解消していないものを挙げて。
商談は「懸念が残ったまま次に進む」ことがよくあります。自分では覚えているつもりで、抜けます。
商談で何を残すかは商談の議事録に書きました。記録の型が揃っていると、この種の問いが効きやすくなります。
経営・マネジメント
この半年の会議で、同じ論点を2回以上議論しているものを挙げて。
同じ話を繰り返しているのは、決まっていない証拠です。これは当事者ほど気づけません。会議の外から見ないと分からない。
先月の定例で決まったことのうち、
その後の会議で一度も触れられていないものは?
決めたのに動いていない案件が出てきます。決定の追跡は、人がやると抜けます。
この3か月で、期限が過ぎたまま残っているタスクを全部出して。
士業・コンサル
◯◯様の案件で、これまでに確認できていない事項を挙げて。
ヒアリングは全部を聞き切れないのが普通です。聞けなかったことを次回に持ち越すのが実務なので、その一覧が要ります。
先方が「検討する」と言ったまま、
回答をもらっていない項目を時系列で。
この案件で、こちらが約束した納期を全部出して。日付順で。
複数の会議にまたがった約束を1つの一覧にする作業は、手でやると漏れます。
採用・面談
今期の面接で、候補者から出た質問のうち
複数回出ているものを挙げて。
同じことを何度も聞かれるのは、募集要項か説明に穴があるということです。個々の面接記録を読んでいるだけでは見えません。ただし面談の記録は扱いに注意が要ります。評価と発言を分けて書く、保存期間を決める——採用面接の記録と1on1の記録に書いたとおりです。人事の記録が入ったアカウントを外部AIに繋ぐかどうかは、先に判断してください。
取材・インタビュー
これまでの取材で、◯◯というテーマについて
言及があった発言を原文のまま全部出して。時刻つきで。
原文のままが要点です。取材では要約すると使えません(理由)。時刻が付いていれば、そのまま音声で裏を取れます。
根拠を出させる、が最重要
最後に、どの問いにも付けてほしい一文があります。
その根拠を、いつの会議の何分ごろの誰の発言か添えて。
理由は単純で、会議の記録は自分しか正解を知らない情報だからです。ウェブの情報なら検索し直せますが、自分の会議についてAIが言ったことは、検証しようとすると結局その会議を全部読むことになる。それでは聞いた意味がありません。
出典が出れば、怪しい1行だけを音声で確かめられます。30秒で済みます。そして副次的な効果として、出典を求められると、記録に無いことを答えにくくなります。完全ではありませんが、何も言わないより明確に減ります。この仕組みの話は会議の記録にAIで質問するに書きました。
効き始めるのは、溜まってから
正直に書くと、会議が10本なら繋ぐ必要はありません。アプリを開いて探したほうが早い。
効いてくるのは数十本たまってからです。週2〜3本を半年続けたあたりで、「あれ、どの会議だったっけ」が増えます。そこが使い始めるタイミングです。繋ぎ方と、繋ぐ前に確認することは会議の記録をAIに繋ぐと、何が変わるのかにまとめました。
Recoryから外部のAIへ渡せるのは、会議の一覧・横断検索・議事録・文字起こし(時刻と話者つき)・タスク・案件の6種類です。すべて読み取り専用で、スタンダードプラン以上で使えます。
よくある質問
過去の議事録にAIで質問するとき、どう聞けば答えが返りますか
条件と期間を入れてください。「価格の話」より「この3か月で価格を理由に止まった案件」のほうが精度が上がります。曖昧な問いには曖昧な答えが返るのは、人に聞くときと同じです。
AIの答えが正しいか確かめる方法はありますか
根拠になった発言を時刻つきで出させてください。「その根拠を、いつの会議の何分ごろの誰の発言か添えて」と付け足すだけです。出典が出せない答えは、その場で疑ってかまいません。
何本くらい溜まってから使うと効果がありますか
数十本が目安です。10本程度ならアプリを開いて探したほうが早く、繋ぐ手間のほうが大きくなります。週2〜3本の会議を半年続けたあたりから、探す時間のほうが問題になり始めます。
会議の記録をAIに繋ぐと、何が変わるのか
商談の議事録に何を残すと、次の商談が楽になるか
Claudeのコネクタ一覧に、議事録アプリが入っていない