iOS 26の通話録音は、話者を分けて文字にする
iPhoneの標準機能で通話を録音でき、文字起こしまで出ます。しかもこの文字起こしは文ごとに話者を識別します。対面の会議では分けないのに通話では分ける、その理由と、使うときの条件を整理しました。

iPhoneの標準機能で通話を録音できるようになり、iOS 26では日本語の文字起こしと要約まで来ました。
そして、あまり知られていない事実があります。
この文字起こしは、文ごとに話者を分けます。
Appleの公式ガイドに「文字起こしでは、それぞれの文の話者が識別されます」と書かれています。同じiPhoneのボイスメモには話者の区別が無いのに、通話では分かれる。この差には理由があるので、そこから説明します。
なぜ通話では分けられるのか
電話は、自分の声と相手の声が別々の音として届くからです。回線の構造上、こちらのマイクが拾った音と、相手から送られてきた音は、最初から別のデータです。「どちらが話したか」を推定する必要がありません。分けるのではなく、最初から分かれている。
対面の会議は逆です。1本のマイクに全員の声が混ざって入ってきます。ここから話者を割り出すのは、音の特徴から推定する仕事で、まったく難易度が違います(詳しくはこちら)。同じ「話者分離」という言葉で呼ばれていても、通話の話者分離は、対面の話者分離よりずっと簡単な問題です。
使うときの条件
日本で使えます。Appleの機能提供状況のページに「通話録音:日本語」「通話の文字起こし:日本語(日本)」と記載があります。一部の国と地域では利用できませんが、日本は対象外です。手順は単純です。
- 通話中の画面から録音を開始(iOS 26では「…」メニューの中)
- 「この通話は録音されます」という趣旨のアナウンスが双方に流れます
- 通話を終えると、録音はメモアプリに保存されます
- 文字起こしと要約もそこに付きます
アナウンスは消せません。これは不便に見えて、記録の道具としては利点です。「黙って録っていた」という状況にはなりにくい作りです。ただし、録ったあとの扱いは別に決める必要があります。
何に使えるか
電話商談・電話面談の記録が本命です。話者が分かれているので、「どちらが何を言ったか」が最初から確定しています。対面の録音では、そこが最も崩れやすい部分でした。通話は、記録の条件としてはむしろ良いわけです。
弱点は音質のほうで、通話の音声は対面の録音より帯域が狭く、相手の環境音も乗ります。金額や期日のような大事な箇所は、文字起こしを鵜呑みにせず音声で確かめてください。
議事録の形にしたいなら
iOS 26の要約は便利ですが、決定・宿題・担当に整理された議事録とは別物です。商談の記録として残すなら、もう一段階が要ります。
メモアプリの通話録音は、共有メニューから音声ファイルとして書き出せます。「"ファイル"に保存」でファイルアプリに置けば、あとは手元の音声ファイルの文字起こしと同じ流れです。
Recoryに取り込む場合も同様で、書き出したファイル(m4a)は対応形式に入っています。ただしRecory自身が通話を録音することはできません(iOSがサードパーティのアプリに通話音声を渡さないため)。録るのは標準機能、議事録にするのがこちら、という分業になります。
注意しておくこと
社内の規程が先です。顧客との通話の録音、および外部サービスでの処理について決まりがある会社は多いので、個人の判断で始める前に確認してください。
「バレずに録る」方向の工夫はしないでください。アナウンスを回避する手段を探し始めた時点で、それは記録ではなく別の何かです。この記事はその用途には書いていません。
手順のより詳しい説明はiPhone標準の通話録音に、対面でなぜ話者が分かれないのかはこちらにまとめました。通話ではなく留守番電話のメッセージを文字で読む方法は、iPhoneの留守番電話を文字で読むに分けて書きました。
よくある質問
iPhoneの通話録音は日本でも使えますか
使えます。Appleの機能提供状況のページに「通話録音:日本語」「通話の文字起こし:日本語(日本)」と記載されています。一部の国と地域では利用できませんが、日本はその対象に含まれていません。
通話の文字起こしは誰の発言かを分けますか
分けます。Appleの公式ガイドに「文字起こしでは、それぞれの文の話者が識別されます」と明記されています。ボイスメモの文字起こしには話者の区別がないので、同じiOSでも扱いが違います。
録音した通話はどこに保存されますか
メモアプリです。通話録音として保存され、そこから再生と文字起こしの確認ができます。共有メニューから音声ファイルとして書き出せるので、ほかのアプリに渡すこともできます。
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