出られなかった会議に追いつく——読む順番を決める
欠席した会議、遅れて入った会議、途中で抜けた会議。全文を読むのがいちばん遅い方法です。5分で追いつくための読む順番と、記録が無い場合の現実的な手だてを書きました。

欠席した会議、遅れて入った会議、途中で抜けた会議。追いつくのに時間がかかるのは、たいてい読み方の問題です。読む量が多いからではなく、読む順番を決めていないからです。
全文を頭から読むのが、いちばん遅い方法です。1時間の会議は2.5万〜3.5万字あり、頭から読むだけで50分以上かかります。
読む順番
この順で見れば5分で足ります。上から順に見て、必要が無くなった時点で止めてください。
| 順番 | 見るところ | なぜ |
|---|---|---|
| 1 | 決定事項 | ここが変わっていなければ、あとは経緯 |
| 2 | 自分に関係するアクション | 自分の宿題が増えていないか |
| 3 | 次回の議題 | 次に何を準備するか |
| 4 | 1の根拠になった箇所 | 納得できないときだけ、文字起こしへ戻る |
| 5 | 全体 | ここまで見て時間が余ったら |
多くの場合、1と2だけで終わります。3を見るのは、次回も出る会議のときだけで足ります。
4に戻るときのコツ
決定に納得できない、または前提が分からない場合だけ、文字起こしに戻ります。このとき全文を読まないでください。決定事項に時刻が付いていれば、その時刻の前後だけ読めば足ります。議事録の一行から音声の該当箇所へ飛べる形になっていると、ここが速い。
時刻が無い場合は、決定に出てきた固有名詞で検索してください。ただし言い方が違うと引っかかりません。会議で「例の件」と呼ばれていたものは、その語でしか出てきません(検索が効かない理由)。
記録が無い場合
出席者に聞くしかありませんが、聞き方で時間が変わります。「何を話しましたか」は最悪の聞き方です。相手は全部を要約しなければならず、たいてい「特に大きな話は無かったです」で終わります。そして重要な決定が漏れます。範囲を切って聞いてください。
- 「私に関係する決定はありましたか」
- 「◯◯の件は、結論が出ましたか」
- 「次回までに何かやることはありますか」
この3つで、実務に必要なことはほぼ埋まります。
急に出られなくなったとき
先に連絡の話をしておきます。欠席の連絡は、追いつく準備でもあります。
お世話になっております。本日15時からの◯◯の打ち合わせですが、急な対応が入り欠席させていただきます。 決定事項と、私に関係するアクションがありましたら、後ほど共有いただけますと助かります。 次回は出席いたします。
この3行目までを書いておくと、戻ってきたときに読むものが揃っています。「欠席します」だけだと、追いつく作業を自分で一から始めることになります。社内の定例なら1行で構いません。大事なのは「何を共有してほしいか」を書くことで、相手が要約に迷わずに済みます。
遅れて入ったとき
会議中に追いつく必要がある場面です。ここは記録では埋まらないので、口で聞くしかありません。
入った直後に「途中から失礼します、ここまでの結論だけ教えてください」と聞くのが、結局いちばん速い。黙って聞きながら推測すると、最後まで前提を取り違えたままになります。進行中に「ここまでのまとめ」を出せる仕組みがある場合は、それを見てから合流するほうが会議を止めません。
毎回出席しなくてよくする
そもそもの話ですが、記録が確実に残る状態を作ると、出席の判断ができるようになります。「出ないと分からない」から全部出ている会議が、たいていの組織にはあります。記録があれば、そのうちのいくつかは出なくてよくなる。会議を減らすより、出席者を減らすほうが現実的です。そのためには、記録が毎回・確実に・読める形で残っている必要があります。担当者が忙しいときだけ抜ける、という状態では判断に使えません。
追いつく側ではなく、渡す側にいるなら
欠席者がいる会議を主催する場合、渡し方で相手の時間が変わります。相手が5分で終わるか30分かかるかは、こちら側で決まります。
- 議事録のリンクだけ送らない。決定事項の3行を本文に貼る
- 相手に関係するアクションがあるなら、そこだけ抜き出して名指しで書く
- 「詳細は議事録参照」で終わらせない
これをやるかどうかで、読まれる率がまったく違います(届き方の問題)。手間は1分ですが、効果はいちばん大きい部分です。
そもそも出る必要のある会議かを分ける話は無駄な会議を減らすにまとめました。
追いつくための材料は、その会議が記録されていて初めて手に入ります。録り方の入口は録音の仕方にあります。
過去の会議に質問して引く方法はこちらにまとめました。
よくある質問
欠席した会議の内容に早く追いつく方法はありますか
読む順番を決めることです。決定事項、自分に関係するアクション、その根拠になった箇所の順で見れば5分で足ります。全文を頭から読むのがいちばん遅い方法です。
会議の記録が無い場合はどうすればいいですか
出席者に聞くしかありませんが、聞き方で時間が変わります。「何を話しましたか」ではなく「私に関係する決定はありましたか」と範囲を切って聞いてください。
毎回出席しないと不安な会議はどうすればいいですか
記録が確実に残る状態を作れば、出席の判断ができるようになります。出ないと分からない会議は、出ないと分からないままにしておく理由がありません。
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