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選び方と比較

Notta Memo は、Nottaを使っている人のための本体

税込23,500円、28gで最大30時間、58言語。文字起こしサービスのNottaが出した専用機です。アプリ版との違いと、既にNottaを使っているかどうかで評価が変わる点を整理しました。

文字起こしサービスのNottaが出した専用機です。本体を買うと「スタータープラン」が永久無料で付き、月300分の文字起こしが使えます。

この記事の内容(27項目)
  1. 仕様
  2. 公式の記載は5か所に散っています
  3. 「30時間」と「5時間」は別のことを指しています
  4. 「約30時間」の意味は、機種で変わります
  5. 充電と付属品は、2機種で別物です
  6. 公式のページどうしで食い違っているところ
  7. いちばん大きいのは「無料枠の中身」
  8. スタータープランは、買えないプランです
  9. 300分を超えたときに、できないこと
  10. 有料プランの金額を、税込と税抜で並べる
  11. 月あたりの単価で見ると
  12. 厚さ3.5mm
  13. 本体だけでは文字起こしをしません
  14. 話者識別は、録音の入り口ごとに条件が違う
  15. 文字起こし・要約・書き出しでできること
  16. Nottaを既に使っているかで評価が変わる
  17. データはどこに置かれ、いつ消えるか
  18. AI学習の扱いは、ページによって書いてあることが違う
  19. 認証は ISO 27001 と SOC 2。「準拠」の表明とは分けて読む
  20. 他機種と並べると
  21. PLAUDと並べると、どこで分かれるか
  22. 通話録音は、Type-C充電モデルなら対応
  23. 返品・返金・保証の条件
  24. 無料で試す経路は4つあり、条件が違う
  25. 販売元と、問い合わせ先
  26. 買う前に確かめる7項目
  27. 向く人と向かない人
既に有料で使っている録る手段が増える結果は同じまだ使っていない無料枠つきの本体月300分が付く使うつもりがない選ぶ理由が無い本体が余る
Notta Memo は、Nottaを使うかどうかで意味が変わる。
Notta Memo(Type-C充電・32GB)
Notta Memo Type-C(ブラック)。厚さ3.5mm、28g。裏面はワイヤレス充電ケースに載る形だが、 Type-C版は有線充電のみ。画像はNotta公式ショップの商品ページのもの。

仕様

まず、Notta Memo は2機種あります。ここを混ぜている記事が多く、買うときに数字が合わなくなります。

項目Notta MemoNotta Memo Type-C
価格¥23,500(税込)¥25,500(税込)
充電MagBridge ワイヤレス充電ケース対応有線のみ(ケース非対応)
容量32GB32GB
重さ28g28g
厚さ3.5mm3.5mm
マイクMEMS 4基+骨伝導 1基MEMS 4基+骨伝導 1基
通信Bluetooth/Wi-FiBluetooth/Wi-Fi/USB Type-C(最大800kb/s)
保証1年間1年間

Amazonで「Notta Memo」を検索すると両方が出ます。値段が2,000円違うのは容量でも性能でもなく、 充電のしかたです。

公式の記載は5か所に散っています

Notta Memo の数字を確かめようとすると、1枚のページでは終わりません。公式の記載が5か所に分かれていて、しかも載っている機種が違います。

ページここにしか無いもの
公式ハードウェアページマグネット充電モデルの仕様表・発売日・保証
公式ショップ2機種の商品ページ・価格・特定商取引法に基づく表記
料金プランページソフト側4プランの価格と枠(税込)
法人向けページビジネス/ビジネスPlusの税抜価格
ヘルプセンタースタータープラン・話者識別・返金などの条件

注意が要るのは、公式ハードウェアページに Type-C充電モデルが1行も出てこないことです。ここだけを見て「Notta Memo は1機種」と読むと、Amazonで2,000円高い箱が並んでいるのを見て混乱します。2機種あることは公式ショップ側でしか確認できません。

製品名も、日常の呼び方と公式の表記がずれています。公式ショップの商品名は「Notta Memo AIボイスレコーダー」と「Notta Memo Type-C充電 AIボイスレコーダー」です。「レザー版」という言い方は、Type-C充電モデルのページのFAQに「MagBridgeはワイヤレス専用のレザーバージョン向け」と出てくるだけで、商品名ではありません。この記事では以下、マグネット充電モデルとType-C充電モデルで呼び分けます。

販売チャネルも1か所ではありません。公式ハードウェアページの仕様表は「販売チャネル : Amazon」の1つだけを挙げ、購入ボタンも「Amazonで購入する」です。ただし公式ショップでも同じ23,500円(税込)で売られています。どちらで買っても値段は同じですが、返品の条件が変わります(後述)。

型番(モデル番号)は、どこにも書かれていませんでした。公式ハードウェアページの仕様表、公式ショップの2つの商品ページ、特定商取引法に基づく表記のいずれにも記載を確認できませんでした。商品ページの構造化データ(Shopifyのbarcode・sku)も空でした。会社の備品として型番で管理する必要があるなら、購入前に問い合わせが要ります。

「30時間」と「5時間」は別のことを指しています

ここがいちばん誤解されている数字です。公式ページには両方が書いてあります。

表記意味
録音時間 約30時間貯めておける総量(32GBに入る録音の長さ)
連続録音 最大5時間1回で録りきれる長さ(電池がもつ時間)
スタンバイ 最大28日間録音していないときに待てる長さ

つまり「30時間ぶっ続けで録れる」わけではありません。1回あたりは5時間で、 終日の研修を1本で録る用途だと途中で切れます。

比べると、Anker Soundcore Work は本体のみ8時間・ ケース込み32時間なので、連続で録れる長さは Anker のほうが長い。 Notta Memo が勝つのは薄さ(3.5mm)とマイクの数(MEMS 4基+骨伝導)です。

項目公式の値
文字起こしの精度最大98.86%(公式の公表値)
対応言語最大58言語(リアルタイム表示は主要23言語)
集音距離推奨3m以内
通話録音「通話録音モード」の記載あり
ブラック/シルバー
付属する無料枠スタータープラン(月300分・永久)

集音の推奨が3m以内なのは見落とされがちです。Anker の5m、SwitchBot と比べると短いので、 大きめの会議室で端の席に置くと届きません。

「約30時間」の意味は、機種で変わります

同じ「約30時間」でも、2機種で書かれている場所が違います。ここは公式の中で一貫していないので、原文のまま並べます。

機種公式の原文どこに書いてあるか
マグネット充電「バッテリー容量 : 470mAh(録音時:約30時間・待機時:約28日)」公式ハードウェアページの仕様表
マグネット充電「最大30時間の音声をローカルに録音・保存」公式ショップの商品ページのFAQ
Type-C充電「連続録音時間 最大5時間」/「ストレージ容量/録音時間 32GB/約30時間」公式ショップの仕様表(別々の行)

マグネット充電モデルの仕様表は、30時間を電池の欄に書いています。同じページのFAQも「連続30時間の録音」と書いています。一方でショップの同じモデルのFAQは「最大30時間の音声をローカルに録音・保存」と、容量の話として書いています。

Type-C充電モデルは、この2つをはっきり分けています。「連続録音時間 最大5時間」「スタンバイ時間 最大28日間」「ストレージ容量/録音時間 32GB/約30時間」の3行が別々に並んでいます。両モデルとも内蔵メモリは32GBなので、容量側の「約30時間」は同じ数字になる欄です。

つまり、マグネット充電モデルが本当に連続30時間録れるのかは、公式に一貫した記載を確認できませんでした。終日の研修や講演を1本で録りたいなら、ここは注文前にサポートへ確認する項目です。Type-C充電モデルについては、電池で録り続けられるのは5時間と明記があります。

Type-C充電モデルは、そもそも仕様表に項目が無い欄がいくつかあります。バッテリー容量(mAh)、本体の幅と高さ、フル充電にかかる時間、発売日は、行そのものがありませんでした。マグネット充電モデルは470mAh・86.1×55.1×3.5mm・約1.5時間・2025年6月16日発売と全部書いてあるので、同じ感覚で読むと足りません。

充電と付属品は、2機種で別物です

充電の形は、2機種でいちばんはっきり分かれるところです。

項目マグネット充電Type-C充電
充電方式マグネット充電有線(USB Type-C)
フル充電まで約1.5時間記載を確認できませんでした
MagBridge ワイヤレス充電ケース対応使えない
付属品充電ケーブル、MagSafeケースUSB-Cケーブルへの言及のみ

MagBridgeについては、Type-C充電モデルのFAQが正面から否定しています。「いいえ、ご利用いただけません。MagBridgeはワイヤレス専用のレザーバージョン向け」と書かれています。ケースを先に買ってから本体を選ぶと、組み合わせによっては無駄になります。

マグネット充電モデルの付属品は「充電ケーブル、MagSafeケース」と公式ハードウェアページに記載があります。MagSafeケースが同梱されるので、iPhoneの背面に載せて持ち歩く使い方が想定されています。Type-C充電モデルの同梱物の一覧は、公式ショップの仕様表に行そのものが無く、付属のUSB-Cケーブルへの言及だけを確認できました。

法人向けページでは、Type-C充電モデルが「Notta Memo AIボイスレコーダー(Type-Cケース付き) ¥25,500(税込)」と表記されています。個人向けの商品ページとは書き方が違うので、法人でまとめて調達するときは同梱物を見積書で確認してください。

本体の大きさは、マグネット充電モデルが幅86.1mm×高さ55.1mm×厚さ3.5mm、約28gです。Type-C充電モデルの幅と高さは記載を確認できませんでした。マイクは両モデルともMEMS4基+骨伝導1基で、公式仕様表の推奨録音距離は3メートル以内です。

公式のページどうしで食い違っているところ

上の30時間だけではありません。買う前に効くところで、公式の記載が割れています。どちらが現行かは確認できませんでしたので、両方を並べます。

何が一方の記載もう一方の記載
推奨録音距離「推奨録音距離: 3メートル以内」(ハードウェア仕様表)「5メートル先の音声も明瞭」(ヘルプセンターの比較記事)
有料契約者への特典「特典のスタータープランが適用されません」(ショップのFAQ)「プレミアムワークスペースのオーナー ✅ あり」(ヘルプセンター)
トライアルの解約締切「終了日時の24時間前までに解約すれば料金は一切かかりません」(本文)「トライアル中の48時間前までに解約しない限り年額料金が発生します」(同じ記事の比較表)

距離の差は、会議室の大きさに直結します。3mなら6人掛けのテーブルの中央に置いて端まで届く距離、5mなら中会議室の対角に近い距離で、意味がかなり違います。損をしない側で読むなら3mです。

2つ目は、既にNottaの有料プランを契約している人に効きます。ショップのFAQは「有料プランをご契約中のお客様がNotta Memoをアカウントに連携した場合、特典のスタータープランが適用されません」と書き、ヘルプセンターの「スタータープランとは?」は逆に、プレミアムワークスペースのオーナーにもバインド後に300分が付与されると書いています。300分ぶんを当てにして買うなら、ここは先に問い合わせてください。

3つ目は課金に直結します。同じヘルプ記事の中で、本文と比較表が24時間前と48時間前で割れています。締切が終了時刻より前倒しであることは両方に共通しているので、48時間前を締切として扱うのが安全です。

いちばん大きいのは「無料枠の中身」

Nottaのフリープラン(アプリだけ・本体なし)には、1回の録音が3分までという制限があります。会議は1回30分から1時間なので、この枠では通りません(Nottaの料金)。本体を買うと、この3分の壁が外れます。付いてくるスタータープランは月300分で、1回あたりの制限は別の扱いです。

つまり Notta Memo の価値の一部は、本体そのものより「使える無料枠を手に入れること」にあります。月300分=1時間の会議で5本まで。ここに収まるなら、月額は0円で回せます。

スタータープランは、買えないプランです

Notta Memo に付く月300分の枠は、料金プランページの4段の表には出てきません。単体では購入できず、条件も細かく決まっています。公式ヘルプに「購入はできません — スマートデバイスをバインドすることでのみ付与されます」と記載があります。

条件公式の記載
入手方法単体では購入できない。スマートデバイスの紐づけでのみ付与
紐づけの経路Nottaアプリ(iOS/Android)のみ。Web版では付与されない
解除したとき即座に失効し、フリープランに戻る
複数台つないだとき分数は増えない
ワークスペース自分のワークスペースを持っていることが条件
アドオンスタータープランでは購入できない

5行目が、法人で配るときに効きます。会社が管理するワークスペースにだけ所属している利用者には、スタータープランが付きません。公式ヘルプに「スタータープランを受け取るには自分のワークスペースが必要です」と記載があります。部署でまとめて買って配る計画なら、ここで前提が崩れます。

紐づけの経路も見落とされがちです。「Web版ではバインドやプランの付与はサポートされていません」と書かれているので、最初の設定はスマートフォンのアプリで済ませる必要があります。パソコンだけで完結させるつもりだと、300分が付かないまま使い始めることになります。枠の中身は次のとおりです。

項目スタータープラン
文字起こし月300分
連続録音1回につき最大5時間
ファイルインポート月100ファイル
AI要約月100回
カスタムテンプレート5個
2か国語文字起こし・翻訳/1か国語リアルタイム翻訳月4回/月2回

分数以外は、プレミアムとほぼ同じ数字です。公式ヘルプも「ご利用可能枠の範囲内で、プレミアム会員と同じ機能がすべて使える」と書いています。フリープランの1回3分の壁は、ここには当たりません。

なお、この特典はNotta Memo専用ではありません。公式ヘルプの対象は「Notta Memo・Zenchord1スマートデバイス」で、対象機のどれかを紐づければ付きます。

300分を超えたときに、できないこと

ここがNottaの設計でいちばん硬いところです。分だけを買い足す方法がありません。

やりたいこと公式の回答
分単位で買い足す「文字起こし時間の分単位での追加購入はできません。」
今月だけ増やす「単月で文字起こし時間のみを追加購入することはできません」
同じプランを重ねて買う有効期限が伸びるだけ
余った分を翌月へ回す「当月余った文字起こし時間は、翌月に繰り越せません。」

有効期限は、購入または自動更新日の翌月同日までです。月末に駆け込みで使い切る、という運用にはなりません。

残る選択肢はプレミアムかビジネスへのアップグレードだけです。月によって会議の量が大きく振れる人には、この設計は噛み合いません。300分で足りない月が年に2〜3回あるだけなら、その月だけ月払いのプレミアム(税込1,980円)に上げて戻す、という運用になります。

アドオンも逃げ道になりません。スタータープランではアドオンを購入できないと公式ヘルプに明記があります。買うにはプレミアムかビジネスへのアップグレードが先です。

有料プランの金額を、税込と税抜で並べる

料金プランページは「表示価格は全て税込価格です。」と明記しています。まず税込の側です。

プラン月払い(税込)年払い総額(税込)年払いの月あたり
フリー¥0
プレミアム¥1,980¥14,220¥1,185
ビジネス¥4,180¥30,096¥2,508
エンタープライズ要相談要相談
フリー月120分・1回3分スタータープラン月300分・1回5時間(本体特典)プレミアム月1,800分・年¥14,220ビジネス無制限・年¥30,096エンタープライズ要相談
Nottaの枠は4段。Notta Memoに付くのは、この表の外にある5つ目。

年払いで浮く額は自分で計算できます。プレミアムは1,980円×12=23,760円に対して14,220円なので差は9,540円、ビジネスは4,180円×12=50,160円に対して30,096円なので差は20,064円です(いずれも税込。差額はこちらの計算)。どちらも年払いは月払い12か月ぶんの約7.2か月ぶんにあたり、浮くのは約4.8か月ぶんです。

法人向けページは、同じビジネスプランを税抜で出しています。

プラン年(税抜)月あたり(税抜)税込換算
ビジネス¥27,360¥2,280年¥30,096
ビジネスPlus¥64,800¥5,400

27,360円×1.1=30,096円で、料金プランページの税込表示と一致します。同じものを見ているので、社内で稟議を上げるときは税抜と税込のどちらで書いてある資料なのかを確かめてください。なお法人向けページに併記されている月あたりの額は年間プランを12で割った数字で、1か月単位で契約したときの税抜価格は記載を確認できませんでした。アドオンは別売りです。

アドオン価格中身
Notta Brain¥14,300(税込・12ヶ月分一括)月間8,000クレジット
2か国語文字起こし・翻訳¥2,200/月(月間プラン)
1か国語リアルタイム翻訳¥1,430/月

法人向けページには、Notta Memo本体も「Notta Memo AIボイスレコーダー(Type-Cケース付き) ¥25,500(税込)」として載っています。ソフトと本体をまとめて見積もれる導線がある、という意味です。

月あたりの単価で見ると

金額を並べ替えると、判断の材料が変わります。以下はすべて公式に出ている金額からのこちらの計算です。

プラン年払いの月あたり(税込)月の分数使い切ったときの1時間あたり
スタータープラン¥0300分¥0
プレミアム¥1,1851,800分約¥39.5
ビジネス¥2,508無制限使うほど下がる

プレミアムを月払い(税込1,980円)にすると、使い切ったときで1時間あたり66円です。ただしこれは月1,800分=30時間を全部使った場合の数字で、そこまで使う人は多くありません。月300分(5時間)しか使わないなら、年払いのプレミアムでも1時間あたり237円になります。

本体代も月に均すと見え方が変わります。23,500円を2年で割ると月979円、3年なら月653円です。スタータープランの月300分に収まるなら、これが実質の月額です。プレミアムの年払い(月1,185円)と並べると、2年使えば本体のほうが安く、しかも録る道具が手元に増えます。

この計算が成り立つのは月300分に収まる場合だけです。超えた月にプレミアムへ上げると、本体代とプラン代の両方を払うことになります。300分をどれくらいの頻度で超えるかを、買う前に見積もってください。

厚さ3.5mm

100円玉2枚ぶんの厚さです。胸ポケットやパスケースに入れても膨らまないのが、この機種の見た目上の特徴になります。重さは28gで、この記事で扱っている機種の中ではいちばん重い部類です(Anker本体10g/PLAUD NotePin 16.6g/SwitchBot 16.8g)。ただし薄いので、体感の邪魔になりにくい。

連続30時間は長いほうです。終日の研修や、複数日の出張を録りっぱなしにする使い方でも足ります。

本体だけでは文字起こしをしません

Notta Memo は録音機です。文字起こしと要約はNottaのサービス側で行われます。公式ハードウェアページのデータ同期方式は「Bluetooth & Wi-Fi」で、録ったものをアプリへ送ってから処理されます。

Memoで録るアプリへ同期文字起こしAI要約
紫が本体の仕事。残りはすべてNottaのサービス側で起きる。

Type-C充電モデルは、これに有線が加わります。接続方式は「Bluetooth / Wi-Fi / USB Type-C(3通りの同期に対応)」で、Type-C転送は最大800kb/s。2,000円の差の中身は、充電の形と、この3つ目の同期経路です。

ただし有線に対応するかは個体で違います。公式ヘルプは、シリアル番号の6〜9桁目が「2546」以上なら有線転送に対応し、未満なら対応しないと書いています。中古や在庫品を買うなら、この4桁を確認してください。

有線に対応する個体は、Notta Web版からも接続・有効化できます。別のヘルプ記事に「Notta Memoは、NottaアプリだけでなくNotta Web版からも接続・有効化できます。」と記載があり、事前準備として有線接続対応のNotta Memoと専用ケーブルが挙げられています。ただし購入特典の付与はWeb版では行われないので、最初の紐づけはアプリで済ませてください。

本体だけでリアルタイムに文字起こしを表示するかどうかは、公式に記載を確認できませんでした。公式は「Nottaアプリ連携でリアルタイム文字起こし」と書いています。つないだ先の対応環境はこうです。

種類対応
モバイルiOS 10.0以降/Android OS 7.0以降
デスクトップWindows 10以降(64bit推奨)/macOS 11(Big Sur)以降
ブラウザChrome・Edge・Safariの最新安定版

タブレットもモバイルアプリで使えると公式ヘルプに記載があります。

話者識別は、録音の入り口ごとに条件が違う

話者識別はあります。公式ヘルプに「はい、Nottaには話者識別機能が搭載されています。」と明記があり、料金プランページの比較表でもフリーを含む4プラン全部に印が付いています。無料プランで話者が分かれるのは、この価格帯では開放的なほうです。

ただし、効く条件は録音の入り口ごとに違います。

入り口条件
マイク録音(リアルタイム文字起こし)発話言語が日本語の場合のみ。最大10名
Chrome拡張機能によるタブ録音同上
ファイルアップロード/画面収録全言語。最大10名
Notta Bot(Web会議)参加者アカウント単位で識別。人数上限なし

Notta Memo から同期した録音がこの表のどの行に当たるかは、明記を確認できませんでした。公式ハードウェアページには「文字起こし完了後に自動で話者が識別されます」とあり、話者識別はスタータープランの特典一覧にも入っています。人数の上限については、両モデルの商品ページとも「話者を正確に識別」とあるだけで、数の記載を確認できませんでした。

ファイルをアップロードして話者識別を使う場合は、扱える長さが縮みます。通常は5時間まで、話者識別を使うと3時間までと公式ヘルプに記載があります。3時間を超える録音を話者ごとに分けたいなら、先に分割が要ります。

なお、文字起こし精度の公表値「最大98.86%」については、測定条件(音源・言語・評価方法)の記載を公式ページに確認できませんでした。この数字だけで機種を決めない方が安全です。

文字起こし・要約・書き出しでできること

対応言語は58言語です。公式ヘルプの導入文は「Nottaは日本語・英語など58言語に対応しています。」と書いています。一覧は58行あり、並びは英語名のアルファベット順で、日本語は28番目に出てきます。Notta Memo の仕様表はこれに加えて「最大58言語(主要23言語は2言語同時の文字起こし・翻訳に対応)」と書いており、2言語同時が効くのは主要23言語です。

入力の経路は5つあります。ローカルファイルのインポート、マイク録音のリアルタイム文字起こし、画面収録、Chrome拡張機能によるタブ録音、そしてWeb会議ボット。ボットはZoom・Teams・Google Meet・Webexが対象で、料金プランページの比較表では全プランに印が付いています。アップロードの上限はこうです。

種類上限
音声ファイル1GBまたは5時間の、小さい方
動画ファイル10GBまたは5時間の、小さい方
話者識別を使う場合3時間まで

対応形式は、音声がwav・mp3・m4a・caf・aiff・wma・mda、動画がavi・rmvb・flv・mp4・mov・wmv・webm・3gp・mtsです。手元の古い録音を流し込みたい人には、ここが広いのは効きます。

AI要約はテンプレートを選んで生成する方式で、全プランで使えると公式ヘルプに記載があります。テンプレートについては商品ページ側に「30種以上のテンプレで一発整形」「商談、定例会、インタビューなどシチュエーションに合わせて要約形式を選択。」とあり、「数時間の議論でも、AIが瞬時に決定事項・ToDoを抽出。」と書かれています。

要約には条件が2つあります。生成には最低200文字以上のテキストが必要です。そして音声が90分未満のときだけ、チャプターや行動項目などの一部にタイムスタンプが入り、Web版ではクリックで文字起こしの該当箇所へ飛べます。90分を超える会議では、この飛べる導線が無くなります。長い会議ほど原文を当たりたくなるので、ここは実務で効きます。

書き出せる形式は5種類です。

種類形式
文書テキスト(.txt)/Word(.docx)/PDF(.pdf)
表・字幕Excel(.xlsx)/字幕用テキスト(.srt)
メディア音声(.mp3/.wav)/動画(.mp4)

書き出しはプレミアムプラン以上で利用できる、と公式ヘルプに明記があります。料金比較表でも、フリープランには「文字起こしデータのダウンロード」の印が付いていません。一方でスタータープランは「ご利用可能枠の範囲内で、プレミアム会員と同じ機能がすべて使える」と書かれているので、Notta Memo を紐づけている間はこの範囲に入ります。

Nottaを既に使っているかで評価が変わる

既に有料プランを使っている人にとっては、録る手段が1つ増えるだけです。文字起こしの結果も、貯まる場所も同じ。スマートフォンの電池と容量を使わずに済む、というのが得られるものです。

まだ使っていない人にとっては、本体代23,500円で「月300分の無料枠つきのサービス」を買う形になります。同じ枠をアプリだけで得ようとすると、プレミアムプランで月1,980円(年払いなら月1,185円)です。Nottaを使うつもりが無い人には、この本体を選ぶ理由がありません。処理はNottaのサービスで行われるので、乗り換えたくなったときに本体が余ります。

データはどこに置かれ、いつ消えるか

保管先はAWSです。公式ヘルプに「データセンターとしてAmazon Web Serviceを使用しております」「お客様のデータは東京のデータセンターに保管されます。」と記載があります。保存先のリージョンを利用者側で指定できるかについては、公式に記載を確認できませんでした。

バックアップも国内のデータセンターに保存され、保存されたデータは既定で暗号化される、通信はHTTPSで暗号化される、と公式のセキュリティページに記載があります。

文字起こしデータの保管期間に期限はありません。公式ヘルプは「お客様の文字起こしデータはNottaのサーバー上に永続的に保存され、いつでもアクセス・閲覧が可能です。」と書いています。手動削除・ワークスペース削除・アカウント削除のいずれかを行わない限り、自動では消えません。

消えるとき、または読めなくなるときは3つです。

きっかけ何が起きるか
有料プランの期限切れデータは残るが、本文は冒頭3分ぶんしか読めなくなる
Notta Memo の紐づけ解除本体内の録音データがすべて削除される。特典も即失効
退会すべてのデータが削除される。復旧不可。完了通知は通常3〜4日

1つ目が、いちばん効きます。有料プランをやめてもデータの保持は「永久保存」と書かれていますが、期限が切れると冒頭の3分部分しか見られなくなる、と公式ヘルプに記載があります。過去の議事録を資産として持っておきたいなら、解約する前に書き出しておく必要があります。書き出しはプレミアム以上の機能なので、順番を間違えると出せません。

2つ目は本体側です。Notta Memo は1台につき1アカウントにしか紐づかず、「デバイス内に保存されている録音データはすべて削除されます」と公式に記載があります。人に譲る、部署で使い回すといった運用では、中の録音が消えることを前提にしてください。

第三者提供については、プライバシーポリシーが、同意した場合や事業承継の場合など列挙された条件下で「ユーザー情報であっても第三者(日本国外にある者を含みます)に提供する場合がございます。」と書いています。

AI学習の扱いは、ページによって書いてあることが違う

ここは1か所だけ読むと結論が変わります。公式の中で、読み手に伝わる内容が食い違っています。

ページ書いてあること
プライバシーポリシー音声認識エンジンを提供する第三者パートナーが「お客様がご利用のプランに応じて、お客様の音声データを音声認識トレーニングに利用する場合があります」
料金プランページの比較表「AI学習なし」に印が付くのはエンタープライズのみ。フリー・プレミアム・ビジネスの3列は非対応の印
法人向けページ/ヘルプビジネスPlusにも「AI学習なし」が付く。ヘルプも「エンタープライズプラン」および「ビジネス Plus」でAI学習なしの環境を提供、と書く
ショップの製品ページのFAQ「明示的な許可なしにAIモデルの学習に使用されることはありません。」

対象になっているのは音声認識エンジンです。同じヘルプ記事は「いずれのプランでも音声認識以外のAI機能にAI学習にはデータを提供しておりません」とも書いています。要約や翻訳の側ではなく、音声を文字にする部分のパートナーが利用プランに応じて学習に使う場合がある、というのが公式の説明です。

そのパートナー企業の社名と、処理が行われるサーバーの所在国は、公式に記載を確認できませんでした。プライバシーポリシーはパートナーのAPIを使うと書くだけです。東京のAWSと明記されているのは、Notta自身の保管先の話であって、音声認識の処理先ではありません。

料金プランページの比較表を素直に読むと、「AI学習なし」を契約で押さえられるのはエンタープライズ、法人向けページを足すとビジネスPlusの2つです。Notta Memo に付くスタータープランや、個人向けのプレミアムはここに入りません。同じ比較表では「自動削除」も同様にエンタープライズのみに印が付いています。

社外に出せない会議で使うつもりなら、ここは購入前に確認する項目です。ショップのFAQの一文だけを根拠に社内へ説明すると、料金プランページの比較表と食い違います。

認証は ISO 27001 と SOC 2。「準拠」の表明とは分けて読む

調達の審査に出すなら、認証と「準拠」の表明は別のものとして扱う必要があります。番号まで公表されているのは2つです。

種類公式の記載
ISO/IEC 27001:2022認証番号123133。初回登録2023年9月14日、最終更新2026年2月3日。範囲は「Webサービスの開発及び運用」
SOC 2Type1を2022年9月29日に取得、Type2を2023年2月12日に受領
HIPAA・GDPR・APPI・CCPA「準拠」の表明のみ。認証を取得したとは書かれていない

2023年の公式リリースでは、規格がISO/IEC 27001:2013、認証番号が122287と告知されていました。2022年版への更新にともなって番号が変わっています。古い記事に載っている122287で照会しても、現行の登録には当たりません。

確認先として、Notta自身はISMS-AC(isms.jp)ではなくIAF CertSearchを案内しています。ヘルプに「以下のURLにアクセスし、会社名または認証番号を入力して検索してください。」とURLが載っています。

こちらでも独立に確かめようとしましたが、できませんでした。ISMS-ACの認証取得組織検索では、社名でも認証番号122287・123133でも該当が0件でした(同じ検索で他社は正常に出るので、検索そのものは動いています)。ISMS-ACは同センター認定の認証機関を通じた組織だけを載せるため、別の認定機関経由なら載らないこと自体は矛盾しません。IAF CertSearchはJavaScriptとCAPTCHAを要するため照会できませんでした。つまり認証番号については、Nottaの公表を確認した状態です。証跡が要る調達なら、認証書の写しを直接求めてください。

他機種と並べると

本体価格連続録音無料枠重さ
SwitchBot AIマインドクリップ¥19,98020時間月300分16.8g
Notta Memo¥23,50030時間月300分28g
Anker Soundcore Work¥26,990本体8時間/ケース込32時間月300分本体10g
PLAUD NotePin¥27,50020時間月300分16.6g

無料枠と連続録音のバランスでは、悪くない位置にあります。

PLAUDと並べると、どこで分かれるか

同じ「本体+月300分の無料枠」という形の代表がPLAUDです。日本語の公式サイト(jp.plaud.ai)があり、円建て・税込で売っています。並べると、価格帯はPLAUDのほうが上です。

機種通常価格(税込)電池連続録音容量
Notta Memo(マグネット充電)¥23,500470mAh約30時間(電池欄の記載)32GB
Notta Memo(Type-C充電)¥25,500記載なし最大5時間32GB
Plaud Note¥27,500400mAh最大30時間64GB
Plaud NotePin¥27,500270mAh最長20時間64GB
Plaud Note Pro¥30,800500mAh通常20時間/音声強化30時間/長時間駆動50時間64GB

Plaud NotePin S は通常価格28,600円(税込)です。ここに載せたのはすべて通常価格で、期間限定の値引きは含めていません。取材時点でPLAUDの各機種には割引価格が出ていましたが、同じ機種が別の商品ページで違う割引率になっていることもあり、比べる基準になりません。Notta側も同じで、時期によって出る値引きを混ぜると条件が揃いません。定価どうしで比べてください。

有料に上がったときの条件も違います。

無料枠有料プラン
Notta月300分(本体特典)プレミアム 年¥14,220(月1,800分)/ビジネス 年¥30,096(無制限)
PLAUD月300分(全機種に付属)プロ 年¥16,800(月1,200分)/無制限 年¥40,000(1日24時間まで)

無料枠は同じ月300分です。有料に上げたときの年額はNottaのプレミアムが2,580円安く、しかも分数は600分多い。文字起こしの量あたりの金額で見ると、Notta側が有利です。

逆に、本体の素性はPLAUDのほうが上に書かれています。ローカルストレージが64GBで倍あり、Plaud Note Proの長時間駆動モードは最大50時間、Plaud Noteは最大30時間の連続録音です。フル充電は2時間。長く録ることそのものが目的なら、PLAUDを見るほうが素直です。

PLAUDの取得認証(ISO 27001など)と登録番号は、今回は調べていません。価格・録音時間・無料枠しか確認していないので、その軸では比べられません。

通話録音は、Type-C充電モデルなら対応

ここも機種で違います。Type-C充電モデルは、本体のスイッチで「通話録音モード」と「会議録音モード」を切り替えられると公式に書かれています。標準モデルについては記載を確認できませんでした。電話の記録が目的なら、Type-C充電モデルを選ぶか、購入前に問い合わせてください。

なお、通話を録るだけであれば iPhone標準の電話アプリが使えます(日本でも対応。文ごとに話者も分かれます)。専用機を買う前に一度試す価値があります(やり方)。


Nottaの料金の全体像は別記事、機種を横断した選び方はAIレコーダーはどれを買うかにあります。仕様と価格は2026年9月2日時点の公式ページの表示です。ClaudeやChatGPTのような外部のAIから議事録を読ませる繋ぎ方はNottaを含む5社で作りが違い、MCP対応の議事録サービス比較に並べました。

返品・返金・保証の条件

本体とソフトで、返せる条件がまったく違います。ここを混ぜると詰みます。

買ったもの返金の条件
ハードウェア(公式ショップ)到着後30日以内・未開封未使用の自己都合返品のみ。返送料は購入者負担
発送前の注文理由の有無を問わずキャンセル可
Web版で買った有料プラン原則として払い戻しに対応しない。請求書払い(法人契約)も同じ
iOS/Androidのアプリ内課金AppleとGoogleの手続きへ回される

商品ページには「30日間返品保証」の表示が出ていますが、これだけでは足りません。返金ポリシーの本文は、自己都合の返品を「商品到着後30日以内」かつ「未開封・未使用の商品を当社にご返送」に限り、返送料は購入者負担としています。

開封して使ってみて合わなかった場合に、この30日間返品保証がどこまで適用されるかは、記載を確認できませんでした。返金ポリシーは不具合時の対応を別途としていますが、開封後の自己都合返品の可否は明記がありません。試してから決めたい人にとって、ここは無視できない差です。

ソフト側はさらに硬く、Web版で買った有料プランの払い戻しには原則として対応していない、と公式ヘルプに明記があります。年払いを選ぶなら、月払いで1か月試すか、無料トライアルで確かめてからにしてください。iOSアプリ版・Androidアプリ版で買った場合の返金は、AppleとGoogleの手続きに回されます。

製品保証は1年間です。公式ハードウェアページに「1年間の製品保証」とあり、「保証期間は、お住まいの国や地域の法律に準じます。」と書かれています。

在庫については、ストアの一覧ページに「入荷待ち」の文字列がある一方、商品ページの構造化データはInStockを返しており、どちらが実際の状態かを確定できませんでした。日付の決まった会議に間に合わせたいなら、注文前に確認してください。

無料で試す経路は4つあり、条件が違う

本体を買う前に、ソフトの側だけを確かめられます。ただし4つの経路は期間も分数も終わり方も違います。

経路期間分数終わったら
フリー会員無期限月120分(1回3分)そのまま
アプリの無料トライアル3日間1,800分解約しないと年額料金が発生
Web版の無料トライアル3日間300分終了前に解約しないと年額料金が発生
友達招待の無料トライアル3日間120分課金されず、自動でフリー会員に戻る

発生するのは月額ではなく年額です。プレミアムなら14,220円(税込)が一度に立ちます。3日間という短さと年額という重さの組み合わせなので、カレンダーに解約日を入れてから始めてください。

締切の書き方が食い違っていることは前述のとおりです。アプリ版について、本文は「無料トライアル終了日時の24時間前までに解約すれば料金は一切かかりません。」と書き、同じ記事の比較表は「トライアル中の48時間前までに解約しない限り年額料金が発生します」と書いています。Web版は「トライアルが終了する前に解約しない限り」で、こちらは期間中でかまいません。

課金の心配なしに触りたいだけなら、フリー会員がいちばん安全です。1回3分の壁はありますが、期限も課金もありません。会議まるごとを通したいなら3日間のトライアルですが、そのときは解約の締切を先に決めてください。

販売元と、問い合わせ先

2〜3万円のハードウェアを買うので、どこに連絡すればいいかは先に押さえておく価値があります。

項目記載
会社名Notta株式会社
設立2022年5月25日
代表者Ryan Zhang
資本金900万円
所在地〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目13 J.NODE神保町4階
電話・登録番号03-6820-6068/適格請求書発行事業者 T5010001226919

ストアの特定商取引法に基づく表記も、同じ会社名と電話番号です。ただし項目名は「販売業者」ではなく「会社名」で、運営統括責任者の記載はありません。住所の表記も会社概要ページの「1丁目13」ではなく「神田神保町1-13 J.NODE神保町4階」です。問い合わせ先のメールアドレス(shop-support@notta.ai)は、特商法の表の中ではなくページ下部のフッターに載っています。

もう1つ、法人名が2つ出てきます。特商法表記は「Notta株式会社」ですが、同じストアの返金ポリシーは主体を「NOTTA PTE. LTD.」と表記しています。返品や返金でやり取りするときは、どちらに対する請求として扱われるのかを最初に確認してください。

買う前に確かめる7項目

ここまでの内容を、注文前のチェックリストにまとめます。

  1. 2機種のどちらか。マグネット充電(税込23,500円)かType-C充電(税込25,500円)か。差は充電の形と有線同期の有無
  2. 有線同期が要るなら、シリアル番号の6〜9桁目が「2546」以上か
  3. 既に有料プランを契約しているなら、特典が付くのか。ここは公式の記載が食い違っています
  4. 自分のワークスペースを持っているか。会社管理のワークスペースだけの人には特典が付きません
  5. 紐づけはスマートフォンのアプリで行うこと。Web版では特典が付きません
  6. 月300分で足りるか。足りない月に分だけ買い足すことはできません
  7. 返品条件を先に読むこと。未開封・未使用に限られ、返送料は購入者負担です

7つのうち4つが、本体ではなくアカウント側の話です。Notta Memo は、本体を選ぶ買い物というより、Nottaの使い方を決める買い物です。

向く人と向かない人

向く

  • 既にNottaの有料プランを使っている。録る手段が1つ増えるだけなので、期待と結果がずれません
  • 会議が月5本(300分)以内に収まる。月額を増やさずに回せます
  • 英語や中国語が混じる会議がある。58言語対応で、主要23言語は2言語同時
  • 胸ポケットやパスケースに入る薄さが要る。3.5mm・約28gはこのクラスで薄い部類です
  • 手元に古い録音ファイルが溜まっている。対応形式が広く、音声は1GBまたは5時間まで通せます

向かない

  • Nottaを使うつもりが無い。処理はNottaのサービス側なので、乗り換えると本体が余ります
  • 終日の研修や講演を1本で録りたい。Type-C充電モデルは連続5時間、マグネット充電モデルの30時間は公式の記載が一貫していません
  • 会議室が広く、離れた席まで確実に拾いたい。推奨3m以内(ヘルプの比較記事は5mと書いており、公式内で食い違う)
  • 会社が管理するワークスペースにだけ所属している。特典のスタータープランが付きません
  • 「AI学習なし」を契約で押さえたい。料金プランページの比較表ではエンタープライズのみ、法人向けページを足してもビジネスPlusまでです
  • 月によって会議の量が大きく振れる。分の買い足しも繰り越しもできません
  • 開封して試してから返品したい。返金ポリシーは未開封・未使用に限っています
  • 型番で資産管理する必要がある。記載を確認できませんでした

購入の判断で効くのは、結局「Nottaを使うか」の一点です。本体の出来ではなく、その先のサービスを使い続けるかどうかで価値が決まります。対面の会議をiPhone1台で完結させたい人向けの選択肢としてはRecoryもありますが、Web会議が中心ならNottaのほうが素直です。

この記事に書いた仕様・価格・ヘルプの記載は、2026年9月2日時点の公式サイトの表示です。価格はすべて公式ページの表記どおりで、期間限定の値引きやクーポンは含めていません。

よくある質問

Notta Memo の価格はいくらですか

公式ショップの表示で税込23,500円です。購入すると「スタータープラン」が永久無料で付き、月300分の文字起こしが使えます。

Notta Memo とNottaのアプリは何が違いますか

処理は同じNottaのサービスで行われるので、文字起こしの結果は基本的に同じです。違うのは録る側で、専用機は身につけて使え、電池と容量をスマートフォンから切り離せます。

無料枠の月300分を超えたらどうなりますか

プレミアムプラン(月払い税込1,980円、年払いなら月あたり1,185円)で月1,800分になります。フリープランの1回3分の制限は、Memoの購入特典であるスタータープランには当てはまりません。

Notta Memo は2機種ありますが、どちらを買えばいいですか

マグネット充電モデルが税込23,500円、Type-C充電モデルが税込25,500円です。差は充電の形と同期の経路で、容量(32GB)・重さ(約28g)・厚さ(3.5mm)・マイク構成は同じです。Type-C充電モデルはBluetooth・Wi-Fiに加えてUSB Type-Cでの有線同期(最大800kb/s)に対応する一方、MagBridgeワイヤレス充電ケースは使えないと公式FAQに明記があります。

Notta Memo のスタータープランはずっと無料で使えますか

紐づけている間は無料で月300分が使えます。ただし単体では購入できず、Nottaアプリ(iOS/Android)でデバイスを紐づけたときだけ付与されます。Web版では付与されません。紐づけを解除すると即座に失効してフリープランに戻り、複数台つないでも分数は増えません。自分のワークスペースを持っていない人(会社が管理するワークスペースにだけ所属している人)にも付きません。

Notta Memo は連続で何時間録音できますか

Type-C充電モデルは「連続録音時間 最大5時間」と公式仕様表に明記があります。マグネット充電モデルは「バッテリー容量 : 470mAh(録音時:約30時間・待機時:約28日)」と電池の欄に書かれていますが、公式ショップの同モデルのFAQは同じ30時間を「最大30時間の音声をローカルに録音・保存」と容量側の言い方で書いており、公式に一貫した記載を確認できませんでした。

Notta の月300分を超えたら、分だけ買い足せますか

できません。公式ショップの商品ページに「文字起こし時間の分単位での追加購入はできません。」、公式ヘルプに「単月で文字起こし時間のみを追加購入することはできません」と記載があります。同じプランを重ねて買っても有効期限が伸びるだけで、余った分の翌月への繰り越しもできません。選択肢はプレミアム(月払い税込1,980円)かビジネス(月払い税込4,180円)へのアップグレードです。

Notta を解約すると、過去の文字起こしは読めなくなりますか

データ自体は残ります。公式ヘルプはサブスク終了後のデータ保持を「永久保存」と書いています。ただし期限が切れると本文は「冒頭の3分部分しか見られなくなります」と明記があります。書き出し(.txt/.docx/.srt/.pdf/.xlsx)はプレミアムプラン以上の機能なので、残したい議事録は解約する前に書き出す必要があります。

Notta Memo で録った音声はAIの学習に使われますか

公式の中で記載が食い違っています。プライバシーポリシーは、音声認識エンジンを提供する第三者パートナーが「お客様がご利用のプランに応じて、お客様の音声データを音声認識トレーニングに利用する場合があります」と書いています。料金プランページの比較表で「AI学習なし」に印が付くのはエンタープライズだけで、法人向けページを足すとビジネスPlusにも付きます。一方でショップの製品ページのFAQは「明示的な許可なしにAIモデルの学習に使用されることはありません。」と書いています。

Notta Memo は開封後でも返品できますか

公式ショップの返金ポリシーは、自己都合の返品を「商品到着後30日以内」かつ「未開封・未使用の商品を当社にご返送」に限り、返送料は購入者負担としています。商品ページの「30日間返品保証」の表示だけでは条件が読み取れません。開封後の自己都合返品がどこまで認められるかは、公式に記載を確認できませんでした。注文から発送までの間なら、理由を問わずキャンセルできます。

Notta は話者を何人まで見分けられますか

録音の入り口によって違います。公式ヘルプによると、マイク録音のリアルタイム文字起こしとChrome拡張機能によるタブ録音は発話言語が日本語の場合のみで最大10名、ファイルアップロードと画面収録は全言語で最大10名、Notta BotによるWeb会議は参加者アカウント単位で識別し人数上限がありません。Notta Memo から同期した録音がどれに当たるかは、公式に記載を確認できませんでした。

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