1時間の会議は何文字になるか——文字起こしの分量早見表
会議1時間の文字起こしはおよそ2.5万〜3.5万字。原稿用紙で60〜90枚です。要約すると500字。この分量感覚があると、無料枠の判断も、読む・読ませる設計も一気に楽になります。

「1時間の会議を文字起こしすると、どのくらいの量になるのか」——地味な疑問ですが、ここの分量感覚があるかどうかで、道具選びも議事録の設計も変わります。先に答えの表を置きます。数字の根拠は表のあとに書きました。
分量の早見表
| 元 | 文字起こしすると | 別の単位で |
|---|---|---|
| 会議 30分 | 約1.2万〜1.7万字 | 原稿用紙 30〜45枚 |
| 会議 1時間 | 約2.5万〜3.5万字 | 原稿用紙 60〜90枚/A4で17〜24枚 |
| 会議 2時間 | 約5万〜7万字 | 薄い新書1冊ぶん |
| 1時間を要約 | 500字前後(決定・未決・宿題) | メール本文に収まる |
根拠も書いておきます。日本語の会話は毎秒6〜8字ほど。1時間ずっと誰かが話すと2.2万〜2.9万字で、会議は間や沈黙で減る一方、複数人のやり取りで密度が上がる部分もあります。私たちが実際の会議で測ったときは、1時間で約34,500字でした。発言の詰まった会議は3万字を超えてきます。
外注のテープ起こしの見積もりでは「1時間=1.4万〜2万字」の換算がよく使われますが、あれは1人語りやインタビューを含む平均です。会議、とくに参加者が多く議論が速い会議は、その1.5〜2倍を見込んでください。
この数字から分かること
1. 文字起こしは「読む文書」ではない。3万字は、普通の人が読むと50〜70分かかります(読む速さを毎分500〜600字として)。つまり1時間の会議の文字起こしを読むのは、会議にもう1回出るのと同じコストです。文字起こしの役目は読むことではなく、検索と確認(あの発言はあったか、正確には何と言ったか)。読む用途には要約を作ります。1時間 → 500字。ここまで潰して、はじめて「読まれる文書」になります。
2. 無料枠は「月の合計」と「1回の上限」の両方を見る。1時間の会議は、月300分の枠なら余裕です。でも「1回3分まで」の枠では、月の合計が余っていても通りません。無料で済ませたい場合の線引きはこちらにまとめました。
3. 「何分まで録れるか」は、たいてい心配する場所が違う。iPhoneのボイスメモは、録音時間に上限がありません(容量まで録れます)。文字起こしにも公表された分数上限は見当たりません。実際に壁になるのは分数制限ではなく、電池・容量・途中で止まる事故です。2時間を超える録音の壊れどころは長時間録音の記事に書きました。
4. 容量の目安。録音ファイルは、モノラルの標準的な圧縮でおおむね1時間=30〜60MB、高音質設定なら100MBを超えることもあります。週2本×1年で数GB。溜め続ける前提なら、置き場所を先に決めるのが安全です。
分量を前提にした、現実的な設計
まとめると、1時間の会議の記録はこう設計するのが合理的です。3層を同じ場所に持ち、読むのは1層だけにします。
- 全文(3万字):検索と確認のために持つ。読まない
- 要約(500字):共有するのはこれ。決定・未決・宿題だけ
- 音声:疑わしい箇所の最終確認用。行から時刻に飛べると確認が2〜3分で済みます
Recoryはこの3層をそのまま持つ作りです(全文・議事録・行タップで音声へ)。どの道具を使うにせよ、3万字を全部読む前提の運用は最初から破綻している——それがこの早見表のいちばんの結論です。
500字への削り方は要約の手順、無料でどこまでやれるかはこちらにあります。
よくある質問
1時間の会議を文字起こしすると何文字になりますか
およそ2.5万〜3.5万字です。日本語の会話は毎秒6〜8字ほどで、間や沈黙を差し引いてもこの規模になります。私たちが実際の会議で測ったときは1時間で約34,500字でした。発言が詰まった会議ほど多くなります。
ボイスメモの文字起こしは何分まで対応していますか
録音自体に時間の上限はなく、容量が許すかぎり録れます。文字起こしにも公表された分数の上限はありません。ただし長時間になるほど、電池・容量・途中で止まる事故という別の壁が現実になります。分数の上限より、そちらを心配してください。
無料の文字起こしで1時間の会議は処理できますか
枠の形によります。月300分の枠なら1時間は余裕で通りますが、「1回3分まで」のような1回あたりの制限がある無料枠では、月の合計が足りていても1時間の会議は通りません。月の合計と1回の上限、両方を確認してください。
議事録の要約は「短くする」ではなく「捨てる」——手順で書く
文字起こしを無料でやる方法と、無料で足りなくなる線
長時間の会議をiPhoneで録って文字起こしするときに壊れるところ